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沈黙の艦隊

4.0 4.0 (レビュー2件)
カテゴリー: 漫画、挿絵、童画
定価: 1,029 円
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    「沈黙の艦隊」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      沈黙の艦隊 第2/全11巻

      国際情勢の真ん中で、日本を危機に陥れてもその態度明確化を強いる海江田。

      日本人としてのこれまでの甘えを思い知らされた。

      独立国家やまとの扱いを巡り、旗色を鮮明に打ち出した日本政府。

      良い悪いは別として、思い切って主張する政府の姿勢は小気味よく感じ、正直ヤレヤレー!という気持ちだったのだが、そこに立ち塞がるアメリカの凄さには、正直これまでの日本人としての自分の認識の甘さを痛感させられた。

      まず、その容赦の無いロジカルな折衝。

      浪花節では無いが、日本人同士なら最後の最後まで追い込んでしまうことは避け、良い落とし所を探ろうとする面が有ると思うのだが、彼らのイチゼロの割り切り方を前にすると、その考え方は希望的観測に基づいた単なる甘えだったことを実感する。

      さらに、その外交手腕。

      折衝の席に着いた段階で、既に主要国全てに根回しを終え、日本を孤立状態に追い込んでいる。
      各国それぞれに対して、恫喝と利益供与の働きかけをするのは大変なはずだが、彼らが本気を出せば、おそらく難しいことではない気がするし、日本には真似出来る気がしない。

      そして、その軍事力。

      日米同盟とか、安全保障条約とか、アメリカは友好国だという大前提の中で生きている日本人は多いと思う。
      しかし、彼らは現代でも現実に戦争を仕掛ける選択肢を持ち続ける国で有るし、軍需産業の維持や、国内に対する不満を外に向けるため、仮想敵国を必要とする国のようにも感じる。

      アベノミクスによる浮揚感で勢いを増す日本政府だが、ついに憲法改正に着手すると言う。

      自衛隊の扱いには様々なシナリオが考えられるが、自衛隊→国防軍という現行路線のまま進み、それが、同盟国の敵は国防の一環として海外出兵可能だみたいな拡大解釈に繋がるとしたら、事実上、自衛隊の海外派兵への障害はほとんど無くなるかも知れない。
      また、最悪のシナリオとしては、日本の再軍国主義化と捉えられ、アメリカの仮想敵国に日本自身がなるという可能性もゼロではないだろう。

      基地提供や思いやり予算で、言わば傭兵のような気持ちで米軍を見ている面が有るとしたら、それこそ取り返しのつかない甘えで、自国を守る術を持たない国家が、安全保障のために上納しているという絵の方が妥当だと思う。


      本当に面白くて、いろいろなことを考えさせられる優れた作品なのだが、主人公たる海江田は明らかに危険人物に映る。

      ロシア原潜レッドスコーピオンとの死闘。

      向かってくる魚雷に全速前進で近づき、爆発安全装置が有効な距離まで間合いを詰めた上で正面から受け止める。

      理論的にはアリなのかも知れないが、あまりにも大胆過ぎて、どこか正常の範囲を踏み越えた人間にしか選び得ない行動に思える。


      また部下に対しても、二度と家族に会えないような犠牲を強いていること。

      もちろん自分一人では成し得ないのはわかるが、わかりやすく言えばクーデーター。これほどのリスクに部下を巻き込む男は異常だ。

      狂信者やテロリストの目は異常に澄み切っているという話を聞いたことが有る。海江田の場合はむしろ独裁者の方だが彼の瞳に曇りがないのが怖い。
      >> 続きを読む

      2013/02/16 by

      沈黙の艦隊」のレビュー

    • これだけのことを感じさせる漫画、スゴイなと思いました。
      やっぱり漫画も侮れないですね。
      沈黙の艦隊…ちょっと読みたくなっています。
      >> 続きを読む

      2013/02/16 by chao

    • 評価: 4.0

      日米関係が険悪化し、首脳会談が開催。

      軍事力の後ろ盾の無い日本の平和が、いかにもろいものかを実感した。

      紳士的な手段でアメリカ艦隊の戦闘力を奪い、窮地を脱したやまと。
      政治的な理由だけでなく、最新鋭原潜の能力把握という目的でロシアの原潜からも狙われる。

      日本側では、防衛庁次官が一人気を吐いているだけだったが、黒幕的な影響力を持つ父親を持つ若手官房長官が登場し、すぐさま凄まじい牽引力を発揮しているのが爽快。

      政治家と官僚に一人ずつメインのキャラクターが配置されたので、ストーリーもより深まって来ることが期待される。

      ミサイルも相当消費し、そろそろ補給が必要になって来るはずだが、政治的な駆け引きばかりでなく、そろそろ足元の問題を解決し、現実感を増す努力に着手して欲しい。

      作中でアメリカ側から指摘が有るが、現時点では軍国主義への傾倒が懸念される。
      >> 続きを読む

      2011/06/15 by

      沈黙の艦隊」のレビュー


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