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第160回芥川賞受賞 ニムロッド

3.7 3.7 (レビュー3件)
著者: 上田 岳弘
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    「第160回芥川賞受賞 ニムロッド」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      第160回芥川賞受賞作品。
      タイトル名から真っ先にグリーン・デイの5thアルバムを連想した。
      (ちなみに僕はGreen Dayなら「Nimrod」より「Dookie」の方が好みである)
      作中でもカート・コバーンやトム・ヨークという名前が出てくるため、著者が洋楽ロックのファンであることは間違いないだろう。
      少し前に話題になった仮想通貨(現在は価格が暴落しているらしいが)がテーマである。
      僕も含め、純文学畑の人はITに疎い人が多いため、このテーマは斬新だったのではないだろうか。
      主人公の彼女の田久保が妊娠した際に出生前診断で染色体異常を発見したというエピソードは、なかなか微妙な価値判断を迫られるものである。
      主人公の会社の先輩である「ニムロッド」から送られてくる「駄目な飛行機コレクション」は面白いが、No.9「桜花」の設計は滅茶苦茶である。
      芥川賞受賞作品の傾向としてサラサラとした読み応えの作品が多い気がする。
      小谷野敦が芥川賞を受賞できなかったのも致し方ない気がする(小谷野敦の作品は個人的には芥川賞に充分値するものであると思っている)。
      >> 続きを読む

      2019/09/20 by

      第160回芥川賞受賞 ニムロッド」のレビュー

    • 評価: 3.0

      著者の視点であることが多い私小説っぽさを感じた。
      もちろんそのものではないが置かれている立場がそうらしいので。

      身を削ることで出した味わいは文学賞の価値を高める風潮かなぁと思います。

      そして無責任に面白がれる読者はいろいろ楽しめるのですね。

      なんて抽象的な感想を書いたほうがいいように思います。
      芥川賞は。

      (Amazon)
      第160回芥川賞受賞作。
      それでも君はまだ、人間でい続けることができるのか。
      あらゆるものが情報化する不穏な社会をどう生きるか。
      新時代の仮想通貨小説。
      仮想通貨をネット空間で「採掘」する僕・中本哲史。
      中絶と離婚のトラウマを抱えた外資系証券会社勤務の恋人・田久保紀子。
      小説家への夢に挫折した同僚・ニムロッドこと荷室仁。……
      やがて僕たちは、個であることをやめ、全能になって世界に溶ける。「すべては取り換え可能であった」という答えを残して。 ……
      >> 続きを読む

      2019/02/28 by

      第160回芥川賞受賞 ニムロッド」のレビュー

    • 仮想通貨という実態のない実感でしか捉えようがないものを起点に、

      >やがて僕たちは、個であることをやめ、全能になって世界に溶ける。「すべては取り換え可能であった」という答えを残して。 ……

      こんな結論に達する経験とは?

      仮想通貨を根拠にその様な結論に至った訳では無いのかもしれませんが、もしそうだったら想像が膨らみ、気になります。
      >> 続きを読む

      2019/03/11 by 月岩水

    • 評価: 4.0

      今回の芥川賞受賞作のもう一つの「ニムロッド」

      小説世界の環境が仮想通貨やサーバーを舞台にしているので、小説としては味気なく、無機質なのかな~と勝手に偏見的に思い読んだのですが、

      とても純な小説だったと思います。

      なんか人間の欲望の行きつく先を垣間見た感じもするし、

      もちろん欲望をテーマなんて、今までの小説でも散々取り上げられているけども、今の時代、ましてや架空に信用がつく時代で、AIだったり無機質で無感情な機械、そのどこかアヤフヤで、つかみどころない怖さを、小説世界という、人間的で、泥臭く、感情的、不完全な場所にて表現されていて、とても面白かった。

      何処か虚無感にも襲われ、激しい、喜怒哀楽も感情として生まれはしなかったのだけれども・・・淡々とは読んだ。

      素晴らしい作品でした!
      >> 続きを読む

      2019/02/14 by

      第160回芥川賞受賞 ニムロッド」のレビュー

    • 仮想のものに通貨としての信用が得られる、システムに価値の実感を与えられる、人間の感覚は改めて凄いと思えますね。

      そこを起点にどの様な欲望が物語を彩り盛り上がるのか、芥川賞獲得という箔を得たことで想像が膨らみます。
      >> 続きを読む

      2019/03/11 by 月岩水


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