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陳舜臣中国ライブラリー〈9〉夢ざめの坂・青雲の軸・短篇小説

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: 陳 舜臣
定価: 3,672 円
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    「陳舜臣中国ライブラリー〈9〉夢ざめの坂・青雲の軸・短篇小説」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      この陳舜臣の「夢ざめの坂」という題名はなかなか含蓄のあるものだと思う。夢ざめ⇒目覚め⇒そしてまた夢に目覚める。夢から醒めるのではない。一層、夢に向かって覚醒していくのだ。

      夢とは何かという、極めて精巧に細工されたアイデンティティ探しの旅を描いた力作だと思う。日本と中国の現代史を貫く個人のドラマが、この作品は作者の力技で束ねられている。そこに、この在日中国人作家・陳舜臣による、烈々たるメッセージが込められていると思う。夢ざめ・目覚め・醒め夢坂の日中現代史----。

      尋ね人の依頼。失踪した夫の調査を求めてくる人妻。その男は母親を捜している。このオーソドックスな発端から、陳舜臣の作品ではお馴染みの、"出自を奪われた個人の物語"が始まっていくのです。

      主人公はその男を捜しつつ、その妻と後戻りの出来ない関係に踏み込んでいくという、神戸を舞台にした恋物語。そして、依頼された主人公の眠っていた過去の影が次々と頭をもたげてくる----。

      当然の成り行きながら物語は、捜す者が捜され、捜される者が捜し、という錯綜した世界に読者である私を誘い込んでいきます。

      失踪した男は、ある華僑一族の骨肉の争いの渦の中心にいるらしい。主人公は上海生まれの外地系日本人。上海、全てはここから始まっていく----。
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      2016/12/08 by

      陳舜臣中国ライブラリー〈9〉夢ざめの坂・青雲の軸・短篇小説」のレビュー


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