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宵山万華鏡

4.0 4.0 (レビュー4件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 500 円

一風変わった友人と祇園祭に出かけた「俺」は“宵山法度違反”を犯し、屈強な男たちに捕らわれてしまう。次々と現れる異形の者たちが崇める「宵山様」とは?(「宵山金魚」)目が覚めると、また宵山の朝。男はこの繰り返しから抜け出せるのか?(「宵山迷路」)祇園祭宵山の一日を舞台に不思議な事件が交錯する。幻想と現実が入り乱れる森見ワールドの真骨頂、万華鏡のように多彩な連作短篇集。

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    「宵山万華鏡」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 評価なし

       家の近くに小さな神社があります。
      秋になるとお祭りがあって、小学生のころ、私はそのお祭りが大好きでした。

       一番の魅力は露店です。輪投げ、金魚すくい、綿あめ、林檎飴、あんず飴、型ぬき・・・特に夜になるとたくさんの提灯が並び、露店がそれぞれ裸電球だったり、アセチレンランプだったり・・ふわ・・・と明かりの中に浮き上がるお店をぐるぐるぐるぐる・・・のぞいて回るのが好きでした。

       この物語はまさに「祭のあの独特な空気の中をぐるぐる回る」物語で、この宵山は祇園祭ですから、もっと大きいので、人手も多く、迷子も多いのでしょう。

       そんなあやしい雰囲気、酒の匂いがするような空気の中を赤い浴衣を着た金魚のような女の子たちが、走り回り・・・そして空に飛んでいく。

       祭にはぐれた女の子を「一緒に行こう・・」と人攫いのように連れていってしまっても全くおかしくない、そんな独特の空気を見事に描き出していて、不思議があったり、ユーモラスなだまし合いがあったり、奇妙なことが起きますが、それが、ぐるりとめぐる、そしてまた、祭に戻るという構成が実によくできています。

       緋鯉の風船、中に水が入って金魚がいるのに浮いている不思議な風船、謎の水晶玉、万華鏡、宵山に集まる人びとが、楽しみ、惑い、だまし合い・・・謎の宵山様、そして偽宵山をしかける乙川という不思議な骨董商。

       子どものころは2日で終わってしまう祭が、終わってしまうのがさびしくて、いつまでもやっていればいいのに・・・と思ったものですが、この宵山は本当に引き込まれると毎日毎日は宵山の世界になる万華鏡の中。

       本当に顔がそっくりな赤い浴衣を着た、金魚のような女の子たちが、くすくす笑いながら
      走り回るのが目に見えるようです。


      >> 続きを読む

      2018/06/23 by

      宵山万華鏡」のレビュー

    • 凄く引き込まれるレビューですね!この作品はまだ読んでいないですが、森見さんの独特な世界観が伝わりました。
      日常とは違う「祭」というものは非現実的な現象が起こりやすいのかもしれないですね。だから我々は「祭」に惹かれるのでしょうか。
      >> 続きを読む

      2018/06/23 by 豚の確認

    • 豚の確認さん

      コメントありがとうございます。
      これはお祭りの物語ですが、正確には京都の宵山。
      私は関東なので京都のお祭りは知らないのです。
      でも、とても「お祭り」の雰囲気濃厚です。
      >> 続きを読む

      2018/06/23 by 夕暮れ

    • 評価: 4.0

      またしても森見さんの世界に引き込まれした。

      祇園祭宵山の一日を舞台に6つのお話が交錯する物語。
      この物語を絵本にしたら色鮮やかで
      妖艶な世界になるんだろうなぁと感じました。

      「夜は短し歩けよ乙女」の中で
      風雲偏屈城を作った人まで出てきたし!

      あと奥州斎川孫太郎虫、思わず検索しちゃいました(笑)←虫が苦手な方は×
      私も得意ではありませんが。

      私はカレイドスコープが好きで持っているのですが、
      テレイドスコープというものもあって
      それとの違いをこの本で知りました。
      >> 続きを読む

      2015/02/16 by

      宵山万華鏡」のレビュー

    • >あと奥州斎川孫太郎虫、思わず検索しちゃいました(笑)←虫が苦手な方は×
      虫はちょっとこわいけど、すごく気になる名前…!笑 >> 続きを読む

      2015/02/16 by coji

    • cojiさん

      コメントありがとうございます!
      やっぱり気になりますよね(笑)
      本はいろいろ勉強になります。
      >> 続きを読む

      2015/02/16 by すもも

    • 評価: 3.0

      つくづく不思議な魅力を持った作品を紡ぐ方と感心しきり。

      氏の作品に科学的根拠を追うのはとうに諦めましたが、さりとて百鬼夜行を望む類のものでもない。
      その微妙な曖昧さの中に心を委ねると、当たり前の風景の片隅に当たり前でない何かが潜んでいる気になるのが不思議な所。

      本作は祇園祭の宵山を舞台に重なる人間模様が描かれたものですが、京都に全く縁のない自分の白紙に近い宵山に神秘的なイメージが重ね塗りされ、現実と幻想の狭間に在る様な不思議なお祭りが定着してしまったのが可笑しくもあり困った所。

      これは一度宵山を見ねばなりません。
      >> 続きを読む

      2014/04/07 by

      宵山万華鏡」のレビュー

    • 万華鏡と言うお題でこういうデザインをできるのは才能だなぁと思いました。

      どうしても幾何学模様っぽいものを想像してしまいますが、そうでは無いのに、ちゃんと万華鏡っぽくなっているのがスゴイと思います。 >> 続きを読む

      2014/04/07 by ice

    • どこかの土地にまつわる話を読むとその土地に出かけたくなりますよね♪

      2014/04/07 by chao

    • 評価: 4.0

      短編集。

      舞台は京都の宵山。全体的に不思議で幻想的。
      ファンタジー。
      まさに万華鏡。

      森見登美彦らしさ全開の文体とはちょっと違う。
      一話ごとに引き込まれていく感じ。

      森見登美彦の作品が初めてな人にはこれは勧めないけど、けっこう好きな作品。

      京都に行きたくなるなぁ。
      >> 続きを読む

      2012/11/13 by

      宵山万華鏡」のレビュー

    • 京都って修学旅行の時しか行ったことがないのですが、とてもイメージがいいんですよね

      ちょっと気になっちゃいます。
      >> 続きを読む

      2012/11/13 by ice

    • カレイドスコープ・・・

      言ってみたかっただけです。ごめんさいごめんさい。

      2012/11/13 by makoto

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      集英社 (2009/07)

      著者: 森見登美彦

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      • 評価: 評価なし

        もうっ!!面白いっ!!
        久々に森見さんのお話を読んだけど、流石!!!!妖しく優しく奇妙で愛らしい世界を描かせたら彼は天下一品だと割と本気で思う。
        舞台は京都、祇園祭の宵山。
        京都に住んでいる、京都を知っている人なら尚更、森見さんの話は楽しめる。舞台が丸々京都。京都は歴史がある街。不思議な妖しい街。特に三大祭りのひとつである、祇園祭の夜。盛り上がり最高潮の宵山は。
        バレエ教室の帰りに宵山に寄り道をしてしまった姉妹。
        思いつきに振り回される大学生達。
        15年前に娘を宵山で失った男性とその姪。
        父を宵山の日に亡くした画廊の男。
        そして、妖しく宵山を走り抜ける赤い女の子達。

        『宵山姉妹』
        宵山の世界に足を踏み入れ
        『宵山金魚』
        また別の宵山に振り回され
        『宵山劇場』
        別の宵山の世界を思う存分笑い
        『宵山回廊』
        不思議な宵山の世界に迷い込み
        『宵山迷宮』
        迷い込んだらなかなか抜け出せず
        『宵山万華鏡』
        本物の、宵山に足を踏み入れる...

        どれも短編としてひとつひとつ成り立っているものの、全てが繋がっている。
        中でも感嘆したのが、『宵山金魚』から『宵山劇場』で笑い、それがまた最後の『宵山万華鏡』でひっくり返される、というか、全てがひとつに繋がる。現実世界と妖しの世界、リアルとファンタジー、それがとても爽快!!

        興奮してレビューを書いてしまうのは久しぶり。
        森見さんの世界観は一度はまったらなかなか抜け出せないのだ。
        宵山の闇と同じ様に。
        >> 続きを読む

        2014/11/07 by

        宵山万華鏡」のレビュー

      • レビューを読んでとても興味がわきました!!
        京都には一回しか行ったことありませんが、読んでみたいです! >> 続きを読む

        2014/11/07 by RAY-ROCK

      • RAY-ROCKさん*
        是非ご一読下さい〜(*^^*)京都の不思議な魅力満載の本です!! >> 続きを読む

        2014/11/07 by ayu


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