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私を知らないで

4.1 4.1 (レビュー3件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 683 円
いいね! karamomo

    「私を知らないで」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 5.0

      内容紹介-------------------------------------------------------
      中2の夏の終わり、転校生の「僕」は不思議な少女と出会った。誰よりも美しい彼女は、なぜか「キヨコ」と呼ばれてクラス中から無視されている。「僕」はキヨコの存在が気になり、あとを尾行するが…。少年時代のひたむきな想いと、ままならない「僕」の現在。そして、向日葵のように強くしなやかな少女が、心に抱えた秘密とは―。メフィスト賞受賞の著者による書き下ろし。心に刺さる、青春の物語。
      ---------------------------------------------------------------

      この小説に書かれているのは何か?
      家族か、恋愛か、青春?
      成長、共感、嫉妬、孤独、愛情、友情、希望、絶望?
      全部だ。

      20の章に細かく分けられた物語は、その一つ一つが起承転結の立ったエピソードで成っており、メッセージ性もある。
      エピソード同士は深くかかわって、ある出来事の伏線になって、読者に先を読ませない展開を生む。
      これは白川三兎の作品に共通する構成力だ。

      しかし構成力ばかりほめても仕方がない。
      ストーリーが面白い。
      クラスから無視されているキヨコと、転校生のシンペーの交流。
      こういうあらすじで端的に伝えるのが難しいほどいろいろ起こる。

      キヨコの抱える秘密には途中で気づいてしまうかもしれないが、いつ訪れるかもしれない「その時」にハラハラしながら読み進めることになる。
      秘密に気付かなかった場合は、エピソードの落差に驚愕することだろう。
      山があって谷があって、とにかく揺さぶられる。

      それほどのめりこんでしまうくらい、印象的なシーンが多い。
      とはいえ、やはりピークは魔女の宅急便を真似るところだろう。
      ツンツンしたキヨコがとあんなかわいい一面を見せてくれるとは。

      それが影響するラストもいい。
      普通の生活のために感情を抑える。
      切ないとしか言いようがない。
      いやあやはりラストだね一番は。

      本当に物語が作りこまれていて、ご都合主義に見えるところもちゃんと理由付けがなされている。

      たとえば、ラストに向けてはシンペーの生い立ちやアヤの功績が影響している。
      アヤはシンペーと別れても、彼に後押しされたことを支えにして頑張ったんだろうな。
      とすると、シンペーが親を後押ししたともいえる。

      いじめ問題の解決にしても、ミータンはもともと友達思いのやつなのだ。
      金原瑞人の解説にもあるが、「登場人物たちの多くが、見たままではなく、本人が思っているままでもない」のだ。
      キヨコにも原因はあったし、暴行を加えたわけでもない。
      比較的受け入れやすい解決ではないか。

      キヨコのシンペーと高野に対する態度には終始悶々とさせられたが、ラストに影響してくるとは。
      恋とはやはりままならないものだと思った。

      振り回されるのが醍醐味の一つだから、あまり細かく書けないのが歯がゆい。
      面白い小説に限ってうまく言葉で表せない自分の文章力も悔しい。
      でもたくさんの人に読んでほしい小説だ。
      >> 続きを読む

      2017/06/15 by

      私を知らないで」のレビュー

    • 評価: 5.0

      僕、キヨコ、そして高野くん。器用なようで、本当は不器用で。たくさんの傷を抱えながらも、一生懸命取り繕って生きてます。でも、3人は、出逢い・・・。過去〜現在〜そして、大人になるまでの3人の歩みが鮮やかに描かれる様子は、「時代」と呼んでいいと思います。しなやかに、生きて行ってほしい。願わずにはいられません。

      2016/05/07 by

      私を知らないで」のレビュー

    • 評価: 5.0

      ウサギにキヨコと名付けたいけど便宜上ナナと違う名前をを名付けてしまった主人公の思いを回想するところから物語は始まる。

      回想をすることでその理由付けをするパターンかな?と何となく達観してページをめくったが、めくればめくるほどに主人公のシンペーは自分に似ていると思い、いつの間にか自分が主人公なんじゃないかと思ってしまうほど、物語にのめり込んでいた。
      シンペーの回想は推理小説のようなインパクトがある。だが、それ以上に際立つのが登場人物達の描写である。人の気持ちが分かりそうで分からない。キャラはハッキリしているけどその人が掴めない。そういった人の気持ちに対する絶妙なライン引きがこの物語にはあるのだと思う。知らない部分、理解出来ない部分に強く惹かれて追いかけていくと自分がいつの間にか物語に引き込まれてしまっている。そのまま終章を読んでしまったら「私を知らないで」というこのタイトルの優しさに心が締め付けらる。そしてシンペーがウサギにその名前を名付けられなかった理由を身にしみて理解していた。 >> 続きを読む

      2014/01/26 by

      私を知らないで」のレビュー

    • makotoさんはじめまして。

      ピーターの図書カードでこの本買ったので
      なんかmakotoさんのコメントで少し笑ってしまいました。(笑) >> 続きを読む

      2014/01/26 by yuta884

    • キヨコの場合は水前寺で、ナナの場合には木の実という名字が浮かんで来るのがなぜか悲しい...(笑) >> 続きを読む

      2014/01/26 by ice


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