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オロロ畑でつかまえて

3.3 3.3 (レビュー2件)
著者:
カテゴリー: 小説、物語
定価: 480 円

人口わずか三百人。主な産物はカンピョウ、ヘラチョンペ、オロロ豆。超過疎化にあえぐ日本の秘境・大牛郡牛穴村が、村の起死回生を賭けて立ち上がった!ところが手を組んだ相手は倒産寸前のプロダクション、ユニバーサル広告社。この最弱タッグによる、やぶれかぶれの村おこし大作戦『牛穴村新発売キャンペーン』が、今始まる―。第十回小説すばる新人賞受賞、ユーモア小説の傑作。

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    「オロロ畑でつかまえて」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      荻原さんを読むなら、課題図書で受賞作「海の見える理髪店」なのだが、日々うかうかと暮らして読書もなんとなく選んできていると、こうしてすれ違いが生じる。

      少し前に読んだ「母恋旅烏」も荻原さんだったと今頃知った。文庫本の中でひときわ変な題名で「タビドリってなに?」「タビガラスでしょう」と突っ込まれ、あぁ~…と読んでみただけですっかり忘れていた。
      生活に行き詰った父親が擬似家族が要る人に、自分の家族を貸し出すというのが始まりだったような。(レビューがないとこうなる)
      それが、立ち読みをしてみて、コミカルな文章がすっかり気に入って買った中の一冊がこれ。
      後に「仲良し小鳩組」が残っている。

      さて、この本にかける期待は、三浦しをんさんの素晴らしい青春小説「神去りなあなあ日常」が源で(ただ表紙の雰囲気で)田舎のほのぼの、わくわく話しだろうと見当をつけた。

      ところが主役は、東京の広告代理店で、資金繰りに切羽詰って、東北の奥の奥にある村おこしをするという話だった。
      社長とは名ばかりの総勢4人の会社で、一人はアルバイト。みんな一癖あるがコピーライターの杉山だけがややまとも(過去はあるが)

      そこで現地を見に行くと。着くまでに一日かかり、過疎地らしく青年団も8人だけ。

      「たった八人で祭りはどうすべ。」「おはよう野球が塩梅悪ぃだな、ライトさカカシでも立たせっか」

      言葉には通訳が必要だ。そこに東京で4年間大学に行ってUターンした慎一がいた。気のいい人たちにほだされてと言うか、現金に目がくらんで引き受けてしまう。
      何の当てもないところで、偶然見つけた湖で閃いた、恐竜見つかる!!でいこう。
      カメラも入らない道を、村人だけが知っている場所から望遠レンズで写した。それでマスコミが湧いた。

      村は大騒ぎ、巫女さんも、鎮守さんも、首が折れてちょっと傾いた狛犬も、崖から転げ落ちそうだった家も、旅館も、人がどよめいて押しかけ、地場野菜の筆頭「おろろ豆」も売れ出した。アンテナショップを作って野菜を売ろうか、通販はどうか。小躍りどころか祭のみこしも踊りまくった。
      世間は飽きやすい。そうなっても素朴な村人は、めげない。
      ささやかなハッピーーエンドもあり、それが夢の後に来た夢でも、前向きにやる気は失せない素朴さに少し涙。

      風刺が効いたうえに、また作家がコピーライターだったとかで、ユーモア満開で、楽しかった。
      冒頭では、ちょっと会社紹介。
      ゴム会社のコピーを考え、プレゼンでは…、読んでいておなかの皮がよじれる。いい滑りだしだ。


      だが「神去り~」に比べると、ここぞという盛り上がりが弱い。なんか聞いたような話で、人々が善良で心地よい分、内容にアクやクセがうすく、読みやすいがもの足りない。
      でもユニバーサル広告社の中で特異なイラストレーターの村崎さんが気になって、続編でも彼に会えるなら読んでみようかなと思う。ミーハー魂だけが残った。


      余談
      「オロロ畑でつかまえて」を検索したら「ライ麦畑でつかまえて」も出た。
      さすが「ライ麦」「オロロ豆」より強し。
      >> 続きを読む

      2016/08/05 by

      オロロ畑でつかまえて」のレビュー

    • 今月の課題図書読みたいのに、直木賞受賞作はなかなか図書館からまわってきませんね。私も萩原さんの別の本から読んでみようかなぁ。
      とてもおもしろそうなテーマです。
      でも、物足りないのですね(^^;)
      受賞作もそんなかんじなのかなぁと実は思っています。
      >> 続きを読む

      2016/08/06 by あすか

    • あすかさん

      受賞作はどこでも待ちが長くて、待っている間に何だったか忘れてしまいます(笑)
      これは爆笑とまでは行かなくても気持ちよく笑える後味がいい作品でした。書き出しはバツグンです。
      小説すばる新人賞受賞作だそうで、そのときは井上ひさしさんも絶賛されたとか。
      言葉の言い回しとか会話は気が効いているしキャラもいいです(立っていると言うみたいですね)
      でも、もう少しなんとか、、、いい感じの取り残されたような山奥なので、過去の仰天の事件とか、古いきもち悪い風習とか、猪の暴動とかが出て欲しかったです(笑)ホラーじゃないので……ムリ?
      これは最近刺激が強い本に毒されているからかも、なんて考えたのですが。
      このユニバーサル広告社のシリーズは三作出ていますので、やっぱり平均以上は面白いんですね。
      井上ひさしさんが誉めたと言うので「モッキンポット氏」の近くまで行くほど面白いのかと思って期待しすぎました。たまたま買った本なのに
      (*/∇\*)
      でもパンクロックの傍らイラストレーターをしているという社員の村崎さんがいい 感じで、何のかんのと言いながら三作目も読もうかなと思ってます。

      よく知らないのですが、映画になった「明日の記憶」はシリアスな秀作だそうだし、「海の見える理髪店」も待って読もうと思っています、なんか短い作品だそうですね。
      >> 続きを読む

      2016/08/06 by 空耳よ

    • 評価: 3.0

      過疎中の過疎で、辺境中の辺境といった牛穴村。訛りが強すぎる村の言葉は、独特過ぎて誰にも伝わらない。そんな牛穴村が傾きかけた広告会社に望みを託して村おこしの大ばくちに出る。純朴な村の青年会、個性的な広告会社の面々、登場人物がシンプルにすっとぼけていて面白い。

      物語と良い距離を保つ作家さんだった。絵本のような軽さがある。もしかしたらこの軽さが食い足りなさに感じるかもしれない。ほんわかした感じ。

      2014/02/08 by

      オロロ畑でつかまえて」のレビュー

    • はじめまして
      >物語と良い距離を保つ作家さんだった。

      本当にそんな感じですよね。
      自分が上手く言葉にできない感じを
      言葉にしていただいて(勝手に)すっきりしました。
      ありがとうございました。
      >> 続きを読む

      2014/02/08 by きみやす

    • ライ麦じゃないんですね(笑)

      2014/02/08 by ice


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