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漂砂のうたう

3.7 3.7 (レビュー3件)
著者:
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,785 円
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第144回 直木三十五賞

谷底から見上げた「明治維新」。明治10年。時代から取り残され、根津遊廓に巣食う男と女の身に降りそそぐのは、絶望の雨か、かすかな希望の光か。『茗荷谷の猫』で大注目の新鋭が放つ、傑作長編小説。

いいね! tadahiko Butcho

    「漂砂のうたう」 の読書レビュー (最新順)

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    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 3.0

      身分制度が廃止になった明治初期。
      武士だった主人公の心の葛藤が胸を打つ。
      あれはどうなった?と幾つか分からずじまいなのが残念。

      2016/11/17 by

      漂砂のうたう」のレビュー

    • 評価: 4.0

      時代の流れに乗っていけるか?
      波に流れる砂=漂砂のように。
      激動の明治維新時代の遊郭を舞台にした物語。
      元武家の立番の定九郎は、自由な空気が漂う中で、果たして、どう生きるのか?

      時は、明治時代。
      身分制度の廃止。
      自由な風潮。
      だが、士分は、どう振る舞えば良いというのか?

      元御家人の次男・定九郎。
      故郷を捨て出てきたものの、遊郭の立番止まり。
      くすぶる日々の不満。

      生簀の中の金魚と同じ。
      廓(くるわ)を出る勇気がなかった。
      それは、兄も同じだった。
      それは、やりがい感を見失った我々現代の日本人とかぶるかもしれない。

      小野菊花魁と芳里花魁。
      著者が描きたかった理想の時代の人物像は、
      見てくれだけではなく、教養を高めている
      小野菊のような生き様ではなかったのだろうか。

      現実なのか、噺の世界なのか?
      交差して、時代へタイムトリップしたような感覚になる
      深い余韻に浸る時代小説。
      第144回直木賞受賞作。
      >> 続きを読む

      2014/11/21 by

      漂砂のうたう」のレビュー

    • 題名が物悲しくていいですね。
      どう歌うのか読んでみたいです。

      2014/11/21 by 空耳よ

    • 評価: 4.0

      明治十年。御家人の次男坊だった定九郎は自分の生い立ちを隠し根津遊廓の美仙楼で客引として働いていた。
      武士という生き方を失って、根無し草のように漂うだけの日々。世の中が“自由”という言葉を掲げ、新しい時代に突き進む中時代の波にうまく乗れない若者の姿を描く。

      ぜんぜん関係ないけど、昔読んだ岡本綺堂の随筆に
      《明治のはじめ、父と歩いていた時のこと。
      道ばたに着物姿で父と同じくらいの年齢の人が
      半紙と硯を前に正座していた。
      父に「何か書いてもらって来なさい」と言われ書いてもらった事がある。
      その人は元武士らしく、生きる為に道端で字を書きお金を稼いでいたのだ。
      父は同じ武士だってものとして、何かせずにいられなかったのだろう》
      確かこんな感じの話しがあった。

      明治の初めは、きっと大混乱時代で
      “自由”などと簡単に言われても
      ついて行けない人たちも多かっただろうと思う。
      染み付いた生き方を変えるのは、とても難しいことだ。
      物語の後半に、定九郎自身も気づかなかった自分に残る武士の名残りを郭の人間に指摘されるところは、ちょっと泣ける。

      でもって、この小説のすごいところは
      時代の雰囲気や、遊郭という場所の空気感が見事に描写されていて、読みはじめは、小説の舞台が頭の中でうまく再現できない感じ・・・(笑)
      時代小説をあまり読まない人は、
      話しの中に入り込めるのかな?という気もするけど、
      興味ある人間にはすごくおもしろい小説だと思う。
      >> 続きを読む

      2014/09/05 by

      漂砂のうたう」のレビュー

    • 雰囲気、空気感が伝わる文章って細部まで想像できていいですよね!
      どんどん読み進めたくなります! >> 続きを読む

      2014/09/05 by nekkoko


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