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水滸伝

4.0 4.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,680 円

十二世紀の中国、北宋末期。重税と暴政のために国は乱れ、民は困窮していた。その腐敗した政府を倒そうと、立ち上がった者たちがいた―。世直しへの強い志を胸に、漢たちは圧倒的な官軍に挑んでいく。地位を捨て、愛する者を失い、そして自らの命を懸けて闘う。彼らの熱き生きざまを刻む壮大な物語が、いま幕を開ける。第九回司馬遼太郎賞を受賞した世紀の傑作、待望の文庫版刊行開始。

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    「水滸伝」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      各所に暮らしていた豪傑やさまざまな天才たちが集って体制に反旗を翻す、王国を建てる、仇を討つというような物語が好きで、類するものを読んだり映像で見たりしてきた。
      「南総里見八犬伝」もそうで、考えてみれば、仲間が増えてくる経緯や、それぞれの個性や育ってきた歴史が、ひとつの物語に縄を綯うように、カラフルな紐を組むように次第に太く強くなっていく構造が楽しめるということでもある。

      赤穂の浪士がそれぞれ辛苦の中で流浪していても、行き着く先がすでに決まっていても、毎年同じ様なドラマになっても飽きないように、この種の物語は、サイドストーリーを含めて楽しむことが出来る。

      この本を読んでみようとした切っ掛けは
      ドラマで「孫子の兵法」「孔子」「三国志」を続けて見たからで、特に三国志は膨大な予算のせいか見ごたえがあり、孔明が消える「五丈原」で終わらず「司馬懿」に政権が移るところまで見せてくれた。次々に英雄が病に伏し、ついに老いて亡くなっていく、どの国でも、誰にしても人間として生まれれば、時間には勝てない現実が、自ら望んだ事であっても闘いに明け暮れるよりも、さらに残酷に思える。

      アニメの「銀河英雄伝説」が面白かったのと同じように、金庸の「射雕英雄伝」など、中国、香港映画なども娯楽を求めて見る機会があった、かって小学生の頃、少年少女向けの小説で読んだ「水滸伝」を、気の向くままに北方さんのもので読んでみようかなと思った。ほかに気になる本もあって何冊も併読しているので、やっと「一」が終わった。


      【前巻までの梗概】より

      ----中国,北宋末期。腐敗混濁の世を糺すために、済州鄆城県の役人・宋江は檄文を書き、同志を募る。その檄文を持って、花和尚・魯知深は全国を巡っていた。最初の同志は、禁軍の豹子頭・林冲、放浪する武松、青州の花栄、鄆城の雷横、江州の戴宗である。
       一方、済州東渓村の名主・晁蓋も呉用らと世直しを計り、兵を養うとともに、慮俊義に闇塩の道を作らせていた。蜂起の日のための財源である。
       禁軍の武術師範・王進は上司の高俅と衝突して、叛乱の嫌疑をかけられる。老母とともに開封府から逃亡した王進は、華州史家村にたどり着く。そこで、九紋竜・史進に武術を教えたあと、子午山に籠もって修行に励む。史進は少華山を拠点にして、朱武、陳達、楊春と官に反旗を翻した。
       林冲は、禁軍監視官の李富に疑われ、獄に落ちる。過酷な拷問にも沈黙を守り、滄州に流罪となった。妻が凌辱の末に縊死したと聞かされた 林冲は、絶望の底から這い上がり、医師の安道全、盗っ人の白勝らとともに滄州の牢獄を破り、柴進のもとに庇護される。
       梁山湖に浮かぶ山寨には、王倫を首領とする一団が籠って、官に反旗を翻している。
      しかし王倫はすでに世直しの志を忘れ、ただの盗賊集団になり果てていた。宋江と晁蓋は、湖を見下ろす丘で出会い、血盟を誓った。そして、叛乱の拠点として、山寨を奪うことを決める。----


      全国を行脚して同志を募る魯知深でさえ信頼できる同志を見抜くには時間をかけている。心を許せる友人もおいそれとは出来ないものだ。
      中でも王進が天才的に武術に長けた史進(九紋竜)を鍛え、恵まれた才だけでなく、傲慢な史進に武術の真の意味を教えるところがいい。その上、親に捨てられ野人のように育った男に、名(飽旭)を与え人間らしく育てて行く経緯もいい。
      朱貴の抜けめのない商人振りや、青燕という蘆俊義の従者も得体が知れない、悪役の李富、大将の権限をふりかざす高俅らとどう関わり、梁山泊の集団がどのように形を成すのか、豪傑たちの動静を期待して、たのしみ。
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      2014/12/28 by

      水滸伝」のレビュー

    • >吉川英治作の「新・水滸伝」の方が正史に近いのでしょうか。「新・平家物語」は吉川さんで読みました。余り覚えてないのですが、とても面白かったです。

       もともと正史と「水滸伝」との関係をさほど知らないのですが(^_^;)
       吉川英治「新平家物語」も大好きです。小学校3年生の頃の大河ドラマでした。中村敦夫の「水滸伝」の前年になるようです。古典でいえば「保元物語」「平治物語」の時代も含まれていますね。「平家物語」では、清盛は徹底した悪役でしかありませんが、「新平家物語」は彼の青春時代から描かれていて、とても魅力的な人物像になっています。配役は仲代達矢でした。

      >八犬伝に影響を与えた「水滸伝」「史記」を読み終わったら、馬琴の物を読もうと思っています。

       思えばNHKの人形劇「新八犬伝」も同時期ですね〜。坂本九の語りが懐かしい。

      >古典と言うことですが江戸時代なので、次いで上田秋成ですが、さぁ何時になるでしょうか(^◇^;)

       上田秋成の「雨月物語」もいいですね。村上春樹が「海辺のカフカ」でいくつか引用していますが、一番印象的なのは「白峰」。西行と崇徳上皇の話で、ぼくはこの歴史上の人物たちも「新平家物語」で知ったのでした。ちなみに崇徳上皇は田村正和、西行(佐藤義清)は、なんと蜷川幸雄でした。
      >> 続きを読む

      2014/12/29 by 弁護士K

    • 大河ドラマをよく覚えてらっしゃいますね。参考になります。私は「真田幸村」だけは逃さず見ました。夏休みに三年続けて上田に行き、お城で武具を見て千曲川を見下ろし、ここから丸太を転がしたのか、ナンテ行く度に思いました。
      真田家の生き残り策は胸が痛みます。
      「雨月物語」の幽霊話はお能が好きなので雰囲気が共通するような気がします。演目の「西行桜」は背景に春の山が置いてあります、崇徳上皇の幽霊もあったような、それで怪奇小説も好きです。
      西行って、北面の武士という身分は今で言うSPですよね、それなのに子供を蹴って、出家したのも劇的ですが、漂泊の自由を貫いて花のもとで望月になくなったのも西行らしいと思います。そのお寺(広川寺)は近いところにあります。
      若いころの蜷川さんは飄々とした感じが似合っていたかもしれませんが、以外でした。

      「新平家」の時代は武士が台頭してきたり、天皇が変わったり、話が面倒な時代ですね。
      中学校の夏休みにに呼び出されて、長い長い年表を作らされました。10日ほどかかって一人頑張りましたが、毎日先生からカキ氷の差し入れが嬉しかったです。黒板の上に貼るのですが、おかげで、時代の変わり目はどうなっていたか少しわかって面白かったです。
      歴史は細かいことは忘れていますし、日本史はたいていワシントン条約あたりで終わって後は適当に読んでおけだったのです。最近はその後、現代の歴史が長くなってきて学ぶのも大変だろうと思います、少し前でその分短くてよかったですが(^^)

      そうだ、息子も写真が趣味なのですが、いつだか何かの講演会のポスターを作るので撮りに行ったら、土田早苗さんと言うおばあさんがいて、女優さんで乗馬が得意だと言っていたよ、知ってる人?と聞かれました。写真を見るとなんだか時代劇で見たことのある人でした、一丈青扈三娘の人だったんですね。おばあさんなんて若い子から見ればそうなんですね。
      >> 続きを読む

      2014/12/29 by 空耳よ

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      • 評価: 4.0

        これは水滸伝ではありません。
        水滸伝の登場人物を使い全体を時系列に再構築、北方さん独自の物語となっています。
        この物語に着手したとき、タイトルを変えようとは思わなかったのでしょうか。
        それともあえて同じタイトルにしてきたのか。
        まぁ、「北方水滸伝」の名で通っているので、特に問題はないのでしょうね。

        読みやすく、原典に沿っているのは吉川英治さんの「新・水滸伝」です。
        こちらもおもしろいのでおすすめですが、未完の絶筆となっています。

        で、北方水滸伝ですが。
        めちゃめちゃおもしろいです。
        時系列に編纂されていますが、登場人物も多いので、あっちにいったりこっちにいったりと少し混乱します。
        それでもおもしろい。
        2巻は読み終わってから購入しようと思い、とりあえず1冊だけ手にとったのですが。
        次が読みたくて読みたくてしょうがないです。
        うーん後悔、一緒に買っとけばよかった。

        北方水滸伝は妖術がないので、歴史小説を読んでいるのと同じような感覚で読めますね。
        公孫勝みたいな妖術使いはどうなっているんだろう。彼の登場が楽しみです。
        あと、宿星もあまり意味を持たせないのかな。
        章タイトルに使われるくらいですね、今のところ。
        宿星が使われた順で戦死していくらしいです。
        宿星と人物を照らしあわせてみようと思ったのですが、ネタバレになるのでやめました。

        少し笑ってしまったのが、王進が史進を徹底的に鍛え、史進が生死を彷徨うところ。
        これ、「史記」でも見たわ・・・。笑
        こうやって強い男が出来上がります!という、北方キャラクターにありがちの設定・・・かもしれません。
        後半の林中、安道全、白勝3人の友情も、「史記」でよく見たパターンです。
        気のせいかな、よく3人でつるんでいるんですよね。

        とにかくじっくり、時間をかけて大切に読みました。
        次巻が楽しみでしょうがないです。
        >> 続きを読む

        2015/03/17 by

        水滸伝 - 一」のレビュー

      • 美空さん
        ぜひぜひ!と思っているので、止めません。笑
        あー、でも辻村さん語りたいし、複雑ですねぇ。。。

        って、自分のことばっかりですみません!!!
        >> 続きを読む

        2015/03/20 by あすか

      • いえいえ。
        寧ろけしかけてください笑)
        語りましょう!此方こそですから!!

        そんなことないですよー!この後「スロウハイツの神様」下巻読みますね♪
        >> 続きを読む

        2015/03/20 by 澄美空


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