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水滸伝

カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,680 円

梁山泊の頭領の対立が深刻化していた。兵力をもっと蓄えたい宋江。今すぐ攻勢に転じるべきだと主張する晁蓋。しかし、青蓮寺は密かに暗殺の魔手を伸ばしていた。刺客の史文恭は、梁山泊軍にひとり潜入し、静かにその機を待ち続ける。滾る血を抑えきれない晁蓋は、自ら本隊を率いて、双頭山に進攻してきた官軍を一蹴し、さらに平原の城郭を落とした。北方水滸、危急の十一巻。

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      集英社 (2007/08)

      著者: 北方謙三

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      • 評価: 3.0

        梁山泊の頭領の対立が深刻化していた。
        兵力をもっと蓄えたい宋江。
        今すぐ攻勢に転じるべきだと主張する晁蓋。
        しかし、青蓮寺は密かに暗殺の魔手を伸ばしていた。
        刺客の史文恭は、梁山泊軍の潜入に成功、静かに機を待ち続ける。
        滾る血を抑えきれない晁蓋は、自ら本隊を率いて、双頭山に進攻してきた官軍を一蹴し、さらに平原の城郭を落とした。
        北方水滸伝、危急の十一巻。

        前巻で、官軍の切り札的存在だった呼延灼将軍以下を陣営に迎えたことで、急激に層が厚くなった梁山泊軍。
        宋江放浪時に仲間に加わった者、祝家荘戦以降に加わった者、それぞれが将校級として成長してゆき、集まった兵たちも厳しい調練に耐え、瞬く間にその精強ぶりを増してゆく梁山泊軍でしたが、一方で青蓮寺を頂点とした宋政府内部の刷新ぶりも顕著で、腐っても鯛、引き締められた宋王朝はやはり今の梁山泊軍には巨大な壁でした。

        十一巻での出来事は以下のとおり。※以下、ネタバレです!要注!

        ● 闇の塩ルート処理の為に敵中に孤立してしまった盧俊義を匿ったことが縁となり梁山泊軍に合流した李袞でしたが、先の呼延灼戦で連環馬作戦の前に命を落としました。
        その李袞の弟分だった樊瑞は、李袞の死を自分の中で処理しきれないでおりました。
        死とは何だ、生と死の境とは何なのだ。
        煩悶の中、自らの体を痛めつけるように鍛え上げていく樊瑞の姿を捉える無機質な視線…致死軍総帥・公孫勝は、樊瑞の中に致死軍を率いるに相応しい資質を見出すのでした。

        ● 呼延灼が梁山泊本軍の指揮を執ることになり、李俊は水軍統率に配置されます。
        李俊といえば、もとは南方の海岸付近でその名を馳せた川賊の頭領。
        これまでは人材不足から慣れぬ歩兵隊の指揮を任されていたのですが、水を得た魚のように軍船の整備、梁山湖周辺水深測定など梁山泊軍の中核を担うであろう大水軍の構築に没頭し始めるのでした。

        ● 罠に嵌った林冲を獅子奮迅の活躍で窮地から脱させた索超は、流浪の果てに子午山の王進の庵に辿り着きます。
        そこには健やかに、まっすぐに育った楊令の姿が。
        索超自身、一年と晁蓋と期限を約した放浪をすでに超え、梁山泊への合流をいつにすべきか考えあぐねていたところでした。
        王進と楊令の静かな生活は、そんな迷いを纏った索超の心を強く推すのでした。

        ● 祝家荘戦で新たに梁山泊に加わった李荘の保正・李応の家宰であった杜興は、当然、軍に加入しても李応と行動を共にできると思っていました。
        ところが、配置されたのは九竜塞。
        九紋竜・史進の副官として、梁山泊の遊撃騎馬隊をまとめあげる事を命じられます。
        杜興は、本来の自分の有るべき姿ではないとひねた態度をとってしまうのですが、心の中に弱さを持つ杜興の資質を見抜いていたのは、配置をした宋江のほうが上。
        苛烈な戦いが続き、負傷して戦いに出られない史進の兵たちを少しずつ立ち直らせてゆく杜興の厳しい調練。
        いつしか、杜興の隊は戦場でも一際活躍する一隊となっていました。

        ● 戦場は北、双頭山周辺となります。
        青蓮寺が引き締めをはかり、禁軍も元帥・道貫の睨みが隅々まで効いている官軍は、もう梁山泊が連戦連勝していた頃のものとはまるで違う精強な一枚岩になりつつありました。
        青蓮寺の李富と聞煥章は、禁軍将軍・趙安と知己を得、梁山泊軍の生命線である北部への闇の塩ルート壊滅を狙います。
        繰り返される平野戦。
        それはこれまでの官軍の締まらない戦い方とは打って変わった、こちらの強さを瀬踏みするような、また実践調練のような、不気味な動きをするものでした。
        折しも、今後の戦い方について、宋江と常に言い争い、険悪になっていた晁蓋は北部大事と、双頭山に長期滞留することになります。

        ● 双頭山近隣にも、梁山泊湖畔の鄆城のような自由交易が可能な街を。
        次に晁蓋が狙ったのは、梁山泊軍初となる城郭攻略でした。
        近々、対城郭戦を考えて投石器や衝車など軍備を整えていた李応。
        李応隊の目を見張る活躍により、最小の犠牲で、かつごく短時間で、双頭山近郊の平原の城郭を攻め落し、これを実効支配することに成功します。
        またひとつ“代天行道”の国の形ができあがりつつありました。

        ● 平原の平定により、新たにたくさんの民間人や軍人が梁山泊軍へ加入します。
        もとより厳しい審査によって入隊を許される者は絞られるのですが、青蓮寺が送り込んだ老練な暗殺者・史文恭は晁蓋らの審査を通過し、内部潜入に成功します。
        彼に与えられた時間はたっぷりとありました。
        ゆっくりと、しかし確実に浸食してゆく史文恭の魔手は、梁山泊首脳のいずれかへその狙いを定めつつありました。

        ● 公孫勝、劉唐、王英といった梁山泊のいわば裏の軍は、北辺の掃討に当たっていました。
        盧俊義と柴進が作る新たな闇の塩ルート確保のため、障害となる役人や政府関係者を軒並み暗殺していました。
        そこには隻腕の豪傑・魯達や武松、李逵の姿も。
        梁山泊軍が今後も国として宋王朝と対峙することを考えた時に、この闇の塩ルートの確保は何としても成功させなければいけない最重要課題でした。
        それゆえに厳しくなる青蓮寺の追跡の目。
        晁蓋軍も双頭山に張り付きになり、いよいよ北部での攻防は顕在化し、水面下でも激烈な応酬は繰り返されていたのでした。

        ● 双頭山から北に2日ほど進んだ街に賊徒が乱入との知らせが。
        飛竜軍からの情報だけに確かなものと思え、また平原の街と交易を続けていたその街を晁蓋は見捨てる理由はありませんでした。
        韓滔や扈三娘など腹心を連れ、征討に向かう晁蓋でしたが、街はすでに賊徒の凌辱のあとでした。
        生き残った者たちに檄を飛ばし、惨状復旧を号令し街をあとにする晁蓋、彼の肩に微かな衝撃が。
        史文恭の放った渾身の一矢の先端には、猛毒が仕込まれているのでした。

        といったところです。

        なんといっても衝撃的な晁蓋の受難。
        本巻の中途から、何か生き急いでいる感があり、そろそろヤバイんじゃないかな…と、感じていたら案の定でした。
        そこへ導くまでの伏線の張り方はさすがです。
        いよいよ佳境、梁山泊の二人の象徴の片方、托塔天王・晁蓋が暗殺される事態に見舞われた漢たちの行方や、いずこへ!
        >> 続きを読む

        2015/04/24 by

        水滸伝 - 十一」のレビュー

      • >arinkoさん
        いつも、コメントありがとうございます。
        北方ハードボイルドは過去に1作だけ読んだことありますが、あんまり印象に残らなかったです。
        読書ログの円グラフで、水滸伝だけなのに、北方謙三のエリアが広がっているのには違和感を感じざるを得ません。
        >> 続きを読む

        2015/04/24 by 課長代理

      • >素頓卿さん
        いつも、コメントありがとうございます。
        うちのも『幻想水滸伝』大好きですよ。奇遇ですね。
        エンディングで号泣していましたが、そのメンタリティはまったく理解できませんでした。
        108人集めるために、一生懸命、攻略本と格闘してました。
        ちょっと間違えると仲間になるはずのキャラが、仲間になってくれないんですよね。あのゲーム。
        >> 続きを読む

        2015/04/24 by 課長代理


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