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夜を急ぐ者よ

カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,020 円

原口泰三。非合法組織に追われる彼は、嵐が接近する沖縄那覇港に降り立ち、追手の目から逃れるためにうらぶれたホテルに投宿する。東恩納順子。ホテル経営責任者。以前は経営に情熱を燃やしていた彼女だったが、夫との死別で今は流されるままに生きている。泰三と順子はかつて愛し合う仲だった。交わることのなかった二人の人生が、緊迫した事態のなかで劇的に交錯する。傑作サスペンスロマン。

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    「夜を急ぐ者よ」 の読書レビュー

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      集英社 (2010/06)

      著者: 佐々木譲

      • 評価: 4.0


        佐々木譲の「夜を急ぐ者よ」は、多様な魅力を持つ佐々木譲ワールドを満喫できる作品だ。

        この物語の舞台は南国沖縄。
        その地を訪れた泰三にリゾート気分は皆無だった。
        ある種の活動に巻き込まれ前科者となった泰造。

        彼は刑務所を出た後も、警察の嫌がらせなどでまともな職を続けることができず、裏社会に寄り添わざるを得なくなっていた。

        ある取引がこじれ、国外逃亡を余儀なくされた彼は、まず那覇まで逃げて来たのだ。
        その先に逃げる手段を模索するために訪れたこの土地で、泰三は彼の人生にとって重要な女性と再会してしまう-------。

        台風に襲われた沖縄を舞台に、強烈なサスペンスと切ない恋愛劇を堪能できる濃密な一冊だ。
        現在に回想が絡むスタイルの作品で、長篇だけあって物語が起伏に富んでグイグイと読ませてくれる。

        特に、この作品で注目したいのは、派手なドンパチを抑制しつつ、圧倒的な緊迫感を醸し出している点だ。
        国外逃亡のためのルートを求める一歩一歩をきっちり描くことで、著者はそれを成し遂げていると思います。

        そして、恋愛に関する過去と現在、あるいは男と女の対比も絶妙だ。

        >> 続きを読む

        2018/12/30 by

        夜を急ぐ者よ」のレビュー

      • 小説は、苦手、増してやサスペンスなど読んだことはありません。
        でも、強烈なサスペンスと切ない恋愛劇を堪能できる一冊・・・というデビューに、心が揺らいでいます。
        >> 続きを読む

        2018/12/30 by ごまめ


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