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地獄のアリス

3.0 3.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 漫画、挿絵、童画
定価: 590 円
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    「地獄のアリス」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      少し違う世界 少し壊れた世界 少し残った人々 それから 少し壊れた人々(物語冒頭より)

       どこまでも広がる荒れた土地の中、人々は少ない水源を中心としてコミューンを作り、生活を営んでいた。しかし、天才的な狙撃の腕を持つ少年・シュウは人造人間・アリスと共に、ただ一人砂漠の廃墟を根城に暮らしていた。
       強盗に襲われていた女性・マキルダを助けたシュウは彼女に誘われてコミューンで暮らし始めるが、他人と馴染めずにトラブルを起こし、やがてコミューン内の対立抗争に巻き込まれてしまう……。

       以前読んだ同作『女子攻兵』が私の中で大きな衝撃だった、松本次郎さんの作品です。

       作者の描く荒廃した世界と、そこに生きる少し狂った人々は、他にない中毒的な魅力を持っています。めちゃくちゃ面白いからおすすめ! ……とは正直言い難いですが、密かにファンになるようなアンダーグラウンド的面白さで溢れています。

       主人公であるシュウはなかなかに破綻した人格の持ち主です。他人に素直になれず、自分が気に入らないと噛み付いて、幼稚ですぐに調子に乗り、自分勝手で周りに容赦がない反面、自分に甘く情けない……。あまりの優柔不断ぶりに舌を巻くほどです。

       しかし、読み進めていくと、いつのまにか周囲のキャラクターが振りかざす正論・熱情が薄っぺらく感じられ、シュウの側に立っている私に気づきました。少し壊れたクソみたいな世界(松本さんはこれを描くのが本当に上手い)では、自分を甘やかせるのは自分だけなわけです。虚構の中を自分勝手に生きるヤツが一人くらいいてもいい、そんな風にも思える爽やかなラストでした。

       全6巻完結です。
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      2015/10/06 by

      地獄のアリス」のレビュー


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