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サラバ! 下

4.2 4.2 (レビュー8件)
著者: 西 加奈子
定価: 1,728 円
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    「サラバ! 下」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      歩の友情に亀裂が入るとこから始まる下巻。

      成長して東京の大学に入りアルバイトのライターをして、就職しない毎日を過ごしていた。
      そこへ姉が戻ってきてアーティストに走るという奇行。

      更には母が再婚し、父は出家という驚き。
      歩は容姿の変化と共に、情緒不安定へとなっていく。

      波乱万丈という日々でしかないが、その心の変化を支えていくのは友人。

      イラクやエジプトをはじめとした生活描写が興味深い形で描かれており、それらを繋いでいくとしてサラバの言葉に込められた想い。
      歩は前を向いて歩いていかなければならない。
      >> 続きを読む

      2019/05/11 by

      サラバ! 下」のレビュー

    • 評価: 4.0

      「わたしはわたし」そう声に出すと、少し意外なくらい気が楽になる。10代の頃そう気付いて以来、これまで何度口にしたかな。裏を返せば、いつの間にか人との距離感をはかったり、比べたりしてきたからだろうと思う。
      「サラバ!」には自分の、自分自身の人生を生きるとは?ということが丁寧に時を積み上げて描かれている。主人公の歩、姉貴子、そして両親の人生を時には笑い、呆れ、ハラハラしながら読み進めるうち、しだいに自分は何を選択し、どう生きるのかを問われるような思いになる。
      物語の重要なテーマである貴子のある言葉は、とてもシンプルだけど力強い。またひとつ、時折自分に問いかける言葉に出会った気持ち。貴子を通して、人がどうあろうと、自分自身から目を離さず、真剣に迷い、惑うことは尊いなぁと思った。
      彼ら家族だけでなく、すべての登場人物の実存感がすばらしい。途中、歩が親友とエジプトの町ですごすシーンは本当に素晴らしくて、ワクワクして泣けてきて、歩になりたい!と思った。
      >> 続きを読む

      2017/06/26 by

      サラバ! 下」のレビュー

    • 評価: 5.0

      自分の今まで読んだ本のなかで間違いなく上位にくる作品。
      上巻を読んだ後はまだこの作品がどういう正確のものか別れなかった。上巻長い序章だったと思う。下巻に入り物語が大きく動き出したと思う。
      特に何もしなくても上手くいっていた主人公が突然挫折を味わう。全てが上手くいかなくなってしまった。
      物語を通じて主人公にとって良くも悪くも姉は大きな存在だった。
      後半彼女がきっかけとなり主人公は自分が信じるものが何かを考えるようになる。
      読んでいて自分の信じる物が何かについて考えさせてくれた。今のところは答えが出ていないが少しずつ見つけて行きたいと思う。
      今回は図書館で借りて読んでいたが今度はこれを購入してじっくり読んで行きたいと思う。
      >> 続きを読む

      2015/12/14 by

      サラバ! 下」のレビュー

    • 評価: 4.0

      まさか!下巻でこんな展開になるとは!
      上巻では、そつなくこなす美少年だった主人公が、
      下巻では、堕落して、禿げだ無職の中年になりさがった。
      けれど、見つけた、自分の信じるものを。
      揺れ動く心情に共感した。

      自叙伝的物語の主な展開は、4人家族の生活。
      自己主張の強い姉に振り回され続けた圷家の離散。
      一人暮らしを始め、タガが外れ、歩の人生が狂いだす。

      壮年期、自分の過去を振り返り、揺れ動く時期。
      誰かと比べ、劣等感に陥り、卑屈になりやくなることもある。
      そんな、落ちぶれた主人公の姿を読むのが辛くなる。

      人生とは、選択の連続。
      人生とは、回顧の連続。
      誰かと比べたり、評判を気にしたりせずにはいられない。

      落ち着いた姉が、歩に諭す。
      『あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ』

      主人公・歩は、父と会い、そして、カイロの旧友に会いに行く。
      見つけた信じるものは、『サラバ!』
      かつて、カイロで暮らした圷家の絶頂期時代に、友達と交わした会話。
      『僕は神様に出会い、出会った瞬間、別れを告げることが出来るのだ』
      それは、わかるような、わからないような感じだった。

      そして、終わりは、読者への応援メッセージになっていた。
      姉の言葉『あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ』で。

      やっと気づいた。
      読者への、自信を失った人への、応援するための回顧録風物語だったことを。
      長い長い、主人公の家族との暮らしを克明に綴ってきたのは、
      今立ち直った彼のルーツ、原点に戻ることが大切だ、ということだったのだ。
      スティーブン・R・コヴィーが提唱した「7つの習慣」にもあったと思う。

      著者自身の自分史のような物語。
      共感できるのは、挫折したことがある人たち。

      友と見た静かに、静かに流れるナイル川。
      そこで交わした『サラバ』
      良き懐かしい思い出。
      それが、やり直そうとする力になる。
      そんな良き思い出を、読者も思い出して欲しい。

      最後は、歩の言葉が、どれも名言だ。
      『僕は生きている。』
      応援メッセージにあふれた大河小説。

      第152回直木賞受賞作
      >> 続きを読む

      2015/11/12 by

      サラバ! 下」のレビュー

    • 評価: 4.0

      上に比べるとこの先どうなるんだろうとどんどん読み進めた。

      2015/10/10 by

      サラバ! 下」のレビュー

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