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夜行

3.7 3.7 (レビュー11件)
著者: 森見 登美彦
定価: 1,512 円
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    「夜行」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      読み終わっても心が戻ってこないくらい引き込まれました。借りて読みましたが、読み終わってすぐつぶやいた一言が森見さんやっぱりすごい、すぐに買わなきゃ。買ってもう一度読まないと、でした。

      読後自分がいるのが果たして夜行なのか曙光なのか、自分がいる世界は夢か現実かわからないという不思議な気持ちを抱きます。



      全国各地を舞台にした一人一人の語りは100物語をしているような不思議な話ばかりです。しかし、不思議だけで終わらないからこそこの作品はありふれたファンタジーから一歩抜けているのかなと思います。そのどれもが10年間の中で現実の彼らの中にあるなんらかのままならないものの中で大切な人との間に起こる、「喪失」を巡る物語だからこそ不思議だったねでは終われない。不思議だからって許せない、大切な人だから不思議に消えたでは認めない。そんな感情がそれぞれの話で怪異に巻き込まれた主人公たちを奪還と日常への回帰へ突き動かす、そんな現実に繋がる勇気をもらった作品でもあります。

      最後の終わり方はそこか寂しく、ああなるほどなと思いましたが、ままならないなにかを抱えた時、人はもう一つの世界に呼ばれてしまうのかもしれない。強烈に願った時一つだった世界は分かれてしまうのかもしれない。逆に言えば今とても辛い状況でも見方によっては全く逆にもうつるかもしれない。それはたとえ世界が二つに分かれなくても今少し見方を変えたり、距離を離してみる事で、気が付くことができるのかもしれないと思います。

      岸田先生もそれに早く気がつけば二つは分かれなかったかも。誰かにとっての今が夜行にみえたとしても、それを眺める他の人からは曙光にみえているかもしれない。今すごく苦しい苦しい気持ちを抱えている中でこの作品に出会えて幸せでした。
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      2018/08/07 by

      夜行」のレビュー

    • 評価: 4.0

      ぐいぐい引き込まれる内容でした。
      ダークでホラーじみた感じが良い♪
      夜と昼、陰と陽の世界。
      パラレルワールドであちらが起てばこちらが起たずといった表裏一体、オセロゲームのような世界…

      映画化なら、黒沢清監督で是非♪
      >> 続きを読む

      2018/07/20 by

      夜行」のレビュー

    • 評価: 3.0

      不思議な世界観で異次元に迷い込んでしまったような感覚になりました。銅版画作家の岸田道生の連作「夜行」を巡る物語。鞍馬の火祭を機に久しぶりに再会した仲間たちが語るエピソードは、どこか謎めいていて背中がゾワッとするようなものでした。闇と光、夜行と曙光、表裏一体の世界の中で、読み終えてなお自分がどちらの世界に今いるのだろうかと考えてしまいました。

      2018/03/31 by

      夜行」のレビュー

    • 評価: 5.0

      森見さんのホラー小説。全体的に謎解きはなく、一見不気味な話が各章で語られる。ただ、文章も世界観も異常に引き込まれる。
      個人的な解釈。各人物は希望を失ったネガティブワールド(夜行)の住人。旅先で不思議な体験をするが、それぞれのキーパーソンに出会うことで一度しかない夜明け(曙光)に行って完結する。ただ、一度しかないのでその後は夜行の世界に戻る。けど、そこは今までの世界より少し光がある世界になっているはず。
      曙光の世界は夜行と逆。闇を失ったポジティブワールド。夜行の住人は不思議な体験で一度だけ曙光を見たが、逆に曙光の住人はその一度だけ来た夜行の住人との触れ合いが不思議な体験となっているのではないか。
      ガガーリンから見た地球が曙光、その後の闇が夜行。そして、それぞれのキーパーソンは自分自身の奥底にある闇。
      何が言いたいのかというと、人は何か大きな事が起こった時にいい方に捉えるか、そうでないかで世界が変わってくる。もし悪い方に捉えて、心の奥底に閉まったとしても、しっかり向き合うことでその世界にも光が差すのではないか。
      夜行の行く末は夜か、夜明けか。
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      2017/07/28 by

      夜行」のレビュー

    • 評価: 4.0

      森見登美彦氏の怪談小説「夜行」

      英会話サークルのメンバで鞍馬の火祭りのに出かけた夜、一人の女性が神隠しにあったかのように失踪する。そして10年ぶりに再び集まった残されたメンバー。一人また一人と百物語の様に奇妙な思い出を語りだす。彼らの話に共通するある銅版画。
      読み進めていくうちに気持ちが深い夜の闇に沈みゆく。
      そして不思議な終幕。

      『夜は短し歩けよ乙女』以来2回目の直木賞候補になりましたが…
      ご存知の通り今回も残念ながら受賞ならず。

      でも良いのです。

      怪談と呼ぶには背筋が凍る恐怖はありません。夜行が纏うのは「心地よい胸騒ぎ」。この雰囲気は得も言われぬ好物です。

      作家業10周年に相応しい新境地と呼べる良作です。
      >> 続きを読む

      2017/06/15 by

      夜行」のレビュー

    • お久しぶりです。中々読み進められない小説を買ってしまって、そのせいで実は半年ほど遠ざかっておりました。
      どれだけ面白くなくても途中で読むのを辞めるのが出来ない性分なのですが、
      …どうしても合わずに遂に放棄を決意したので、また読書生活に帰還です!

      > 関係ないですが、ybookさんのレビューきっかけで娘に「くっついた」を購入しましたよー♪
      いやあ。そう言っていただけるとうれしいですねぇ。娘さんと「くっついた」を楽しんでくださいね!
      >> 続きを読む

      2017/06/16 by ybook

    • ybookさんが読書を半年ほど遠ざかるほどの小説が何なのかが気になりすぎます…! >> 続きを読む

      2017/06/16 by chao

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