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夜行

3.5 3.5 (レビュー15件)
著者: 森見 登美彦
定価: 1,512 円
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    「夜行」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      寝る前に読んで悪夢を見てしまった!それくらい私にとって背筋が凍る怖いお話でした。

      京都の大学や大学院に通う英会話スクールの仲間6人が、鞍馬の火祭りに行ったとき、仲間の一人長谷川さんが突然いなくなりました。10年が経ち、別々の人生を歩んでいましたが、再び鞍馬の火祭りを見に行こうということになり、再会することに。

      尾道のビジネスホテルで岸田道生の絵を見たという中井の話をきっかけに、それぞれが旅の思い出を語ります。5人が見た絵は、尾道、奥飛騨、津軽、天竜峡、鞍馬と異なる場所にあるのですが、岸田道生の夜行の連作という点で共通していました。

      夜道が別の世界(曙光)に通じていて…主人公の大橋がその曙光の世界に迷い込んでしまうのですが、自分の記憶とはまったく違う現実でした。

      まったく異なる二つ現実。なんとも暗くて、重くて、掴み切れない不思議な感じが残るお話でした。
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      2020/02/24 by

      夜行」のレビュー

    • 評価: 2.0

      新聞の書評で読んで、図書館にリクエスト。
      森見登美彦さんの作品だから、摩訶不思議でほんのり心温まる作品かと思ったら
      結構なホラー調で怖かった。
      最後まで摩訶不思議な作品ではあった。

      2019/10/26 by

      夜行」のレビュー

    • 評価: 3.0

      今まで読んだ森見さんの小説とガラリと変わって不穏な雰囲気が漂う。
      夜行列車の旅の思い出話をそれぞれの人が語る。そのひとつひとつが奇妙で怖い。夜は心の闇にも重なってる。

      いきなり消え去った長谷川さんは実在してたんだろうか。それとも実在してなかったんだろうか。夜の世界と明るくなる朝が対照的に書かれていてまるで異次元の世界のようだ。

      版画家の岸田さんは亡くなった時に長谷川さんの世界に行ったのね。
      そこでは幸せそうな暮らしをしてるからホッとした。
      第一夜の「尾道」がいちばん不気味だった。

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      2019/07/23 by

      夜行」のレビュー

    • 評価: 5.0

      再読。

      再読…したけどやっぱりよく分からん!
      解釈しようと様々な視点で考えてみたけどもいまいちしっくりこない。

      しっくりこないのに、こんなにも面白い。

      もう考えるのは止めて、この世界にどっぷり浸かってしまった方が楽しめるのかもしれない。

      …浸かってしまったら、夜行から戻ってこれなくなる可能性もあるのだけど…

      著者はこう言っている。

      「夜行とは、夜行列車の夜行であるかもしれず、百鬼夜行の夜行であるかもしれぬ」

      この本の何がこんなにも自分に影響を与えるのかはよく分からないけど、きっとまた読んでしまうのかもしれない。

      夜行列車で旅をしたくなるのか、百鬼夜行の鬼に取り憑かれてしまっているのか…
      >> 続きを読む

      2019/05/28 by

      夜行」のレビュー

    • 評価: 5.0

      読み終わっても心が戻ってこないくらい引き込まれました。借りて読みましたが、読み終わってすぐつぶやいた一言が森見さんやっぱりすごい、すぐに買わなきゃ。買ってもう一度読まないと、でした。

      読後自分がいるのが果たして夜行なのか曙光なのか、自分がいる世界は夢か現実かわからないという不思議な気持ちを抱きます。



      全国各地を舞台にした一人一人の語りは100物語をしているような不思議な話ばかりです。しかし、不思議だけで終わらないからこそこの作品はありふれたファンタジーから一歩抜けているのかなと思います。そのどれもが10年間の中で現実の彼らの中にあるなんらかのままならないものの中で大切な人との間に起こる、「喪失」を巡る物語だからこそ不思議だったねでは終われない。不思議だからって許せない、大切な人だから不思議に消えたでは認めない。そんな感情がそれぞれの話で怪異に巻き込まれた主人公たちを奪還と日常への回帰へ突き動かす、そんな現実に繋がる勇気をもらった作品でもあります。

      最後の終わり方はそこか寂しく、ああなるほどなと思いましたが、ままならないなにかを抱えた時、人はもう一つの世界に呼ばれてしまうのかもしれない。強烈に願った時一つだった世界は分かれてしまうのかもしれない。逆に言えば今とても辛い状況でも見方によっては全く逆にもうつるかもしれない。それはたとえ世界が二つに分かれなくても今少し見方を変えたり、距離を離してみる事で、気が付くことができるのかもしれないと思います。

      岸田先生もそれに早く気がつけば二つは分かれなかったかも。誰かにとっての今が夜行にみえたとしても、それを眺める他の人からは曙光にみえているかもしれない。今すごく苦しい苦しい気持ちを抱えている中でこの作品に出会えて幸せでした。
      >> 続きを読む

      2018/08/07 by

      夜行」のレビュー

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