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江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか?

落語でひもとくニッポンのしきたり
3.0 3.0 (レビュー1件)
定価: 756 円
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    「江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか?」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      題になっている「江戸っ子はなぜ、宵越しの銭を持たないのか」という章では、
      金も出世も災難と言いきる。宵越しの銭を持たないという生き方の基本になっているのは、
      「金離れがよく物事に執着しない」という生き方。儒教は商業を「悪」と位置づけた。
      物を生産せず、右から左へ動かすだけで利益を上げるからだ。しかし人間生活には流通は
      欠かせない。そこで、江戸時代の商人は、「信用」を第一に考えた。

      大きな収入が集中した豪商の時代には、彼らは、運河の開削や洪水防止の為の運河の整備、
      橋の整備、港の建設など自らの商売に役立つとともに、社会に大いに貢献した。
      中小商人は、「質素倹約」であり、「稼ぎ過ぎない」というのが、儒教的倫理観である。
      儒教仏教両方に共通するのが、商人の「社会的貢献」だと。
      仕事は「私する」ものではなく、社会を豊かにするものと。

      「宵越しの銭を持たない」の「銭」は、職人たちにとっては仕事の結果であり、
      その仕事の結果を自分の為にだけに使わない、人と一緒に生きていくのだ、
      というのが、この言葉の意味だと、

      この今の時代にとって耳が痛い様な、自己責任とか言いながら弱者切りすての風潮。
      「足るを知る」「ささやかな幸せ」なんぞ、震災後の今だからこそ、見直すべきことと感じる。

      小学館が刊行したCD付の隔週刊誌「落語・昭和の名人・決定版」に江戸学者、田中優子さんが
      連載した「江戸のしきたり」をまとめたもので、落語ファンなら、落語の世界に浸りながら
      愉しめます。

      でも、誰か上方の「気で気を養う」なんぞの、庶民の底ぢからの笑いで吹き飛ばす、
      上方のお人の気質はいかなるものか、の本を書いてもらいたいもんですな。
      >> 続きを読む

      2013/06/08 by

      江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか?」のレビュー

    • 千葉っ子のchibadebuには、ちょっと難しいんだな。

      2013/06/09 by chibadebu

    • >大きな収入が集中した豪商の時代には、彼らは、運河の開削や洪水防止の為の運河の整備、
      >橋の整備、港の建設など自らの商売に役立つとともに、社会に大いに貢献した。

      古代ローマ時代の富裕層や貴族、皇帝も同様だったようですよ。水道や公道、公衆浴場や会議場等、こぞって建てたり、修繕したりしていたようです。それぞれ、その時々でできる範囲の中で。こういう考え方が社会を少しずつ豊かにしていくのではないかと思います。
      >> 続きを読む

      2013/06/09 by Shimada


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