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斜陽

4.2 4.2 (レビュー10件)
著者:
カテゴリー: 小説、物語
定価: 340 円
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2015年11月の課題図書

「人間は恋と革命のために生れて来た」。古い道徳とどこまでも争い、“太陽のように生きる”べく、道ならぬ恋に突き進んでいく29歳のかず子。最後の貴婦人の誇りを胸に、結核で死んでいく母。自分の体に流れる貴族の血に抗いながらも麻薬に溺れ、破滅していく弟・直治。無頼な生活を送る小説家・上原。戦後の動乱の時代を生きる四人四様の、滅びの美しさを描き、戦後、ベストセラーになった、太宰の代表作。

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いいね! KEMURINO mariak1994

    「斜陽」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
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    • 評価: 評価なし

      気になる一冊。

      図書館にて借りてみたいです。

      2016/03/15 by

      斜陽」のレビュー

    • 評価: 4.0

      太宰文学のファンなら必読です。

      2016/02/21 by

      斜陽」のレビュー

    • 評価: 4.0

      11月の課題図書。
      戦後間もない、没落貴族の家庭を舞台に描かれています。

      「日本で最後の貴婦人」
      この母と主人公・かず子の日々の生活が興味深く、すぐに物語に入り込んでいきました。

      生活が苦しくなってきたため家を手放し、伊豆の山荘で暮らし始めますが、生活が一変しても貴族であることを忘れない、無邪気で美しい母。そんな母を心から愛するかず子。
      戦争から帰ってきた弟直治は、麻薬と酒に溺れます。
      彼が慕う、破滅的作家の上原。
      四人四様の滅びの姿が描かれています。


      久しぶりに太宰治を読みました。「人間失格」「晩年」を読んだ時は、たしか10代の頃。
      よくもこんなに陰鬱とした感情を文章にできるなと思いながら読んでいましたが、死を身近に感じ、受け付けませんでした。
      「斜陽」は特権階級の没落という、自分が今まで知ることのなかったテーマだったので、最後までおもしろく読むことができました。

      *以下ネタバレです。


      物語の途中にいくつか印象的な手紙が書かれています。
      上原への想いを募らせていくかず子により、6年前に出会ったときのこと、それから弟から得た話で上原像が創られてしまいますが、これが弟の最後の手紙で覆されます。そして、その弟の遺書で彼が胸に秘めておきたかった愛する人が、かず子→上原への手紙でわかる構成もおもしろい。上原へのお願い事も含めて。

      「人間は恋と革命のために生まれてきたのだ」
      その言葉通り、庶民の上原の子を宿し、かず子だけは貴族のまま終わるのではなく、力強く生きていく決心します。
      弟には、それが出来なかった。
      貴族階級であるからこその苦しみ、民衆に憧れていたけれどなれなかった自分を最後の手紙で吐露します。
      「姉さん。僕は、貴族です」と。

      上手く物語を纏めたようですが、ここで終わってしまうのかとも思いました。
      貴族出身のかず子がシングルマザーとして、お金もないのにこの先どうやって生きていくのでしょうか。
      叔父を頼るのか・・・それとも、これもまた滅びの道なのでしょうか。
      >> 続きを読む

      2015/11/23 by

      斜陽」のレビュー

    • 斜陽凄く面白いですよね!
      私は太宰治は走れメロスしか読んだことないのですが、こんなに面白い小説があるとはっと、思いました。
      私の伯父はもともと華族家系の女性と結婚したこともあり、華族には興味があり、当時の空気感が伝わってくるようでうっとりしました。

      そして、又吉が好きな太宰治ですが、凄く似てるというか共通点があるような気もして微笑ましく感じました!
      太宰のブラックユーモア、凄く好きです。
      >> 続きを読む

      2015/11/28 by snoopo

    • snoopoさん
      斜陽、かず子の今後を考えると複雑ですが、最後までおもしろく読めました!
      私は「走れメロス」読んだことないんですよね。アニメは小学校のときに、担任の先生が昼食の時間にかけてくれたのを覚えてます(*´艸`*)

      >私の伯父はもともと華族家系の女性と結婚したこともあり、華族には興味があり、当時の空気感が伝わってくるようでうっとりしました。
      !!?
      なかなか想像できない世界です!
      snoopoさんがコメントくださったことで、私もその雰囲気に少しでも浸ってみたい!という気持ちになれました。いろんな人が参加している読書ログのおかげで、新たな発見が多いです。ありがとうございます。

      又吉さんの「火花」は手元にあるので、近々読む予定です。
      旦那の両親の本なので、年始までに読んで返さなきゃ。笑
      >> 続きを読む

      2015/11/30 by あすか

    • 評価: 5.0

      文集文庫で読んだ。

      とてもとても面白かった。
      笑いあり、涙あり。

      母の「おしっこよ」と一番最後のMC「マイコメディアン」のオチにチェーホフじゃないんかよ!!wと爆笑してしまった。

      なんだかシュールで、、

      母が弱っていく描写はとても泣けた。
      自分の母を看病するカズコ、とても強く優しい女性だ。
      私と同じ歳なので、特に共感した。

      そして何よりも最後の弟の手紙に感動した。

      彼は根っからの貴族なんだ。
      どんなに一般人に合わせようと不良になったとしても、貴族として育てられた貴族なんだ。

      凄く感動した。
      最後の分の「僕は貴族です。」凄い泣けた。

      弟、どうしようもない奴だとばかり思っていたが、素直でお母さん思いのいい子じゃないか。

      太宰治初めて読んだが、こんなに面白いとは…。

      特に華族に対して興味を持っていたが、あまり華族がテーマの小説って私の知る中では少ない。

      凄い良いテーマだと思ったし興味深かった。

      一気読みだった。
      >> 続きを読む

      2015/11/20 by

      斜陽」のレビュー

    • 評価: 4.0

      初めて斜陽を読んだのは、中学の頃。
      あの有名な太宰治の代表作だから、どんな高尚なことが書かれているんだろうと期待して読んでみたら、弱くて情けない登場人物ばかりで、がっかりした。
      まだ純文学に触れていなかった自分は、文豪の書くものは正しい生き方を教えてくれる貴いものだと思いこんでいたのだ。
      大人になり、読んだ純文学の量も増え、文学に対するイメージは変わった。
      文学は理屈では語り切れない人の心や生き様を描くもの。
      正も悪も、聖なるものも俗悪なものも、強いものも弱いものも扱うふところの広いものだと知った。
      そんな文学観の変化を経て、改めて斜陽を読んでみたら、なかなか面白かった。


      時代は戦後まもない頃。
      主人公のかず子、母、弟の直治、小説家の上原という4人の人物を中心に話は進む。
      ほんものの貴婦人の最後のひとりだと言われる母。
      妻を持つ人に妄想のような恋心を抱く主人公、かず子。
      麻薬と酒に溺れて破滅していく、弟の直治。
      母・かず子・直治は貴族であったがゆえに生活能力がなく、貴族が廃止された戦後の世の中で地に足をつけて生きることができない。
      病に蝕まれる母、実るわけがない恋で頭がいっぱいのかず子、将来に絶望し中二病的なことばかり言っている弟。
      見ていて、とても痛々しい家族である。
      不良な作風の小説を書くために、偽悪的に生きる上原。
      酒をまずいと思いながらも、バカ騒ぎのデカダンな生活をやめられない。
      4人4様に破滅していく姿が描かれている。


      斜陽を読み返してみて、思ったのは太宰の文章の上手さ。
      「恋、と書いたら、あと、書けなくなった。」
      「なぜ、私がうれしかったか。おわかりにならなかったら、…殴るわよ。」
      「もういちど、さようなら、姉さん。僕は、貴族です。」
      ニヤッとしてしまうような刺さるフレーズが続く。
      特に直治の最後の手紙は、悲痛な悩みが伝わってきて、心を打つ。
      こじらせてしまった、どうしようもない人たちを巧みに、生々しい言葉で描き出している。


      登場人物達はそれぞれにまっとうに生きられないイタい人たちである。
      彼らに対して、社会の規範や常識や道徳は声高に、もっと正しく強く生きろ、ルールに従って生きろというだろう。
      しかし、弱い人たちにいつも正論を言えばいいというものではない。
      何が正しいか分かっていても、簡単にその通りにできる人達ばかりではないのだ。
      いや、自分も含めて、人間というものは多かれ少なかれ、弱くてどうしようもない部分、治そうと思っても治せない部分を持ち合わせている。
      弱さをもった人は、太宰文学に出てくる人たちの弱さを見て、少し気楽になれるのではないか。
      世の中生きにくいなあ、と思っているのは自分だけじゃないんだ、と思うことができる。
      作品を表わす象徴的なフレーズがある。
      「不良でない人間があるだろうか?」
      「不良とは、優しさのことではないかしら?」
      太宰文学は弱さや逸脱の受け皿となる文学なのだ。
      >> 続きを読む

      2015/10/10 by

      斜陽」のレビュー

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      角川グループパブリッシング (2009/05)

      著者: 太宰治

      • 評価: 5.0

        再読。
        1年に1回くらいは再読したいくらいの傑作である。
        太宰治は「人間失格」が有名だが、僕は「斜陽」の方が断然好みである。
        没落貴族の家庭を舞台にしているが、全ての章・段落・文章の構成がパーフェクトで、これほどまでに日本語を完璧に操れる作家がいるのかと、再読するたびに感心する。
        最初のスプウンのシーンだけで、頭が痺れる感じである。
        主人公の女性が29歳で「ばあちゃん」扱いされているのが、隔世の感がある。
        話は変わるが、幻冬舎社長の見城徹が作家・津原泰水の新刊の実売部数を暴露したが、その部数に出版業界も文字通り「斜陽」であると感じた。
        津原泰水はデビュ作の「妖都」の頃から知っていたが(これは売れなさそうな作風だと感じた)津原の新刊実売部数の1,000とか1,800という数字にかなりショックを受けた。
        もう専業作家で生計を立てて行くのは、宝くじを当てるようなものなのかもしれない。
        誰もが東野圭吾や伊坂幸太郎や西尾維新のようになれるわけではないのだ。


        >> 続きを読む

        2019/06/19 by

        斜陽」のレビュー

      集英社 (1999/06)

      著者: 太宰治

      • 評価: 4.0

        太宰治さんの人生についてなんとなく調べていたら「近所で噂になるほど豆腐を食べていた」とか「芥川龍之介が好きすぎてノートに芥川龍之介とたくさん書いていた」というエピソードがあり、気になったので図書館にあった太宰の本のなかで一番読みやすそうだったのを借りました
        正直昔の小説って言葉遣いが古くて入りにくいから苦手だったんですが、この「斜陽」は最初から最後まで入り込みながら読むことが出来ました嬉しい!

        まず16ページにある「悪漢は長生きする。綺麗なひとは早く死ぬ。お母さまは、お綺麗だ。けれども、長生きしてもらいたい。私はすこぶるまごついた。『意地悪ね!』と言ったら、下唇がぷるぷる震えて来て、涙が眼からあふれて落ちた。」という文章にとっても優しい気持ちになりました
        太宰治自身が真面目で純粋で優しい人だったのかなと思いました

        それから31ページで東京から田舎に越してきて「『空気のせいかしら。陽の光が、まるで東京と違うじゃないの。光線が絹ごしされているみたい。』と私は、はしゃいで言った。」という言葉遣いにとっても魅力を感じました。
        光線が絹ごしされている、なんて普通の感性じゃ言葉に表せない気がします

        あと、202ページに「姉さんは美しく(僕は美しい母と姉を誇りにしていました)」という文章があるんですが、どんなに麻薬中毒になったり女遊びをしてみたり酒に入り浸ったりしても本当は家族を誇っていた弟の愛にすごく感動しました

        太宰治は自分が生まれるずっと前の時代の文豪なのに、小説を通すとなんだか近くに感じる気がします
        百人一首などもそうですが、千年前や百年前の時代の気持ちが言葉になって今、高校生として生きている自分のもとに届いてるって考えるとすごく素敵で、その間に戦争とか天皇が交代されたり時代がどんどん変わっていっても誰かが誰かに恋をしたり、「自分はなんで今生きているんだろう」って考えたりすることは同じなんだって考えると嬉しくなります
        本当に、小説って素敵だなぁと思いました😊
        >> 続きを読む

        2019/04/16 by

        斜陽」のレビュー

      • 月岩水さん コメントありがとうございます!
        「享受」という言葉、使ったことなかったので勉強になります…
        芸術美を味わい楽しんだり、受け取って自分のものにすることを「享受」というんですね…!素敵な言葉ですね!
        太宰治さんはまだ表現力の拙い自分の感覚を、さらっと言葉に表してくれる気がするのでとてもおすすめです
        好き嫌いは分かれるかもしれませんが、是非読んでみてください😊
        >> 続きを読む

        2019/04/17 by ゆきの

      • 私は現実の刺激からくるストレスに弱くて、小説や本の世界を通してだけでも、なるべく感覚や感受性を殺さないようにしたいと思っているので、ゆきのさんにすすめて頂くことにより、その機会を得られそうで嬉しいです。 >> 続きを読む

        2019/04/17 by 月岩水


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