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こころ

3.8 3.8 (レビュー27件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 389 円
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2012年11月の課題図書

「自分は寂しい人間だ」「恋は罪悪だ」。断片的な言葉の羅列にとまどいながらも、奇妙な友情で結ばれている「先生」と私。ある日、先生から私に遺書が届いた。「あなただけに私の過去を書きたいのです...。」遺書で初めて明かされる先生の過去とは?エゴイズムと罪の意識の狭間で苦しむ先生の姿が克明に描かれた、時代をこえて読み継がれる夏目漱石の最高傑作。解説、年譜のほか、本書の内容がすぐにわかる「あらすじ」つき。

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    「こころ」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
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    • 評価: 5.0

      本棚に寝かし続けて3年。
      やっと読了することができました。
      なぜこんなにかかってしまったかというと、主人公が慕うほどの魅力を先生に感じなかったからです。
      何が良くて通っているのだろうと思っていました。

      上 先生と私
      中 両親と私
      下 先生と遺書
      の3部構成。
      上・中は主人公の視点で物語が進行します。下は先生からの長い手紙。
      先生の「こころ」がなかなか見えてこなかったので、上記のように良い感情を抱くことができなかったのですが、先生視点となってから彼の人生が明らかになり、物語にもどんどん惹き込まれていきました。
      病的なくらい、細部まで一人の男の感情が描かれているのは圧巻です。
      ここまで「こころ」露わに、誰にも話すことのできなかった出来事を美しい文章で手紙に綴る・・・
      正直なところ、先生は妻にくらい少しは伝えなよ、主人公は父の最期を見届けず衝動で先生の元へ駆けつけないでよ、と思いながら読んでいた部分もありましたが。
      どうしても伝えることのできなかった男の「こころ」を含め良い作品だったと思います。

      当初はまさか、このような感想になるとは思ってもみませんでした。
      もし同じような方がいらっしゃれば、何とか頑張って「先生と遺書」まで読んでほしいです。この作品の印象がガラリと変わります。
      私が言うまでもありませんが、名作です。
      >> 続きを読む

      2018/09/09 by

      こころ」のレビュー

    • >なぜこんなにかかってしまったかというと、主人公が慕うほどの魅力を先生に感じなかったからです。
      >何が良くて通っているのだろうと思っていました。

      わかります!!!
      わかりすぎます!!!

      私はこの本の中のクヨクヨ女々しい感じがどうしても許し難く、もう一度寝かし中です笑。またがっつり寝かしてから再読します♪
      >> 続きを読む

      2018/10/01 by chao

    • chaoさん
      びっくりするほど魅力感じないですよね!!!!!
      なのにこの読後感・・・夏目漱石恐るべしです。
      読んでよかったと思うけど、再読は私もしばらく遠慮したいですね。笑
      何年も寝かしてきましたが、読むことができて本当に良かったです♪
      >> 続きを読む

      2018/10/06 by あすか

    • 評価: 5.0

      2011年11月課題図書だった。

      「もう取り返しが付かないといふ黒い光が、私の未来を貫いて一瞬間に私の前に横たわる全生涯を物凄く照らしました。」

      自分の読書の原点。
      高校の国語の石黒先生にも感謝している。

      2018/09/05 by

      こころ」のレビュー

    • 「こころ」がお好きな方なら、そりゃあ、もう。

      読み手が成長するにしたがって読み方がどんどん深まる作品ですよね。 >> 続きを読む

      2018/09/05 by 月うさぎ

    • 月うさぎさま
      コメントありがとうございます!光栄です!
      私はこういう、シビれる日本語に出会いたくて本を読んでる気がします。そのくせ、教養がなさすぎなのですが……
      月うさぎさんのレビューいつも参考にさせていただいております。今後もよろしくお願いします。
      >> 続きを読む

      2018/09/07 by たい♣

    • 評価: 3.0

      学生時代、上「先生と私」までは読んだことがあったが、
      中「両親と私」、下「先生と遺書」まで読んだのはこれが初めてだった

      下「先生と遺書」で語り手が「先生」へと移る形で遺書が読まれ、
      なぜ今の「先生」の状況が作り上げられたのかが判明する

      その内容は簡単に言うと、優柔不断な「先生」と親友「K」が御嬢さんを奪い合い、
      最終的に「K」と「先生」共に自殺するというものだ
      (本当にざっくりとした説明だが。。)
      自身も優柔不断な所があり、内容に共感することが多々あった

      物語は「先生」が遺書を読み終えた所で完結してしまう
      遺書を受け取った「私」はその後どうしたのか?
      「先生」に先立たれた御嬢さん(妻)はその後どうしたのか?
      非常に気になるところではあるが、もしそこまで語られていたら
      それは蛇足と言われるのだろう
      >> 続きを読む

      2017/05/26 by

      こころ」のレビュー

    • これほど解釈を巡って見解が様々に分かれる「名作」はないでしょうね。
      良くあるパターンで、初めて読んだのは高校の国語の授業でしたが、本当は正解なんて出せないし、これでテストなんか作ってしまってはいけないんじゃないかと今にして思います。 >> 続きを読む

      2017/05/26 by 月うさぎ

    • 評価: 3.0

      恋やお金、考えたり、悩んだりすることはいつの世もそんなに変わらないですね。
      「こころ」は人の数だけ思いがある、決まっていたり制御できるものではない。時には善人が悪人になったりも……恐ろしいものです…。

      Kが自殺を選んだのは、失恋のため?淋しさのため?んー…というよりも、恋をしてしまったから、なのではないかなと思いました。道のためには全てを犠牲にすべきもの、という信条だったKが恋という罪を犯した。
      そして、自身の裏切りによって死んだKを一生背負い続けることになった先生。二人にとってまさに「恋は罪悪」だったんでしょう。

      そして、わたしは罪悪である恋の相手、お嬢さん、後の静さんが可哀想でならないです。
      先生、あなた本当にほんとうに、お嬢さんのこと結婚するほど好きだったの?自分の今一番身近な異性と自分の一番の親友がくっついて、自分が蚊帳の外に置かれるのが嫌だったのでは?
      でも結果、一番の蚊帳の外は お嬢さんだからね…!!!

      本当に愛しているのなら、全てを打ち明けるべきなのでは?挙げ句の果てに、恋や愛よりも暗くて黒い糸が先生とKの間に結ばれて、その呪縛を解く時その真相を受け継ぐたった一人の人間は、妻の静さんではなく、突然現れたどこの馬の骨かもわからぬ若造で。
      …不憫すぎる
      妻にだけは、何も知らせたくない、記憶を純白のまま保存しておきたいって、それただのエゴの押し付けだから!!
      あの気丈な奥さんの血を引いてるんですもの、どの登場人物より真実を受け入れて乗り越えてしまうのではないかと、思うのです。
      >> 続きを読む

      2016/03/29 by

      こころ」のレビュー

    • >そして、わたしは罪悪である恋の相手、お嬢さん、後の静さんが可哀想でならないです
      ああ。全く私もその通りの感想を抱きましたよ。高校生の頃に読んだインパクトが強烈だったからなのか、それは何度再読しても変わりません。
      しかしこの感想はどうやら女性共通で男性のものではないらしいのです。
      しかもありえないことに、Kに共感する男が結構多いんですよね。
      女性目線で考えたらいい迷惑なトンデモない勘違い野郎なのにね。
      男に自分の家で自殺されてみなさいよ(#`Д´)ノ彡☆バンバン!と言いたいです。
      この点についても「こころ」という小説が一筋縄では語れない部分なのですね。
      そして漱石さんはお嬢さんについての内面をほとんど描かないことで、女性を見事に描いていると思いました。
      わからないことをわからないままにわからないように描き、それで不足でない。
      女性にだけはお嬢さんが解るのです。
      漱石さん、あなたは凄い。とやっぱり思うのです。
      >> 続きを読む

      2016/03/29 by 月うさぎ

    • 月うさぎさん

      コメントありがとうございます!
      お嬢さんに対して。共感して下さる方がいて、ほっとしました。

      >「こころ」という小説が一筋縄では語れない部分なのですね。

      確かに…。そこが名作たる所以なんでしょうね。
      >> 続きを読む

      2016/03/29 by 「五」

    • 評価: 3.0

      「人間を愛しうる人、愛せずにはいられない人、それでいて懐に入ろうとするものを、手を広げて抱きしめることのできない人」
      それが先生だと、主人公は述べている。
      創造することを生業にする人の多くは、何らかの闇を抱えているのが常のようだが、経済的に豊かで職にも就かず、日々書物に埋もれ、空想と思想にふけっているこの先生も、その類の人間と思われた。
      しかし、先生の心の闇は、友人Kの自殺にあることがわかってくる。
      先生の手紙による独白が、物語の後半を占めるが、どんどん引き込まれてページをめくる手が止まらなかった。
      決して読みやすい本ではないと思うが、一気読み。
      学生時代、課題をこなすために乱読したこのテの本も、それとは違った印象で読めて面白かった。
      >> 続きを読む

      2015/08/10 by

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      • 評価: 5.0

        高校の教科書に載っていて読んだ小説。とても思い出深い作品だ。

        私は同時期に何やら難しい哲学の本を読んでいた。デカルトの方法序説だったと思う。それが読みづらくて読みづらくて面白くなく、授業でこの本を読んで「本は楽しいなあ」と思った。ストーリーは別に楽しいものではない。自分が読んでも理解できない文学的な深さを授業で説明してもらえたことや「先生」やKに共感できたからだった。


        私が特に思い出深いのがこの小説自体ではなく、
        友人O君が授業中にこの本を読んだ感想を発表した時のことである。


        お調子者的キャラでクラスの中心であるO君と
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        彼の発表に強く共感した。いまから思い出しても私にとってこの本は内容関係なく青春小説なのである。
        >> 続きを読む

        2016/04/16 by

        こころ」のレビュー

      イースト・プレス (2007/07)

      著者: バラエティアートワークス

      • 評価: 3.0

        夏目漱石の名作「こころ」のマンガ版。

        小説版とマンガ版との比較が予想と異なっていたのが面白かった。

        これまで何冊か「まんがで読破」シリーズを読んで来たのだが、それは全て原作を読んでいないものばかりだった。
        今回初めて原作を読んだ上で、マンガ版を読むと言う試みに至っている。

        予想としては、やはり原作を読んでからだと、マンガでは端折ってしまっている部分が目立ち、結局は小説の方が優れているというオチになることを、半ば確信していたのだが、意外なことに見事に裏切られた。

        それでは、原作とマンガが全く同じ内容を表現しているのか?と言えば、決してそんなことはなく、マンガを読みながら、脳内で原作からの情報を補完しているのが実態で有る。

        それなら原作を読んだ後はマンガ版を読むのは無意味なのかと言えば、これもそうでは無かった。

        自覚症状が有るくらい、乱読するも記憶に残らずな人なので特別なのかも知れないが、やはり原作の全シーンを覚えているはずもなく、マンガを読んで、そう言えばこんなシーンも有った!などと言う、記憶再構築の意味は大きい。

        また絵として入ってくる情報は強く印象に残ると思うので、原作で感動、マンガで記憶の定着という住み分けも無くは無いかも知れない。

        反面、絵のタッチが気に入らなかったり、解釈の違いが有ったりすると原作の感動を負の感想で上書きしてしまう可能性は否定できない。

        内容に全く触れていないようなレビューだが、これはしょうがない。だって小説と同じ作品なんだから...(笑)
        >> 続きを読む

        2013/01/08 by

        こころ」のレビュー

      • 気になるのは登場人物がどういう顔なのかということです!自分のイメージそのままってことはまずなさそうなので「えー!?」ってなりそうですが、見てみたい♪私も読んでみようかなぁ、、 >> 続きを読む

        2013/01/08 by sunflower

      • あ。これ、映画と原作の関係に似ていますね。
        映画では監督がいるので、相当別作品になるケースが多いですが、
        特にストーリーや人物・時代を改変していない場合
        「原作で感動、マンガで記憶の定着」
        これ、絶対にあります!

        もちろん不満も含めてですけど、記憶に刻まれるのは間違いないですよ。
        >> 続きを読む

        2013/01/08 by 月うさぎ

      岩波書店 (1989/04)

      著者: 夏目漱石

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      • 評価: 5.0

         某新聞でリバイバル連載されていた夏目漱石『こころ』が終わりました。
        </br> 
        『こころ』は、確か高校の教科書に載っていました。
         私が初めて読んだのは、その少し前頃だったでしょうか。
         最初読んだ時は、友人を裏切って自殺させた「先生」はひどい人だ、と思いました。
         しかし、今回、新聞に連載されていたのを読んでいると、「先生」に同情してしまいました。
        </br>  
        「先生」は「お嬢さん」との恋愛に関して「K」に負けてしまいました。
         多分、「K」は「先生」より人間的魅力やバイタリティなど、多くの面で優れているのでしょう。
        「先生」は全ての面で「K」に及ばない、負けてしまった、と絶望するわけで、それは多くの面で当たっているのでしょう。
         しかし、心理的な自己啓発書を多く読んでいる私としては、こういった本には、「すべての面で負けた」と思い込むのは行き過ぎだ、と書かれていることを知っています。
        「先生」にも「K」よりも優れた部分が一つはあるはずだから、ここは場所を変えて、違う方面で新たに出発するべきだったのでしょう。
         恋愛に関しても、将来、「先生」を好いてくれる人が一人も現れないとは言えません。
        </br>  
        ……と、人生に落伍してしまった私がこんなことを思いながら読んでいました。
         これは自分に言い聞かせていることでもあるのです。
        </br>   
         さて、物語は唐突に終わりを迎えます。その後の展開はどうだったのでしょうか。
        「先生」はどのような最後を迎えたのでしょうか。
         語り手の「私」は、その後どうなったのでしょうか。
        「私」と「先生の奥さん」のその後の関係は?
        「先生」からの手紙は、「私」が秘密として持ち続けたのでしょうか。
        </br>  
         その後の展開を考えると、どう考えても蛇足のような気がしないでもない。
         書かぬが花、というところでしょうか。
         今まで、この物語のその後の展開について、議論されたことはあったのでしょうか?
        </br>  
         しかし、物語の最初に、「先生」が海に連れてきた西洋人とは、一体何者だったのでしょうか。「先生」とどんなつながりがあったのでしょうか。
           http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140925/p1
        </br>
        2012年11月の課題図書 『こころ』
         http://www.dokusho-log.com/monthlybook/201211/
        >> 続きを読む

        2014/09/28 by

        こころ」のレビュー

      • >さて、物語は唐突に終わりを迎えます。その後の展開はどうだったのでしょうか。

        その後の展開を読んでる側に想像させる終わり方は、スッキリしないから嫌です!!笑
        >> 続きを読む

        2014/09/29 by RAY-ROCK

      • >ybook 様
         私のブログでは、読みやすいように、改行や一行空けを多用しています。
         はてなダイアリーは最近、改行タグを入れないと一行空けられないようになったのです。
        (以前は全角スペースを数字分入れると一行空けられたのですが)
         はてなダイアリーの草稿をコピペして編集する過程で、改行タグを消すのを忘れました。
         原稿を使い回しするからボロも出てくるのです。
        >RAY-ROCK 様
        「その後の展開を読んでる側に想像させる終わり方は、スッキリしないから嫌です!!」
         スッキリしないから印象に残る……ということで、全てを描かずに読者に任せる
        という描き方は、小説や映画や芸術分野にあると思います。
         確かにスッキリ決着してくれた方が本当にスッキリしますが。
        >> 続きを読む

        2014/09/29 by 荒馬紹介


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