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ボッコちゃん

4.2 4.2 (レビュー14件)
著者:
カテゴリー: 小説、物語
定価: 500 円
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2016年01月の課題図書
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    「ボッコちゃん」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0


      星新一のショート・ショートの世界は、SF、ミステリ、ファンタジー、童話など驚くほど多彩だ。
      しかも、そのいずれもが、文学的水準が高く、類似作がほとんど見当たらない。

      その意味で、星新一は、日本のSFの世界にショート・ショートという、最も短い小説形式によって、新しい可能性を切り拓いた代表的な作家であり、第一人者だと思う。

      しかし、彼の作品を時系列的に読んでみると、その作風は、年を経るにしたがって微妙に変化しており、その多彩な魅力を一口で言い表わすことは、到底、不可能だが、多くの作品の背後に、一つの共通した特質があると思っています。

      それは、さまざまな恐怖に囲まれた現代人の、不幸を見つめる乾いた"残酷な視線"だと思う。
      星新一の強烈な刺すような視線を浴びると、今まで平凡に見えていた現実に、不思議な超現実といったものが、平穏な生の裏側に、不吉な黒い死が、美しい平和の背後に、恐ろしい破壊と殺人が、まるで二重像のように、浮き彫りにされてくる。

      優しく、残酷で、皮肉で、ユーモラスで、意地悪く、親切で、美しくてグロテスク。
      星新一という作家のショート・ショートの不思議な魅力は、どうもこういう"奇怪な矛盾と対立する概念"から成り立っているような気がします。

      星新一は、こういうユニークな視線を生かすため、いくつかの制約を自身に課していて、彼が「創作の経路」の中で次のように書いています。

      「書く題材について、私はわくを一切もうけていない。だが、みずから課した制約がいくつかある。その第一、性行為と殺人シーンの描写をしない。稀少価値を狙っているだけで、べつに道徳的な主張からではない。もっとひどい人類絶滅など、何度となく書いた。第二、なぜ気が進まないか自分でもわからないが、時事風俗を扱わない。外国の短編の影響ででもあろうか。第三、前衛的な手法は使わない。ピカソ流の画も悪くないが、怪物の写生には向かないのではないだろうか。発想で飛躍があるのだから、そのうえ手法でさらに飛躍したら雑然としたものになりかねない。わたしの外観はぼそっとしているが、精神的にはスタイリストであり、江戸っ子なのである」。

      こういう共通項を踏まえながら、星新一の微妙な作風の転換をたどってみると、初期の残酷な視線が、次第にユーモラスな笑いに席を譲ってきているように思います。

      そして、星新一作品のショート・ショートには、「夢」とか「霊魂」とか、いわゆる、形而上のファンタスティックな素材が扱われることが、比較的多いと思いますが、これらはショート・ショート文学のテーマとして、格好のものがあるからだと思う。
      つまり、他の文学形式では難しい素材を、巧みに料理できるという利点が、ショート・ショートにはあるからだろう。

      「新鮮なアイディア」「完全なプロット」「意外な結末」という三つの欠かせない要素によって、初めてショート・ショート文学は成立するわけですが、星新一の作品においては、これらの三要素が完璧なまでに具現化されることによって、他の追随を許さぬ面白さや文学的な効果が生まれてくるのだと思う。

      そのような、星新一の初期の忘れられない作品に、今回再読した「ボッコちゃん」があります。
      この作品には、星新一の特徴が典型的に示されていると思う。

      「そのロボットはうまくできていた。女のロボットだった。人工的なものだから、いくらでも美人につくれた」という書き出しで始まる、この作品は、美人のロボットに激しく恋をした青年が、冷たい返事しかしない、人造美人のボッコちゃんに、毒を飲ませて殺そうとするが-------、というこの作品には、人工的な美しさに対する"憧れと恐怖"が、見事な現代性をもって、捉えられていると思う。

      人間の死の恐怖を知らない、人造美人の冷たく、美しく、それだけに、妖しく戦慄的な魅力。

      この一種の人間愛をテーマとする作品の背後には、"機械文明への恐怖"が隠されていて、意表をつくラストが、いつまでも私の胸に残り、その哀愁感こそが、この作品を傑作たらしめていると思います。

      最後に、著者自身がこの作品の成り立ちについて語った、いい文章があり、星新一という作家の、独自の資質・持ち味というものの一端が窺えるので、それを紹介して、このレビューを終えたいと思います。

      「この中には私の持つすべてが、少しずつ含まれているようだ。気まぐれ、残酷、ナンセンスがかったユーモア、ちょっと詩的まがい、なげやりなところ、風刺、寓話的なところなどの点である。ある人の説によると、幼児逆行のあらわれだそうだが、自分でもその通りと思う。世の中には分別のある大人が多すぎる。私のように足が地についていない人間も、一人ぐらいは必要かもしれない」。

      >> 続きを読む

      2019/05/26 by

      ボッコちゃん」のレビュー

    • 評価: 4.0

      2018/5 11冊目(通算82冊目)。ショートショートで有名な星さんだが、読むのは始めて。話の結末が皮肉交じりというか、殆どの話がブラックな結末を迎えて終わる点はびっくりした。ただ、結末はそういう感じでも、話が色々なパターンがあるのが凄いなと思うところ。機会があれば、他の作品も読んでみたいと思う。

      2018/05/19 by

      ボッコちゃん」のレビュー

    • 評価: 5.0

      著者の自選短編集。初作品集の「人造美人」をベースに、初期作品集「ようこそ地球さん」「悪魔のいる天国」の作品も加えたベスト・オブ・ベスト。

      星新一の初期作品集はどれもお勧めだが、初めてならばやはりこれが無難かと思う。教科書やテレビ番組、マンガなどの題材になった傑作・有名作揃いでハズレがほとんどない珠玉の作品集だ。

      月うさぎさんが非常に詳細なレビューを書いていらっしゃるので多くは述べない。因みにコミック星新一はファンなら楽しめること請け合い。ちょくちょくオチが変わっていたりして原作と読み比べてみるのも一興。

      イチオシは「生活維持省」。完成度の高さでは今まで読んできた作品の中でも最高レベルだと思う。
      >> 続きを読む

      2016/07/29 by

      ボッコちゃん」のレビュー

    • 私のレビューもお読みくださいましてありがとうございました。
      星さんのベスト・オブ・ベストというご意見に大賛成です。
      初期作品ですが、印象的な作品が目白押しですね。
      コミックも読まれているのですね。
      新しい星新一を発見した驚きと喜びを感じましたよ~。
      >> 続きを読む

      2016/07/30 by 月うさぎ

    • コメントありがとうございます。コミックは漫画家の作家性も相まって楽しめますね。ハートフル(ボッコ)作品に定評のある鬼頭さんの「空への門」が印象的です。 >> 続きを読む

      2016/07/30 by 飛車香落ち

    • 評価: 4.0

      星新一は初めて読んだがとても驚いたことがあった。

      それは、この短編集に入っている「おーい、でてこーい」という短編だ。
      これは、私が中学生の時に使っていた教科書に「can you hear me?」というタイトルで、英語で読んだものとまったく同じものだったからだ。

      中学時代の英語の教科書に載っていたお話なんて覚えていない人がほとんどだろうが、私はこのお話をずっと覚えていたし、ふとしたときに思い出したりもした。

      中学生の時に、とても不思議で面白く感じた記憶が濃く残っている。

      この課題図書を読むにあたって、またこのお話に再開できて、とても嬉しかったし感動した。

      この短編集はSF要素がとても濃く、不思議なことだらけだけどどこか暖かい。
      しかし、どれも似たような感じがあったのでそのへんは-☆1です。
      >> 続きを読む

      2016/02/27 by

      ボッコちゃん」のレビュー

    • 星新一を英語で読んだのが初体験なんてすごいですね。しかも名作中の名作ですね。

      ショートショートという形式はほぼほぼプロットのみでできあがっているようなものなので誤魔化しが効きません。これで勝負をかけるのは勇気があるし、気前もいいです。1つのストーリーを膨らましていらないエピソードを詰め込んでセリフを入れて、できるだけ長く書いた方が効率がいいのです。原稿料は1ページいくら、だから。
      これだけで食っていける作家は今はいないでしょう。
      >> 続きを読む

      2016/02/27 by 月うさぎ

    • ◆月うさぎさん

      確かに小説は短くなればなるほど難しいだろうなと感じます。読者からするととてもとっつきやすいのであり難いです。
      「おーい、でてこーい」は、中学生のときはまさか星新一のストーリーだとは思わず、普通に外国のショートストーリーだと思って読んでいたので、日本にもこんなユーモアのあるストーリーを描ける人がいるとは…と、知ったときは感動しました。普段、使わない脳の部分を刺激される感じで、読んでいてとても新鮮でした。
      >> 続きを読む

      2016/02/27 by snoopo

    • 評価: 5.0

      「ボッコちゃん」ね♪いそいそ本棚に向かった私は驚いた。「ボッコちゃん」がない!
      そうかあれは叔父の本だったか。しまった!図書館でも借り出されていたので急いで購入。
      やれやれ、「ボッコちゃん」がないなんて思ってもみませんでした。
      それほど星さんは私の中では当たり前の作家だったのです。

      星新一を初めて読んだのは小学生のころ。そして「ボッコちゃん」だったはず。
      中学になりまわりの生徒が星作品を読み始め、それをちょっぴり嘲笑っていた人の悪い自分。

      「ボッコちゃん」はその後も何度も読んでいるので、多くの作品を記憶していました。これって『自薦短篇集』だったんですね…傑作ぞろいな訳です。

      しかし今回の再読で改めて気付いたこともいくつかありました。
      当時は何を読んでもSF的なものとして受け止めていたのですが、当然ながらSFではないものも多数ありました。

      星さんの文章は、言葉が丁寧なのに、余分なものは限りなくそぎ落とされているため、非常にシンプルで透明度が高く、そのトーンは決して激情的にはなりません。
      人の死も遠回しに状況を描くことで想起させ「死にました」とは直接書きません。セックスもごくあっさりと表現してお終いです。
      だから子供でも安心して読める……?なんて思うなよ!です。
      星新一のショートショートは、決して無機質なものではありません。流血の殺し合い、詐欺、泥棒、暴力、人類滅亡などなど。ダークな内容に人間の心の葛藤や文明の軋みや社会の矛盾が立ち上ってきます。
      なのにそれをさらさら平常心で読んでいたとは…。

      それらの思い込みや誤解の大本は真鍋氏のイラストにあったことも、今の私にはわかっています。
      無機質なのはむしろ真鍋博のイラストであるということは、例えばこれが和田誠のイラストになると全然イメージが変わって、ユーモアやジョークのニュアンスをより強く感じるようになります。

      星新一作品を複数の漫画家さんが漫画化した垣田書店の『コミック星新一』という画期的な企画を読んで脳天に衝撃を喰らいました。
      良くも悪くも、真鍋博で刷り込まれた星さんのイメージが砕け散りました。
      そして目が初めて開かれたのです。
      星さんのショートショートったら、実はなんてエモーショナルなストーリーだったんだ!!!と。

      だから今回は静かな言葉の奥の感情や描かれている景色に注意しながら読んでみました。
      さながら「2001年宇宙の旅」の映像から「ブレード・ランナー」に衣替えしたみたいに、いろいろな情景が浮かんでくるではないですか。

      しかしそれでもなお、作品の中に流れる静けさと透明度は時代性を可能な限り追放し、超時代的な小説の地位を保っています。文化文明言語の壁も越えられそうです。
      現代言葉を使ってリアリティを出そうと試みた流行小説が何年の寿命を保てるか…。死語が満載の青春小説など誰が読みたいかっつーの!といつも思います。
      そう信じている私は「星チルドレン」なんだよなあ。と改めて思います。
      星さんよ、永遠なれ。


      【内 容】 
      1.悪魔 (寓話) エス氏は氷の張った湖の底から壺を釣り上げた。現れ出でたのは悪魔。

      2.ボッコちゃん(SF) バー・カウンターの向こうの完璧な美女。
         クールで魅惑的な彼女の名はボッコちゃん。

      3.おーい でてこーい(SF) 台風で壊れた社の跡で発見された底なしの穴。これを貰い受けたいという人物が現れ…。
       *決して忘れられない話。マイベストを編集するなら絶対に入れます。原発のカス!恐いですね~。

      4.殺し屋ですのよ(ミステリー) 自称殺し屋の若い女。病死として殺してあげるから待っていなさいと持ちかけられた男は、数か月後、その手腕に驚いた。 
       *めちゃくちゃ好きな話です。思わずうまいっ!と言いたくなります。

      5.来訪者(SF) 空飛ぶ円盤から降り立った一人の宇宙人。地球来訪の目的は?

      6.変な薬(冗談) 薬の開発が趣味な男の新発明はカゼ薬。もちろんただカゼを治す薬ではない。

      7.月の光(幻想)  男の最大にして唯一の楽しみはペットと過ごす時間。 
       *これは…。美しい表現でおぞましいことが書かれていて。…恐いです。

      8.包囲 (恐怖) 列車のホームで突き飛ばされ殺されかけた。犯人の男を追跡すると…。

      9.ツキ計画(冗談) 月ではなくてキツネ「ツキ」。日本昔話を知らないとオチがわからないかと…

      10.暑さ (恐怖) 暑い夏の日。私を捕まえてください。と交番に男がやってきた。

      11.約束(SF)  宇宙人が子供らの交した約束を果たすために地球を再訪すると…。

      12.猫と鼠(ミステリー) 月に一度、金の支払いに訪れる男。その訳は…。

      13.不眠症 (恐怖) 一睡もできない男がついに眠りを手に入れた時

      14.生活維持省(SF) 一見平和で明るくのどかな暮らしの裏に…。
       *ブラッドベリ的な恐怖を描いたSFの傑作。幸せの意味を考えさせられる問題作です。

      15.悲しむべきこと(風刺) クリスマスイヴの夜、煙突から暖炉に下りて来たのはサンタクロース?

      16.年賀の客(風刺) 強欲で知られる老人の心変わりの訳は。

      17.ねらわれた星(SF)  生物を虐殺するのを楽しむ凶悪な宇宙人がある星に狙いをつけた。

      18.冬の蝶(SF) 外は降りしきる雪、しかし家の中は完璧な居住環境で管理されていた。 
       *オール電化なんて大嫌いだと思った訳は、昔この悲しい小説を読んだせいかもしれない。

      19.デラックスな金庫(風刺) 財力をつぎ込んだ金庫の中には…。

      20.鏡(恐怖)  13日の金曜日、合わせ鏡の中から悪魔が現れた。
       *人間って怖い?それこそが実は悪魔の企みだったのかも?

      21.誘拐(SF) 誘拐犯から博士の家に電話が。坊やがさらわれたのだ。

      22.親善キッス(SF)  地球とそっくりな文明を持つチル星に親善大使が派遣された。

      23.マネー・エイジ(SF)  全てが金の世の中になったとしたら?
       *意外と平和かもしれない。そしてとんでもなく味気ない。

      24.雄大な計画(風刺)  三郎はR産業の入社試験の場で社長から秘密の依頼を受けた。

      25.人類愛(SF)  私は宇宙救助隊員。人類愛に燃え、命をかけ、
        今日もSOSの発信を受け単独救助へと向かう。

      26.ゆきとどいた生活(SF) 未来の生活。クリーンで何不自由なしの暮らしが行き過ぎれば…。

      27.闇の眼(SF) 人類の進化はどういう方向に進むのだろうか?例えばこんな事?

      28.気前のいい家(風刺) エヌ氏の元に強盗が入った。金品を強奪されたはずが…。

      29.追い越し(恐怖) 前を走る車の後部座席に座っていたのは…。

      30.妖精(寓話) ケイは友人のアイを常にライバル視して悶々としていた。
        そこへ望みをかなえてくれるという妖精が現れた。だが、それには条件があった。
       *身につまされますね。無駄な悩みはとっとと捨てるに限ります。

      31.波状攻撃(風刺) 製品が売れずに困っている男の元にセールスマンがやってきた。悩みを一気に解決するその方法とは…。
       *あるある!という所が実に怖いです。みんな、気を付けてね。

      32.ある研究(風刺) 人類の役に立つ研究のはずなのに。精魂込めた研究を誰も認めてくれない。
        あと一歩のところだと手ごたえを感じているのに。
       *SFの星さんと思って読むと、このオチは一層効果的です。

      33.プレゼント(SF) 核兵器使用が認められた星へのテール星からのプレゼントは?
       *二捻りあるオチです。

      34.肩の上の秘書(SF) 人々の肩の上にとまっているインコ。
        そのロボットはコミュニケーションのための必需品となっていた。

      35.被害(寓話) 最近貧乏から脱して羽振りが良くなったという噂のエル氏の元へ強盗が入った。

      36.なぞめいた女(冗談) 警察は記憶喪失の女を保護した。身元がわからぬまま一夜があけ…。 

      37.キツツキ計画(冗談) 悪党の首領が奇想天外な犯罪を考えだした。
        壮大な犯罪がついに実行に移されたが…。

      38.診断(ミステリー) ここに閉じ込められているのは財産を狙う伯父の策略なのだ。

      39.意気投合(SF) 初めて訪れたこの星の住民は他の星に見られない歓迎を示してくれた。
        ようやく「意気投合」できる異星人に出会えたのだ。

      40.程度の問題(冗談) あこがれのスパイになったエヌ氏は某国へ気合十分で潜入したが…。
       *ホントに程度の問題ですね。┐(´-`)┌

      41.愛用の時計(寓話) *物は大切にしましょう。

      42.特許の品(SF) 地球外文明による発明品には特許がついていた。それを知りつつ製造販売してしまったが。

      43.おみやげ(SF) フロル星人が地球に立ち寄った記念におみやげを置いていってくれた。素晴らしい文明からの贈りものだ。それはまだ人類が発生する前のことだった。
       *これも心に刺さるお話しで、フィクションなのにどうしても惜しいという気持ちになります。違う話だけれど「パンドラの匣」の話のように。

      44.欲望の城(風刺) つまらない現実世界から夢の世界への逃避を楽しむ男の夢はいつも同じ。
        欲しいものがすべて手に入る自分だけの部屋を持っていた。

      45.盗んだ書類(SF) エフ博士の新発明の薬品の製造方法を盗みだしたが、効能がわからないことには高く売れない。そこで…。

      46.よごれている本(恐怖) その本に書かれていたのは悪魔の呼び出し方だった。

      47.白い記憶(風刺) 衝突して気を失った男女。目覚めると記憶を失っていた。

      48.冬きたりなば(SF) 地球から遠く離れた星へ初めて訪れたエヌ博士と助手。ロケット製造の資金調達のため、多数のスポンサーから預かった商品を満載してセールスマンを兼ねる宇宙旅行だ。
       *SF好きなら結果はよめますが。こんなにコンパクトに物語として面白く描けることが凄いと思う。

      49.なぞの青年(風刺) 善行をなしては名前も告げずに去る謎の青年は何者なのか?
       *頭がおかしいのはもちろん…。

      50.最後の地球人(SF) 地球は人口爆発の悩みをかかえていた。やがて植物も昆虫も動物も姿を消した。地球は人類のものだから仕方ない。そしてとうとう人類最後の1人になった時…。
       *短篇集ラストを飾るにふさわしい作品。メッセージ性も高く、テーマは壮大です。
      ショートショートなのに大作なんて、星新一以外に書けないんじゃない?

      あとがき 星新一 
      解説 筒井康隆 (SF作家3人組の一人です)

      ざっくりジャンル分けしてみましたが、それぞれに笑系とぞっとする系があり、複雑に絡み合い、実に多種多様です。オチの見事な作品は風刺的な色あいが濃く、落語によく似ています。上手な落語家さんにぜひアレンジしてもらいたいものです。
      >> 続きを読む

      2016/01/27 by

      ボッコちゃん」のレビュー

    • 月うさぎさんの読み応えのあるレビューをわくわくしながら読ませて頂きました♪
      昔は私もさらさら読んでいましたが、今読むと考えさせられる話が多くて。星さんブームが来てしまいました!!

      「夜のかくれんぼ」のあとがきで、「結末に意外性のある小説のイラストはふつう考える以上に難しい」と書かれていました。星さんのショート・ショートといえば真鍋さん和田さんのイラスト!と思っていたので、漫画も気になってきました~!!!
      >> 続きを読む

      2016/01/29 by あすか

    • あすかさん
      人物造形によるのではなくストーリーで人間性をあぶりだしたいという星さん
      簡潔な文章だけで読者に同じ印象を与えられることが凄いと思いますが、
      (こんなレビューですら、誤解を与えずに表現するのが難しいんだから…)
      漫画化はストーリーを個性に照らしてフィードバックするとどうなるのか?という楽しみ方ができます。星新一ファンが真面目に挑戦しているって感じがして意外に好感度高かったです。星さんの読者にもお勧めできると思うの。一度お試しあれ。
      >> 続きを読む

      2016/01/30 by 月うさぎ

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