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砂の女

4.1 4.1 (レビュー13件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 500 円
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2018年07月の課題図書

砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。そして、穴の上から男の逃亡を妨害し、二人の生活を眺める部落の人々。ドキュメンタルな手法、サスペンスあふれる展開のなかに、人間存在の象徴的な姿を追求した書き下ろし長編。20数ヶ国語に翻訳された名作。

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    「砂の女」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      課題図書で気になったのでいつか読みたい。

      2018/07/15 by

      砂の女」のレビュー

    • 評価: 5.0

      課題図書だったので、読みました。私が生まれる前の作品。
      久々にちゃんとした文学に触れた気分。
      物語はどの時代のどこの生活にも当てはまるでしょう。
      砂と汗とかシャワーないとかもう、耐えられません。
      確率1%の疾患を100集めても100%にはなりませんけどね笑
      本当は評価4.5にしたいところですが、5にしました。

      2018/07/13 by

      砂の女」のレビュー

    • 評価: 評価なし

      2018年7月の課題図書。

      砂、砂、砂・・・もう、耳から砂がこぼれ落ちそうになるくらい、砂の描写が続きます。

      昭和37年とはいえ、古臭いというものが一切ないのは、今、こうして50年以上経って初めてわかる事です。言葉使いが全く古びていないし、難しい漢字を一切使っていません。

      昆虫採集の為に砂丘にやってきた教師の男。
      砂の村に捕まり、1人の女と一緒に砂かきを延々とする事を強いられる。

      最初は困惑、そして怒り、逃避、諦め・・・男の心理が荒々しくかつ正確に語られる。
      そして、砂まじりの生活を共にする「女」

      女が従順なような、薄気味悪いような、ねっとりしているような、と思うと妙に親切だったり、親身になったり、よくわからない。
      このよくわからない、というのが実は怖い。

      そして、もう一つ怖いのは、なかなか姿を見せない「村の人たち」
      男と女をいつも見張っていて、観察していて、生かさず殺さず、砂かきをさせる。

       読んでいくと、教師をしている男も普段の生活に満足している訳ではなく、「砂を噛むような思い」をしながらの生活の中で、楽しみが「新種の虫を見つける」という事でした。

       単純だが、同じような作業をしなければならないのは苦痛ですが、いつ終わりになると先が全く見えないのはもっとつらいのです。

       男は怒り、脱走しようとします。そんな怒りも砂に水が染みていくように受け止めて何も言わない女。日々の生活とは、同じ事の繰り返しで、子供、若い頃は新鮮な事もだんだんルーティンワークをこなしているような人が今でも、いや、今だからこそ、多いのではないでしょうか。

       そして、先が全く見えないという不安。自分は殺されてしまうのか?生きていけるのか?作者はあえて主人公を究極の立場に立たせます。

       普通の人は、休みの日があったり、趣味があったり、息抜きがあったりするわけですが、それを奪われてしまったら?いつでも今の世界、あやうい綱渡りをしているのではないか、そんな事を思いました。
      >> 続きを読む

      2018/07/11 by

      砂の女」のレビュー

    • 課題図書、今読んでいるところです。
      全身どころか口の中まで砂だらけな気持ちになっています。笑

      >だんだんルーティンワークをこなしているような人が今でも、いや、今だからこそ、多いのではないでしょうか。
      たしかに!
      仕事で不満があっても、ルーティンワークをこなしていくうちに、不満よりもその場にとどまることが良いように思い始めていくかんじ。この物語と通じますね。
      >> 続きを読む

      2018/07/12 by あすか

    • あすかさん

      本当に読んでいて口の中までじゃりじゃり、ですよね。
      でも、明快な文章だと思います。

      年とるとね、変化より安定をどうしても求めてしまいますね。
      男の砂かき生活が安定か、というとそうでもないけど、もう選ぶ道なし、って不条理のような日常のような。
      >> 続きを読む

      2018/07/12 by 夕暮れ

    • 評価: 4.0

      昆虫採集の為立ち寄った村で捕えられ、砂の穴の底にある一軒家で女と共に日々砂掻きをするだけの生活を強いられる中年の主人公。
      その生活をから逃れるべく日々闘争のチャンスをうかがう主人公だが・・・

      戦後の社会に生きる人々に向けた寓話なのだと思う。
      ただ解釈は読む人により異なるだろう。

      私などは現在の状況がまさにこんな感じじゃないかという気がしている。

      余談だが、毎日砂掻きをしないと人が住めなくなってしまう状況は、私の様に豪雪地帯にすむ人間にとっては砂を雪に置き換えるだけで容易にイメージができた。
      >> 続きを読む

      2018/06/30 by

      砂の女」のレビュー

    • 評価: 4.0

      "砂の中に閉じ込められたまま生きていく。"

      主人公が砂丘へ昆虫採集に出掛け、思いもよらず深さ何メートルにも及ぶ砂の穴に建つ家に閉じ込められた。そこから逃れられないと分かった時から、"そこで生きていかなけばならない"という恐怖と絶望で心が一杯になったことであろう。
      主人公にシンクロし、作品を読む自分にも同じ感情が沸き起こっていた。

      そしてその砂の家に男を閉じ込めようとする村の住民たちや、逃げ出したい主人公にもう諦めてここで暮らすのよ、と無言の進言をする砂の家の女に、理不尽さを感じずにはいられない。自分の生きる場所はこんなところではない、早く元の生活の場に戻してくれと、そう思うのは当然の事だ。
      家の中に砂が降り積もるから、その砂を掻き出すのが日課、なんてどう考えても非合理的な暮らしだ。そうまでして維持すべき村であるのか?そんな生活を強いてまで村を存続させようという村の人間達はもう狂気の沙汰である。

      当然主人公は逃げ出したい。
      そしてある着想から逃げたす手段を思い付き、万全の準備と共にそれを実行に移す。うまく穴から這い上がり、村から脱出を試みるが、その目前でヘドロのような砂地に嵌まり、死にそうになる。が、間一髪村人に助けられる。助けられたは良いが結局またあの砂の家に連れ戻されるのだが・・・。

      どの辺りからだろう、主人公の砂の家の生活に対する抵抗・反発が少しずつ薄らいできたのは。
      連れ戻された後、主人公は暇潰しに砂の中に桶を埋めて作ったカラス捕獲の罠、名付けて〈希望〉を作った。この時点での"希望"の意味する所とは、砂の家から出て元の生活に戻ることなのか?それともこの砂の家に"希望"を見いだしつつあるのか、どちらだったのだろうか・・・。

      そしてある日〈希望〉の桶の中に水が溜まっているのを発見する。水とは縁もないと思われていた砂地に水が湧いた、その予想外の発見に主人公は興奮した。
      その後、どうすればうまく水を貯められるかという研究に没頭することになる。

      この発見と同様に、無意味と思えていた砂の家の生活にも何かを見いだし、自分はここで生きていくのだと思ったのであろう。
      女との間に子供を得た、砂の家での生活にささやかな希望がちらりと垣間見えた。

      それにしてもいつも思うのだが、安部公房の比喩は難しいのが多いなぁ・・・。
      >> 続きを読む

      2017/11/03 by

      砂の女」のレビュー

    • 一度読んだだけで決して忘れられない小説がこれです。
      シュールだけど何故かリアリティがハンパない。背筋が寒くなります。
      この恐ろしさに匹敵するのは「怪奇たたみ男」くらいでしょう。
      比べたら叱られそうだけども。
      >> 続きを読む

      2017/11/03 by 月うさぎ

    • 月うさぎさん

      「怪奇たたみ男」、是非読んでみたい!

      2017/11/03 by Reo-1971

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