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砂の女

4.0 4.0 (レビュー14件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 500 円
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2018年07月の課題図書

砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。そして、穴の上から男の逃亡を妨害し、二人の生活を眺める部落の人々。ドキュメンタルな手法、サスペンスあふれる展開のなかに、人間存在の象徴的な姿を追求した書き下ろし長編。20数ヶ国語に翻訳された名作。

いいね! taiji Rtha

    「砂の女」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      7月の課題図書。
      砂地にすむ昆虫採集のため砂丘に来た男が、砂の集落に監禁され、そこでの生活を余儀なくさせられます。
      同居の女の煮え切らなき態度。
      部落の人たちは男の逃亡を妨害。
      理不尽な監禁生活に、終始恐ろしさといらつきを感じていました。


      砂の描写が豊富で、細かくて。あまりにも詳細に書かれているので、全身どころか口の中まで砂という気分でした。
      砂と共存、砂掻きをしなければ埋もれてしまう場所での生活なんてありえないのに、最初から最後まで説得力を感じる物語でした。

      そこから逃げ出したくても、死の絶望よりは敵に懇願しても生にしがみつくのもわかるし、生活のなかに生き甲斐を見出だすと留まりたくなる気持ちも、わかります。
      たとえ元の生活に戻れたとしても、男の回想から見えてくる不満、そして自由に選択できるようで不自由な現代社会。
      砂の中の女のように、そこでの生活を受け入れた男にとっては、理不尽さを感じながらもそれなりに楽園なのかもしれません。
      人間の本質を突き付けられた気分でした。

      しかしこの村の制度、長く続くのかな。
      >> 続きを読む

      2018/07/25 by

      砂の女」のレビュー

    • ジュディスさん
      こんばんは~!
      >とても良い作品で、読み終えた後の湧き出る思いを人にしゃべりまくった記憶があります。
      この気持ちすごくわかります!
      理不尽な展開からのあのラスト、わーーーーって気持ちになって話したくなりますよね。
      この作品を読んで海水浴で砂をつついて、なんて、いろいろなことを思い出しそうです。笑

      ジュディスさんのコメント、とても素敵なレビュー読ませてもらった気分です。
      砂の世界と日常生活の比喩に、幾度も不安な気持ちにさせられました。
      本当に砂の表現がすごすぎて、全身パサパサですよね><
      顔を洗っても、また砂まみれなんて><
      >> 続きを読む

      2018/07/29 by あすか

    • 豚の確認さん、ありがとうございます!!!
      コメントもらえて嬉しかったのに、いつの間にか消えてるー!!!ってかなり焦りました。
      皆さん優しい(≧◇≦)

      >理不尽な話はなんとなく一気には読めないですよね
      ですね。笑
      もやもやしてちょっと置いて、またもやもやして・・・の繰り返しでした。
      でも読み応えは本当にあるので、ぜひ!!!と力強く押したいです(^_-)-☆
      >> 続きを読む

      2018/07/29 by あすか

    • 評価: 3.0

      課題図書で気になったのでいつか読みたい。

      2018/07/15 by

      砂の女」のレビュー

    • 評価: 5.0

      課題図書だったので、読みました。私が生まれる前の作品。
      久々にちゃんとした文学に触れた気分。
      物語はどの時代のどこの生活にも当てはまるでしょう。
      砂と汗とかシャワーないとかもう、耐えられません。
      確率1%の疾患を100集めても100%にはなりませんけどね笑
      本当は評価4.5にしたいところですが、5にしました。

      2018/07/13 by

      砂の女」のレビュー

    • 評価: 評価なし

      2018年7月の課題図書。

      砂、砂、砂・・・もう、耳から砂がこぼれ落ちそうになるくらい、砂の描写が続きます。

      昭和37年とはいえ、古臭いというものが一切ないのは、今、こうして50年以上経って初めてわかる事です。言葉使いが全く古びていないし、難しい漢字を一切使っていません。

      昆虫採集の為に砂丘にやってきた教師の男。
      砂の村に捕まり、1人の女と一緒に砂かきを延々とする事を強いられる。

      最初は困惑、そして怒り、逃避、諦め・・・男の心理が荒々しくかつ正確に語られる。
      そして、砂まじりの生活を共にする「女」

      女が従順なような、薄気味悪いような、ねっとりしているような、と思うと妙に親切だったり、親身になったり、よくわからない。
      このよくわからない、というのが実は怖い。

      そして、もう一つ怖いのは、なかなか姿を見せない「村の人たち」
      男と女をいつも見張っていて、観察していて、生かさず殺さず、砂かきをさせる。

       読んでいくと、教師をしている男も普段の生活に満足している訳ではなく、「砂を噛むような思い」をしながらの生活の中で、楽しみが「新種の虫を見つける」という事でした。

       単純だが、同じような作業をしなければならないのは苦痛ですが、いつ終わりになると先が全く見えないのはもっとつらいのです。

       男は怒り、脱走しようとします。そんな怒りも砂に水が染みていくように受け止めて何も言わない女。日々の生活とは、同じ事の繰り返しで、子供、若い頃は新鮮な事もだんだんルーティンワークをこなしているような人が今でも、いや、今だからこそ、多いのではないでしょうか。

       そして、先が全く見えないという不安。自分は殺されてしまうのか?生きていけるのか?作者はあえて主人公を究極の立場に立たせます。

       普通の人は、休みの日があったり、趣味があったり、息抜きがあったりするわけですが、それを奪われてしまったら?いつでも今の世界、あやうい綱渡りをしているのではないか、そんな事を思いました。
      >> 続きを読む

      2018/07/11 by

      砂の女」のレビュー

    • 課題図書、今読んでいるところです。
      全身どころか口の中まで砂だらけな気持ちになっています。笑

      >だんだんルーティンワークをこなしているような人が今でも、いや、今だからこそ、多いのではないでしょうか。
      たしかに!
      仕事で不満があっても、ルーティンワークをこなしていくうちに、不満よりもその場にとどまることが良いように思い始めていくかんじ。この物語と通じますね。
      >> 続きを読む

      2018/07/12 by あすか

    • あすかさん

      本当に読んでいて口の中までじゃりじゃり、ですよね。
      でも、明快な文章だと思います。

      年とるとね、変化より安定をどうしても求めてしまいますね。
      男の砂かき生活が安定か、というとそうでもないけど、もう選ぶ道なし、って不条理のような日常のような。
      >> 続きを読む

      2018/07/12 by 夕暮れ

    • 評価: 4.0

      昆虫採集の為立ち寄った村で捕えられ、砂の穴の底にある一軒家で女と共に日々砂掻きをするだけの生活を強いられる中年の主人公。
      その生活をから逃れるべく日々闘争のチャンスをうかがう主人公だが・・・

      戦後の社会に生きる人々に向けた寓話なのだと思う。
      ただ解釈は読む人により異なるだろう。

      私などは現在の状況がまさにこんな感じじゃないかという気がしている。

      余談だが、毎日砂掻きをしないと人が住めなくなってしまう状況は、私の様に豪雪地帯にすむ人間にとっては砂を雪に置き換えるだけで容易にイメージができた。
      >> 続きを読む

      2018/06/30 by

      砂の女」のレビュー

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