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人斬り以蔵

4.0 4.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 700 円
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    「人斬り以蔵」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      幕末・維新は、公武合体論、尊皇攘夷論、佐幕、勤皇などと、まさに激動の時代だ。

      そうした時勢の中で、"人斬り"と異名をとった人たちがいた。土佐の岡田以蔵、薩摩の田中新兵衛、中村半次郎etc.------。

      彼らの思想はさまざまですが、"人斬り"小説は、幕末・維新には欠かせない重要なジャンルになっていると思う。

      この司馬遼太郎の表題作の「人斬り以蔵」他、日本陸軍の実質的な創始者である長州藩の大村益次郎の半生を描いた「鬼謀の人」等、全8編を収めた短編集を読了しました。

      表題作ともなっている「人斬り以蔵」は、かつて五社英雄監督、勝新太郎主演、仲代達矢、石原裕次郎、三島由紀夫らの豪華共演で「人斬り」という題名で映画化もされましたが、人斬り以蔵こと、土佐生まれの本名・岡田以蔵の生涯を描いた作品だ。

      足軽上がりの以蔵は、常に自分の身分の低さと、無教養という劣等感をもって生きていた。

      そして、自分という存在を、師である武市半平太に認めてもらうために、また誉めてもらうために、武市に言われるがままに"人斬り"をしたのだった。考えることは武市に任せ、ただ盲目的な殺し屋としてのみ生きたのだった。

      しかし、彼は師と藩に利用され、裏切られたことを知る。その結果、以蔵は、武市や土佐勤皇党について、過去の吉田東洋暗殺の真相を自白し、自らの生き方に目覚めて、土佐藩によって梟首されたのだった-------。

      司馬遼太郎は、血も涙もない狂人のような殺人者と見られがちな、岡田以蔵という人間の人斬りをする本当の理由、そしてその過程にも焦点を当てて描いているんですね。

      幕末という"時代"によって壊された青年、岡田以蔵は悲劇の人だったと。


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      2018/03/28 by

      人斬り以蔵」のレビュー


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