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怪物がめざめる夜 (新潮文庫)

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: 小林 信彦
定価: 514 円
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    「怪物がめざめる夜 (新潮文庫)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0


      小林信彦の「怪物がめざめる夜」は、四人の男女の夢想が、はからずも「現代の怪物」を生み出してしまう物語だ。

      主人公の中年の放送作家は、新聞記者の誘いにのり、恋人である雑誌の編集者や後輩の作家と共謀して、無敵のコラムニスト「ミスターJ」を創造する。

      予想を超えるマスコミの取材攻勢に、生身のミスターJを捏造する必要に迫られた彼らは、無名の芸人・神保登を北海道から呼び寄せるが、ミスターJとなった神保は、主人公たちから離反し、ラジオの深夜放送を舞台に、持ち前の毒舌で若者たちのカルト・ヒーローと化していった-------。

      この造物主に反逆する怪物という、まさに「フランケンシュタイン」以来の古典的なテーマを、著者の小林信彦は、大衆メディア社会の"恐怖物語"として鮮やかに蘇らせていると思う。

      そして、何より恐ろしいのは、電波や通信ケーブルに乗って、偏在する怪物の魔手に追い詰められていく主人公の恐怖体験が、すでに現実のマスメディアに乗った事件あれこれの「分身」に他ならないということだ。

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      2018/11/01 by

      怪物がめざめる夜 (新潮文庫)」のレビュー


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