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和菓子屋の息子

ある自伝的試み
4.0 4.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 評論、エッセイ、随筆
定価: 500 円
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    「和菓子屋の息子」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      東京市日本橋区、両国のすずらん通りにその店はあった。立花屋本店。
      9代続く老舗の和菓子屋。10代目になるはずだったのが、本書の
      著者である。

      著者の記憶と、母方の祖父が残してくれた資料を基に、昭和20年
      3月10日の大空襲で失わてしまった東京の下町を綴っている。

      味噌や醤油がなかったら、隣の家に借りに行く。そんな「下町」は
      テレビ・ドラマや映画に描かれた嘘っぱちの下町人情なのだそうだ。

      少し分かるような気がする。ほら、「昭和レトロ」を売りした店舗
      があるでしょう。絶対に平成に出来たお店なのに、わざと昭和っぽく
      してるようなところ。

      昭和生まれの私にゃ「けっ、こんなのしょうわじゃねぇよ」って感じ
      てしまうのよ。それに通じるものがあるんじゃないのかな。

      関東大震災と、東京大空襲で、東京の下町は2回破壊されているの
      だが、関東大震災後に後藤新平が行った復興計画を著者は大いに
      評価している。そして、戦後復興が東京の下町を殺した…とも。

      これも分かる。今だって、防災対策の名の下、東京から路地をなく
      そうとしているものね。

      まぁ、こんな話ばかりではなく、著者が子供の頃に通った映画や
      寄席の話、かなりモダンな建物だった立花屋本店の話、戦時色が
      強まって行く世相など、戦前・戦中・戦後の下町の変遷が描かれ
      ている。

      『日本橋バビロン』もいい作品だったが、本書も下町言葉が収録
      されていていて面白い。あとは『東京少年』を読めば、三部作
      を読んだことになるのかな。

      尚、所々で著者の弟・泰彦氏のイラストが掲載されている。
      >> 続きを読む

      2019/07/24 by

      和菓子屋の息子」のレビュー


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