こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

風が強く吹いている

4.3 4.3 (レビュー17件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 860 円
この書籍に関連するページ
第4回 本屋大賞 / 3位

箱根駅伝を走りたい―そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何?走るってどういうことなんだ?十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく...風を感じて、走れ!「速く」ではなく「強く」―純度100パーセントの疾走青春小説。

いいね! zunco Peco27

    「風が強く吹いている」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 4.0

      【駆け抜けるランナーのようなスピードでページをめくらされてしまった】
       本書も『スポーツものでお勧めの作品』ということで、塩味兄貴から勧められて読んでみた作品です。
       お勧め作だけあって良い作品でした。

       物語は竹青荘(通称アオタケ)という木造のオンボロアパートに住む寛政大学の学生たちが箱根駅伝を目指すというものです。
       とは言え、アオタケの住人のうち、まともに陸上競技をやったことがあるのは2人だけ。
       しかもそのうちの一人であるニコチャン先輩は、とっくに陸上競技を引退した大学5年目の学生で、現在はヘビースモーカーとなり、ちょっと肥満気味という状況です。

       もう一人の陸上経験者清瀬灰二(通称ハイジ)は、4年生なのですが、足を故障したこともあり、強豪大学からの誘いもあったのにそれを蹴って陸上部があるとは言っても名ばかりの寛政大学に進学したのでした。
       それは陸上競技からの決別のつもりだったのかもしれませんが、走ることに対する情熱は捨てきれず、何とかアオタケの住人たちで箱根を目指したいという気持ちを持ち続けていたのです。

      とは言え、現時点ではアオタケの住人は9人だけで、全部で10区を走らなければならない箱根駅伝に必要なメンバー数すら揃えられない状態です。
      そこで偶然見つけたのが高校陸上で名を轟かせた蔵原走(かける)だったのです。
       ハイジは、走がコンビニで万引きをして逃げ出したのを見かけその走りを目にします。
       「こいつが10人目だ!」と確信したハイジは、半ば強引に走をアオタケに連れ込んだのでした。

      走は、優れた走者だったのですが、高校時代、監督の指導方法に納得できず、思わず監督を殴ってしまうという不祥事を起こしたため陸上界から消えていった男でした。
       走は、走ることだけは続けていましたが、もはや競技に出る意思をなくしていたのでした。

       アオタケの他の住人はと言えば、運動能力に優れた者や、陸上競技の適性がある者もいるとは言え、全員が陸上未経験者です。
       そんなメンバーで、しかもギリギリの10人だけで箱根を目指すと言ってもそれは無理というものでしょう。
       ハイジは熱っぽく箱根を走ることを誘うのですが、さすがにすぐには承諾する者などいません。
       しかし、ハイジの粘り強く、半ば脅すような強引な説得により、結局は全員が箱根を目指すことに同意してしまい、以後、やったこともない陸上競技の世界に入っていくのです。

       まあ、冷静に考えれば相当に無理のある設定ですよね。
       物語では、アオタケの住人たちはどんどん力をつけていき、予選会も突破し、なんと、箱根駅伝に出場することになってしまうわけですが、実際には多くの大学が一生懸命練習を重ねてもなかなか箱根駅伝には出場できないわけで、これはもう荒唐無稽、夢物語としか言いようのない非常に無謀な展開です。

       その辺りは作者ももちろん承知の上で書いているのでしょうから、読者としては、もう、作者が仕組んだ夢物語につき合うしかないではありませんか。
       あとはもう一直線に物語の世界に突入するだけです。
       アオタケの10人が、それぞれの思いを抱いてどんどん速く走れるようになっていくのに合わせて、ページをめくる速度もどんどん速くなって行きます。
       最後の箱根駅伝のシーンなんて、完全に物語に入り込んでしまい、ページをめくる速度も加速しようというものです。
       こういうところが本作の魅力であり、また、多くの人から高評価されている由縁なのでしょうね。

       登場人物が疑問や悩みを抱き、それを解消していく場面などを読むと、「え~。そんな理屈で納得しちゃうの?」と思わざるを得ませんし、心理描写などがちょっと都合良すぎませんか?と感じたり。
       いかにもという、分かりやす過ぎる嫌われキャラが出てきたり、盛り上げ必至のレース展開にしたりと、「見えやすいなぁ」と感じる部分も多々あるのですが、本作は眉間に皺を寄せて読むような作品ではないのですから、そこは大目に見るのが吉です。

       非常に分かりやすく読みやすい作品で、また、泣かせにかかっているところで手もなく泣かされてしまうわけですが、それも良いじゃないですか。
       スポーツものの気持ちの良さを堪能できる作品であることは間違いありません。
       小難しいことを抜きにして、読者も積極的に楽しもうという姿勢で読むと良い作品だと思いました。


      読了時間メーター
      □□□     普通(1~2日あれば読める)
      >> 続きを読む

      2020/02/07 by

      風が強く吹いている」のレビュー

    • 評価: 5.0

      箱根駅伝に出場することができるとわかって読んでいるのに、予選会からハラハラし涙ボロボロだった。 クライマックスの箱根駅伝は、自分がその場にいるような一体感。 頑張れ!余計なこと考えるな!スピードを出し過ぎて体力を消耗させるな!挑発に乗るな!東体大には負けるな! たった10人のチーム。 本戦で走り終わった後に着るベンチコートが人数分なくて、それさえもリレーしている。 そんなありえない設定も気にならなくなるほど後半は物語にのめり込んだ。 襷を繋ぐことで仲間と繋がる。 読む側も風を感じながら疾走する小説だった。 >> 続きを読む

      2018/08/12 by

      風が強く吹いている」のレビュー

    • 評価: 3.0

      スポーツが好きな人に、勧められた一冊です。

      なかなか「スポーツモノ」の小説を読む事が無かった私なので、新鮮な気持ちでした。
      それと同時に、こういう小説も面白いんだなぁと、気付かされました。

      最初は乗り気ではなかった竹青荘の皆だけど、厳しい練習を積むうちに、一人一人が前向きに箱根駅伝を目指していきます。

      その成長してく姿が、とても素敵でかっこよかったです。
      >> 続きを読む

      2017/03/30 by

      風が強く吹いている」のレビュー

    • レビュー件数200冊おめでとうございます!

      自分も中々スポーツモノは読まないのですがこの作品はあまりこういう作品を読まれないゆずのさんの琴線に触れたんですね!!だったら自分の琴線にも触れるかなとレビュー拝見させて頂いて思いました(^^♪(なんか色々と日本語がおかしいのは突っ込まないで下さい笑)

      人気のある作品ですよね。
      機会があったら読んでみたいなとも思いました♪♪
      >> 続きを読む

      2017/03/30 by 澄美空

    • >澄美空さん
      ありがとうございます。
      私自身、200冊に到達した事すら、気付いていませんでした(笑)
      教えて下さり、ありがとうございます(^^♪

      澄美空さんも、スポーツモノは読まれないんですね。
      私も、この先読む事ないんだろうなぁって思っていたんですが。
      友人が(無理やり、笑?)貸してきたので、「折角だし」という思いで読み始めたんですよ。

      いえいえ、日本語お上手です!
      澄美空さんが仰りたい事、伝わりましたよ(*´▽`*)
      もし機会があれば、読んでみて下さい。
      >> 続きを読む

      2017/04/04 by ゆずの

    • 評価: 5.0

      ほかの人も書いているように物語は結構無理やり進められていきます。ほとんどの人がハイジの箱根駅伝に出ようという提案に賛成したり、ほとんどのメンバーがもともと走るのが早かったりと…
      何度かこれは無理やり感があるなと感じたことろがありました。

      しかし、物語を読み進めていくうちにそんなことはどうでもよくなりどんどんと引き込まれていきます。
      本はとても分厚いですが、途中で中だるみもすることなく楽しむことができました。

      また、最後の試合のシーンもたっぷりとページを割いて書かれていたというところも嬉しいです。

      この本を読んだ99%のひとは今にでも走りたくなってしまう、そんな魔力が感じられる小説でした。


      余談ですが…

      小説を読んだ後に映画のキャストを見るのが好きです…笑
      >> 続きを読む

      2016/03/11 by

      風が強く吹いている」のレビュー

    • 評価: 評価なし

      素人集団が、たった10人で 箱根駅伝に挑戦する。

      仲間との信頼関係、個人の強さ、緊張感が、ジンジン伝わってきた。

      後半、箱根駅伝のスタートを切ってからは、
      ページを止められず、一気に読み進めました。

      陸上経験のない私でも、
      どっぷり入り込み、がっつり泣いた(笑)

      THE 青春!!!の一冊でした(*´艸`)
      >> 続きを読む

      2015/06/12 by

      風が強く吹いている」のレビュー

    もっとみる

    関連したレビュー

      新潮社 (2006/08)

      著者: 三浦しをん

      他のレビューもみる (全4件)

      • 評価: 4.0

        三浦さん初読み。

        元々駅伝はよく見ていたが、急場の10人で臨むという展開はどう考えてもあり得ない。
        それを踏まえてもランナーの想いや、走る際の過去を振り切っていく勢いは清々しい。

        走の過去からの脱却。
        ハイジの怪我による最後の走り。
        その他の個性的な8人のランナーたち。

        走っている際の各人のドラマも練られているし、ライバルの存在も速くなるための後押しになっているのがよく分かる。
        駅伝ものとしては出色の出来になっている。
        >> 続きを読む

        2020/07/03 by

        風が強く吹いている」のレビュー

      • これ、最初、設定的にそんなの絶対無理でしょうにと思いながら読み始めたのですが、引き込まれるんですよねぇ。
        良い小説でした。
        >> 続きを読む

        2020/07/04 by ef177


    最近この本を本棚に追加した会員

    65人が本棚に追加しています。

    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    この本に付けられているタグ

    カゼガツヨクフイテイル
    かぜがつよくふいている

    風が強く吹いている | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    レビューのある本

    道路交通法改正Q&A

    最近チェックした本