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チェ-ザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷

3.0 3.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 個人伝記
定価: 540 円

十五世紀末イタリア。群立する都市国家を統一し、自らの王国とする野望を抱いた一人の若者がいた。その名はチェーザレ・ボルジア。法王の庶子として教会勢力を操り、政略結婚によって得たフランス王の援助を背景に、ヨーロッパを騒乱の渦に巻き込んだ。目的のためなら手段を選ばず、ルネサンス期を生き急ぐように駆け抜けた青春は、いかなる結末をみたのか。塩野文学初期の傑作。

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    「チェ-ザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      ルネサンス期、小国が連立していたイタリアで、イタリア統一の野望に燃えた男、チェーザレボルジアの話。時のローマ法王の息子で、27歳の時には軍事、政治面で広範な領土ロマーニャを支配してしまう能力は素晴らしい。飛ぶ鳥を落とす勢いだったが、物語の後半でマラリアに罹患してしまい、そこからというもの人生が一気に変わってしまう。権謀術数の体現で有名だが、敵を作りやすいのもあって、一気に攻めこまれてしまっている。もし、マラリアになっていなければ、その後の歴史がかなり変わっていただろう。高校の世界史でもう少し名が取り上げられていたかもしれない。
      高校の世界史では文化史の面で、マキャヴェリやレオナルドダヴィンチやユリウス二世という名前を見かけた気がするが、彼らはこの本に登場してきてチェーザレボルジアとかなり絡んでいたので、知識が繋がって勉強になった。

      優秀な人材の登用、部下の離反、病気などの要素は銀河英雄伝説でも見かけたので、ラインハルトのモデルになったのかなと思った。
      先にモームの昔も今もを読んでいて、マジョーレの反乱などには予備知識があったので読みやすかった。
      >> 続きを読む

      2016/02/17 by

      チェ-ザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」のレビュー

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      新潮社 (2001/07)

      著者: 塩野七生

      • 評価: 3.0

        ローマ教皇アレッサンドロ六世の庶子であり、バチカンで権勢を振るったボルジア家のチェーザレ・ボルジアについて書かれた一冊。
        チェーザレの出生から亡くなるまでを書いたのではなく、父ロドリーゴがローマ教皇に推挙される頃から短い生命を終えるまでを書いた半生記。

        塩野七生さんの名前はよく見ていたし、イタリアに造詣のある作家さんらしいことは知っていたけれど、読んだことはなかった。
        しおのななみ、と読むところを、しおのななせい?と読んでいたのは塩野さんには内緒ですよ。
        はじめて読むのなら、教皇として悪名で有名なアレッサンドロ六世について書かれたものを読みたかったがないようなので、チェーザレについて書かれた本書を選んだ。

        ボルジア家のひとびとは、アレッサンドロ六世自身はそれなりに長く生きているが、子供たちはチェーザレを含めホアン、ルクレツイア、ホフレと皆短命である。
        一時はバチカンに留まらず、イタリアからヨーロッパ全土で栄華を極めたボルジア家であるのに、子供の生命までは思い通りにはいかないという当たり前なことを皮肉にも思う。

        ボルジア家では、ここぞというときに毒薬を用いていたと半ば事実のような伝説をよく耳にしていたが、実際はそうでもなかったようだ。
        妻帯を許されないカトリックの司教であるのに、隠れて妻を持ち、子をなしたロドリーゴが教皇にまで登りつめたところに、こうした疑惑が芽生えるのは至極当然とも言えなくもない。

        アレッサンドロ六世に対立するジュリアーノ・デ・ラ・ローヴェレ、後の教皇ジュリオ二世のことも少し出てきて面白く読める。
        しかしチェーザレについての本なので、アレッサンドロ六世とデ・ラ・ローヴェレ司教の確執などはかじる程度でしかない。やはり、興味のある人物について書かれた本でないと物足りないのは否めない。

        塩野七生さんがチェーザレに同情的な様子が文章の端々から伝わってくる。

        チェーザレの波乱に富み野望達成を目前に人生の幕を引く姿は、道半ばで自刃した織田信長を思わせ、日本人には好みかもしれない。
        >> 続きを読む

        2016/05/08 by

        チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」のレビュー

      • テレビで「シーザーに恋している」とおっしゃっていました。
        これからは当時のまわりの人々を取り上げて書くともおっしゃってましたがその一冊でしょうか。
        好奇心が湧いてくるような題名ですね。
        >> 続きを読む

        2016/05/08 by 空耳よ

      • 空耳よさん
        コメントありがとうございます。

        テレビにも出演されていたのですね。
        興味のあるひとには堪らない本を多く書かれているようですね。
        >> 続きを読む

        2016/05/09 by jhm


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