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イノセント・デイズ (新潮文庫)

4.2 4.2 (レビュー7件)
著者: 早見 和真
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    「イノセント・デイズ (新潮文庫)」 の読書レビュー (人気順)

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    • 評価: 4.0

      (少しネタバレあります)


      女性死刑囚の田中幸乃。
      元恋人にストーカーしその妻と子供を焼き殺した罪・人間として許されない所業を犯しながら、謝罪のない彼女の過去が裁判の判決文に沿って語られる。
      とてもとても遣る瀬無く不条理な人生。
      マスコミが創り上げる凶悪な犯罪者は、そうあってほしい境遇や過去があって、実際から捻じ曲げられ、裁判ですら真実と掛け離れる。
      愛されて、守られて、理不尽に耐えて、信じて、裏切られて、真っ白な雪のように無垢に生きてきた彼女の諦念が求めた死刑。
      彼女を救おうとする者達がやっと見つけた真実も間に合わず。
      幸乃が最後に垣間見せた力強さに待っていた執行への想いを計る。
      これで救われたのだと、釈然としないが信じたい。
      イノセントの意味がずしりと重くて悲しい。
      >> 続きを読む

      2017/12/23 by

      イノセント・デイズ (新潮文庫)」のレビュー

    • 評価: 5.0

      すごいストーリーでした。
      なぜ彼女が死刑囚になったのか、
      彼女の人生とそれを取り巻く人たち、
      知っていくほどに、読む手が止まらず引きつけられて夢中で読みました。

      ネタバレも嫌なので、とにかく読んで感じてもらいたらいたいと思う内容です。

      読み手としてはやり切れない思いになるかもしれないけど、
      彼女が何に恐れていたかを考えた時、私はこのラストも受け止めなければと思いました。
      >> 続きを読む

      2017/08/27 by

      イノセント・デイズ (新潮文庫)」のレビュー

    • 評価: 5.0

      ※ネタバレあり

      田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。

      あらすじだけ見れば、小説としてはなんとなく陳腐で、現実に起きたとしたら1週間は世間を騒がせるんだろうなぁ、という印象。

      そんな思いでプロローグを読み始める。

      プロローグは田中幸乃の死刑宣告の場面から始まる。

      覚悟のない十七歳の母のもと─。
      義父からの激しい暴力にさらされて─。
      中学時代には強盗致傷事件を─。
      罪なき過去の交際相手を─。
      その計画性と深い殺意を考えれば─。

      反省の様子はほとんど見られず─。
      証拠の信頼性は極めて高く─。

      主文、被告人を死刑に処する─。


      …プロローグのあとは、田中幸乃という人物を様々な人の目線から見ていく構成になっている。

      母親のこと、幼い日の頃、中学時代、社会に出てから、そして事件後。

      不思議なのは、読み進めていくうちに、田中幸乃の純粋さを知らされていくことだ。
      子供の頃に色んなタイミングが悪かったせいで、必要としてくれる人から捨てられる恐怖を知った幸乃。

      その恐怖はどんどん強くなり、比例して自分を必要と言ってくれた者への依存度も強くなっていく。

      各登場人物達の心の葛藤もとても繊細に描かれていて、いちいち自分の心の暗いところを刺激してくる。
      人の心って、こんなに脆くて卑怯で、そしてすごく自分勝手なものなんだなぁと痛感する。

      結局、ほとんどの人間が幸乃という人物を利用して自分の心の在り方を見つけているだけ。
      唯一幸乃の事を信じていた彼も結局はその1人だと思う。

      そんなこともあり、幸乃の最後の場面を読んで、「あぁ。良かった」と思った。

      彼女が、子供の時のように頑固に自分の意志を貫いたのだから。
      彼女が、死ぬために初めて持病に抗って生きたのだから。

      何が正しかったのかは全然分からないけど、こういう結末で良かったのかもしれない。

      …もう何が言いたいのか自分でも分からなくなってきたけど、本書は本当に人にお勧めしたい一冊。
      読者は田中幸乃という人物に、そして自分の心に何を感じるのか。


      …てか分類はミステリーなのね。
      日本推理作家協賛賞を受賞しているらしい。
      正直、本書の良さはミステリー要素ではないと思うのだけど。
      >> 続きを読む

      2019/03/15 by

      イノセント・デイズ (新潮文庫)」のレビュー

    • レビュー拝見させて頂いてちょっと辛め?重めの話の様ですが読みたくなりました!

      >そんなこともあり、幸乃の最後の場面を読んで、「あぁ。良かった」と思った。

      こういう救いが最後にあるのが良いですね。
      重い話の中に一筋の光が示されていると読み続けて良かった~と思えるのでちょっと自分が最後読み終えたときどう思うか、私、気になります!笑

      >…てか分類はミステリーなのね。
      日本推理作家協賛賞を受賞しているらしい。
      正直、本書の良さはミステリー要素ではないと思うのだけど。

      こういうことも読み終えて「ん??」と思うときありますね。
      いやいやいや・・そこは違うでしょ!と何度心の中で突っ込んだか・・・笑
      まあ、それも、読書の醍醐味なのかもしれませんんね°゚°。。ヾ( ~▽~)ツ
      >> 続きを読む

      2019/03/15 by 澄美空

    • 澄美空さん、コメントありがとうございます!
      僕は幸乃の最後は救いだと思いましたが、他の方のレビューを拝見させて頂くと、後味が悪いようです(笑)
      それでもよければぜひ(笑)

      本というものに分類をするのはどうかと思いますが、本書ももれなく大人の事情により分類された類なのかと諦観しております(笑)
      まぁ結局個人の解釈なので醍醐味なのかもしれませんね。
      あまり風評に惑わされないようにしたいです。
      >> 続きを読む

      2019/03/16 by 豚の確認

    • 評価: 4.0

      あまりにも悲惨でかわいそうなストーリーで最後まで涙が止まりませんでした。周囲から必要とされずに人生に絶望していく主人公、人生や社会のあり方について考えされる作品でした。

      2017/07/30 by

      イノセント・デイズ (新潮文庫)」のレビュー

    • 評価: 3.0

      森達也さんの「死刑」みたいだな、と思って読んでいたらやっぱり参考文献にも入っていた。森達也さんの本はノンフィクションだけど、それを小説にしたら多分こういう感じ。 死刑直前のシーンはとっても表現豊かで良かった。

      2017/10/26 by

      イノセント・デイズ (新潮文庫)」のレビュー

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