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出版禁止 (新潮文庫)

3.7 3.7 (レビュー4件)
著者: 長江 俊和
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    「出版禁止 (新潮文庫)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 評価なし

      フリーのルポライターによってしたためられた、ある事件に関する未発表の原稿と手記を、著者が公開する体裁を取っている。ライターが残した手記を中心に挟み、前後には著者によって事件を理解するための情報や考察が添えられる。とくに手記以降の終盤で著者が明かす情報が本作の核心である。

      ルポライターが追っていたのは、7年前に有名なノンフィクション映像作家が不倫関係にあった秘書と心中し、秘書の女性だけが生存した事件である。調査するライターは事件について単なる心中ではなく裏があると睨み、真相を暴いて自身が立てる仮説を証明するために、生き延びた女性や関係者への接触を試みるというのが前半までの大まかな流れである。ルポルタージュの原稿として書かれているため、聞き取り形式の記述も多く含む。

      タイトルと装幀から、人気のない山奥で起きた怪談かそれに近い展開を期待して読みはじめた。ネタバレが許されないタイプの作品のため詳細は避けるが、読書前に私と同じ期待をされる方のためにも、とりあえずオカルト作品ではない。また、「異形のミステリー」を謳っている通り、純粋なミステリーでもない。

      結末を知ったうえで振り返ると、前段階にあたる前半のストーリーにあまり必然性がなく、やや不自然にも思えた。330ページほどの長編だが、中編程度の短い話であれば、装幀の裏表紙に掲げられた本作の売りである「恐るべきどんでん返し」にも、もっとインパクトがあっただろう。長編作品として成立させるためにオチが薄まった印象を受けた。文章そのものは読みやすく、スムーズに読み通せる。
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      2021/04/07 by

      出版禁止 (新潮文庫)」のレビュー

    • 評価: 4.0

      古より、惚れ合った男女が、髪や爪、果ては指などの身体の一部を切り取ったり、情人の名前を刺青として彫り入れたりして、決して目には見えない、心の中の恋慕の情を証明する行為が心中立てと呼ばれ、中でも最後の手段としての、「互いが死を以て契りを守り通す行為」が心中である。

      現代において殆ど有り得ない行為。
      自分自身も知識は有るが、フィクションの中のみで理解には程遠い行為。

      これが本作の最大の焦点である。

      2019/01/06 by

      出版禁止 (新潮文庫)」のレビュー

    • 評価: 4.0

      「テレビで紹介されて読んでみたらつまらなかった」というAmazonのレヴューはさておき、何の前知識もなく読んでみましたがおもしろかった!
      当初、ホントにノンフィクションなのかと思って読んでいきました(;´Д`)
      そのテンションではなんか在りきたりな事件で べつだん興味もそそられないで読んでいくんだけど、だんだん変な感じになっていく。
      終盤に仕掛けがあって思ってなかったオチに!
      楽しめましたよ♪

      (amazon解説)
      社会の暗部を暴き続ける、カリスマ・ドキュメンタリー作家の「心中事件」。相手は、有名女優の妻ではなく、不倫中の女だった。そして、女だけが生き残る。本当は、誰かに殺されたのではないか?「心中」の一部始終を記録したビデオが存在する。不穏な噂があったが、女は一切の取材に応じなかった。7年が経った。ひとりのルポライターが彼女のインタビューに成功し、記事を書き上げる。月刊誌での掲載予告。タイトルは「カミュの刺客」。しかし、そのルポは封印された―。いったい、なぜ?伝説のカルト番組「放送禁止」創造者が書いた小説。
      >> 続きを読む

      2018/09/20 by

      出版禁止 (新潮文庫)」のレビュー

    • 評価: 3.0

      物語に出てくるライターの名前が著者と同じ名前だし、放送禁止シリーズのことを知らなかったので、フィクションなのかノンフィクションなのかハッキリしないまま読み進め・・。

      読んでるときは続きや仕掛けなんかが気になり夢中になりました。
      どうなるの?どうなるの?というワクワクドキドキ怖いもの見たさ、的な・・。

      読み終わって、「だまされたーーーーーー!」ってスッキリするような感じではなかったけど、名前の秘密とかはネタバレサイトを見ないと全く気付かず。

      放送禁止シリーズを見てみたくなりました。
      >> 続きを読む

      2017/09/20 by

      出版禁止 (新潮文庫)」のレビュー


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