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夜のピクニック

4.1 4.1 (レビュー39件)
著者:
カテゴリー: 小説、物語
定価: 660 円

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。

いいね! niwashi siois Sachupan kumpe

    「夜のピクニック」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。
      全校生徒が夜通し80キロを歩く、北高の伝統行事。
      言い方は悪いですが、最初から最後まで高校生が歩いているだけの本作品。なのに、なぜここまで心を鷲掴みにさせるのだろう。そして、読了後は主人公たちと同じような達成感と清々しさを感じました。
      いつの間にか彼らの青春と同化して、夢中になっていました。
      止まらなく、夜通し読み続け…私自身も完徹。ある意味作品に沿っている気もしますが、次の日に支障がでますのでおススメはしません…。

      この作品の主人公は、西脇融と甲田貴子の異母きょうだいです。
      彼らが異母きょうだいであることは、周りの人には知られていません。教師や、親戚ですら。融の父の浮気相手の子どもが貴子です。
      この家庭環境に、子ども同士は気になりながらも複雑な思いを抱いています。親のことなんだから話しかけたいと思いながら、きっかけがない。そこで貴子はこの「歩行祭」に願掛けをします。

      高校最後、イベントだからえいと勇気を出す、そんなシチュエーションがたまりません。
      友達同士の様々なエピソードも彼らの学生生活が垣間見えて、学生時代に戻ったかのような気分が味わえます。
      いいなあ、青春。いいなあ。私自身もなんだか思い出しましたよ、学際準備で夜遅くまで残っていたときの高揚感。

      最近ハマりの恩田陸さんの代表作を、こんな気分で読了できてうれしく思います。
      みんなの話の中だけで、顔は見えないけれど存在感抜群な安奈も見事でした。
      >> 続きを読む

      2020/09/19 by

      夜のピクニック」のレビュー

    • 評価: 評価なし

      関東沿岸部の某県の進学校である北高には、全校生徒が朝八時から翌朝八時まで仮眠と休憩を挟んで80kmの距離を歩き通す年一回の恒例イベント『歩行祭』があり、本作はこの『歩行祭』の一日を通し、受験や卒業、大学進学を控える高校三年生たちにスポットを当てています。

      物語は同じクラスに所属する、甲田貴子と西脇融の男女の高校生によって語られ、この二人の視点が章ごとに交互に入れ替わる構成を取っています。そしてこの二人には実はある特殊な関係性があり、この関係性を最も重要な軸として、他校の女子生徒を妊娠・中絶に追いやった生徒の存在、在籍しないはずの謎の少年の登場などを変数として浮上させながら、高校生の恋愛模様や友情関係を描くことを通して、長い一日を辿ります。

      語り手となる二人を除く主要な人物としてはそれぞれ、貴子の親友の遊佐美和子と融の親友として戸田忍が挙げられます。そして、貴子と美和子の親友であり、今は海外に暮らす榊杏奈も回想のみでありながらも重要な役割を担います。このほかに十名ほどの人物が登場して脇を固めますが、貴子と融の一部の親族がやはり回想で現れることをを除けば全て高校生であり、教師を含めて名前を持つ大人が一切現れないことも特徴のひとつです。

      進学校を舞台に、一部は無自覚ながらも異性から好意を持たれるような魅力と容姿を備える少年少女をメインに据えた本作は、学園の主役となりうる高校生たちを対象として描くことが主眼となっています。彼ら高校生たちの人物造形は一般的な少女漫画のそれに近く、主要人物たちにはトボけた味は出しながらも人格としては何の問題もなく理想的に描き、道化役や性格に難のある生徒などは、あくまで引き立て役としてその役割に留め置かれ、深みや人間関係の陰影を追及するような意図は特にありません。

      これらから簡単にまとめれば、ささやかな悩みはありながらも基本的には順風満帆な"リア充"高校生たちの学生生活の輝ける一日を、軽くて爽やかな少女漫画寄りのタッチで『歩行祭』というイベントを使って切り取ってみせたエンタメ作品とみて良さそうです。それだけに本作を楽しめるか否かは、憧れも含め、読み手にとって学校生活がどのような意味を持つかに左右されそうです。

      佐藤優さんの推薦から読みました。予想とは違う内容でした。
      >> 続きを読む

      2020/09/12 by

      夜のピクニック」のレビュー

    • 評価: 4.0

      ただ歩くだけ。ただ歩くだけなのに、なぜこんなにも魅力的なんだろう。学旅行よりも、断然こっちのがいい!と思ったのは私だけじゃないはず。意味の分からない謎行事だな…と思って読み進めていたら、高校の集大成だといっても過言じゃない濃い1日(2日?)だった。普段話せないことも、聞けないことも、極限の疲労状態だったら言えてしまう。最後のイベントに思い出を残そうとする人、そこれをきっかけとして歩みだそうとしている人、それぞれいろんな思いをもって歩き切る姿は、青春という言葉がとてもしっくりくると感じた。
      最後に融が、大人になろうとしていた大人が一番子どもだった気づくシーンがとても心に残った。融は、はじめ周りと距離を置いて客観的に様子をうかがっているのが伝わってきたけど、最後は自分を受け入れて、穏やかになったのが伝わってきてすごく心があったかくなった。
      歩行祭、高校生の時にやってほしかったな~
      >> 続きを読む

      2020/03/21 by

      夜のピクニック」のレビュー

    • 評価: 4.0

      プチ旅行の移動の際に読むために購入した。
      確か、以前に本屋大賞になってた本だな、くらいの認識。
      「青春小説」って今の自分にリアルじゃないところもいい。

      と、乗り物の中で読み始めたらグイグイ引き込まれる。
      ただ歩くと言う行為の中に、しょうもなくって、甘くて、酸っぱくて、苦い若者たちの思いが、どんどん重たく痛くなる足取りと重なる。

      「雑音だって、お前を作ってるんだよ。雑音はうるさいけど、やっぱ聞いておかなきゃなんない時だってあるんだよ。」

      その言葉に、ちょとこそばゆくなる。
      一気に現在の自分が形成されたつもりでいた。
      歳を重ねて、そんな事も忘れていたっけ。

      それにしても、歩き続けることで、体に起きる変化と心に起きる変化の細かな描写がうまい。
      (著者自身の体験か?)
      自分も走っていた時の肉体記憶が呼び起こされ、思わず「膝が疼くぅ。」

      ゴールの達成感が、ハッピーエンドなストーリーを更に爽やかに締めくくっていて、読後 久々に走りたくなった。





      >> 続きを読む

      2019/05/04 by

      夜のピクニック」のレビュー

    • 評価: 3.0

      高校の最後を飾る伝統行事、昼夜をかけて歩きとおす歩行祭を行う高校生たちを描く青春もの。

      始まりから終わりまでひたすら歩くことだけ。
      そこから各人の会話などで、段々と人間関係が見えてくる。

      景色は変わるが描写は変わらないせいか、最初は入り込みにくい印象がある。
      主要な人間が集まったことで、話の軸が恋愛や高校生活の振り返りとなる。

      特異な生い立ちから、青春は二度とこないという当たり前だが当然の出来事に気付いていく。
      ハッピー野郎な光一郎や、親友思いの美和子など、脇キャラの方が共感できたのが面白かった。
      >> 続きを読む

      2019/04/23 by

      夜のピクニック」のレビュー

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      • 評価: 3.0

        アマゾンのレヴューを見てみると、物語の登場人物に共感できるか否かで、評価の別れる一冊のようです。
        で、自分の場合はかなり共感する部分が多く、登場人物たちの作る空気感が自分の高校時代とシンクロして楽しく懐かしく読み終える事が出来ました。友達の事、進路の事、夢、恋、早く先に進みたい気持ち、もう少しこの場に留まりたい気持ち 等々・・・。 尾崎豊のように「盗んだバイクで走りだしたり」、「夜の校舎、窓ガラス壊してまわったり」した訳でもなく、平凡と言えば平凡なんですが、自分史の中では少し輝いていた時代を思い出させてくれました。
        そしてもう戻れれない時間への寂寥感、そして時の流れの残酷さも少し感じながら。
        >> 続きを読む

        2015/03/23 by

        夜のピクニック」のレビュー

      • 略すと「夜ピク」ですよねーw

        2015/03/23 by makoto

      • 懐かしいですね。学生の頃の複雑な気持ちを思い出しますね。私も共感できそうな気がします。尾崎が頭の中で流れ出しました(笑) >> 続きを読む

        2015/03/24 by ただひこ


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