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魔性の子

十二国記-新潮文庫
3.8 3.8 (レビュー5件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 704 円
いいね! yume-ko Tukiwami

    「魔性の子」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 5.0

      面白かったです。ファンタジーでありながら人の心の闇が核にあるのが印象的でした。

      2019/11/09 by

      魔性の子」のレビュー

    • 評価: 3.0

      不思議な感じの物語として始まり、いつの間にか次から次へと人が死に、アニメのようなファンタジー物として読み終えました。

      2019/06/15 by

      魔性の子」のレビュー

    • 評価: 5.0

      十二国記シリーズは前々から気にはなっていたのです。そしてようやく手をつけました。ファンタジーだと思って読み始めた作品は、確かにファンタジーではありましたが、非常にホラー要素が強いです。そういえば小野不由美さんは『屍鬼』等ホラー作品でも人気がある方でしたね。



       そして中身はファンタジーかつホラーのど真ん中をあるくような作品なのですが、文体はいい意味で一昔前の硬派な小説なのです。もともと90年代の作品なので当然といえば当然ですが、この文体が私のココロをくすぐるのです。小説の世界の中にいざなってくれるのです。



      長編シリーズは途中から読み始めるのは億劫になりがちな方も多いと思いますが、自信をもってお勧めできます。とはいえ、かくいう私もシリーズ1冊目を読み終えただけなのですが……
      >> 続きを読む

      2015/05/08 by

      魔性の子」のレビュー

    • >teflon59さん、とずださん

      十二国記シリーズ全体がホラーテイストというわけではないみたいなのですが魔性の子に関してはホラーテイストが強かったです。

      >> 続きを読む

      2015/05/09 by alten

    • >ki-w40さん

      魔性の子はスピンオフ作品なのですね。帯に十二国シリーズのエピソード0と書いてあったのはそういうことだったのですね。
      今は『月の影 影の海』を読み始めました。おもしろいです^^
      >> 続きを読む

      2015/05/09 by alten

    • 評価: 5.0

      本来の場所で自分の使命を見つけ、幸せな日々を送っていると思っていた泰麒が、蓬莱に戻っていました。

      この本は、いつものテイストと違い、ホラー要素満載。
      読み手は誰がどのような目的でこんなことをしてるか、なんとなく検討つくけど、高里や広瀬の周辺はパニック状態。
      また、他の生徒が高里への接し方を変えるのがまた心理的な怖さがあり・・・
      そして、ラストは広瀬までが汚いエゴをさらします。

      エピソード0とされてますが、この魔性の子を先に読むのと十二国シリーズの途中で読むのとでは、受ける印象ががらっと変わりそうですね。
      十二国シリーズというよりは、屍鬼に近いな。

      ビジュアル的には、高校生でストップされていいかもしれません。笑
      >> 続きを読む

      2014/11/25 by

      魔性の子」のレビュー

    • 評価: 4.0

      小野不由美『魔性の子』試論 感想とレビュー 外伝的な作品から十二国記シリーズを読み解く

      -はじめに-
       現在、新潮社から、「完全版」として再び発売されている小野不由美作十二国記シリーズ。作品自体の、長い歴史とともに、今再び注目を集めています。十二国記シリーズは、1990年代から書き続けられている長大な作品で、2013年現在でも未完となっています。2002年には、NHKからアニメ化され、その時点でも大きな話題を呼びました。現在は、新潮社からの完全版の出版により、長い期間にわたって書き続けられていたために読者がどの順番で読んでよいのかわかりにくくなっていた面を克服し、シリーズ化されて出版されています。
      小野不由美という作家自体が、とても謎めいた方で、彼女の代表的な著作はほかに、「屍鬼」シリーズなど、本格的なホラーとミステリーの要素を含んだ作品などがあります。2003年には子供向けに書かれていながら、大人も十分楽しめる妖怪を巡るミステリ小説『くらのかみ』を発表し、2002年の十二国記アニメ化などもあり、現在の若者にも知られる作家だと思います。
       しかし、これだけ長い期間作品を書いてきてしかも、かなり有名な作家であるのにもかかわらず、顔出しは一切せず、画像検索では作者と思われる画像が一枚もヒットしないというある意味偉業を成し遂げています。覆面ではないにしろ、あまりにベールに隠された謎の作家です。今回は十二国記シリーズから、新潮社の完全版ではepisode0として紹介される、本編シリーズから外れた外伝的な作品「魔性の子」を論じます。

      -故国喪失者、20年前と現在-
       十二国記シリーズとしては最も異端的な作品である本作は、異界の地十二国記が作品の舞台となる作品たちを十二国記シリーズと呼ぶのに対して外伝として考えられています。また、本作には十二国記という単語も登場しないことから、小野不由美の作品を網羅した読者でないと、その連関性がわからないという点もありました。新潮社の完全版では、本作を外伝的な扱いとしながらも、episode0と位置付けることによって、作品に連関性を持たせています。
       この作品は、外伝的な要素を含んでいるということもさりながら、この作品単体だけでも作品として成立しているという点がやはり注目されると思います。簡単なあらすじを述べてば、この作品は、教育実習で自分の母校に戻ってきた主人公広瀬が、その教育実習先の母校のなかで一人異彩を放っている少年高里を巡る不可解な事件と向き合っていくという話です。この作品では十二国記という異界の地は登場しませんから、この作品だけを読むと、高里という謎の少年を巡る不可解な事件、超自然的な現象を追っていくという、日本的な妖怪の悪行を暴いていくというホラーミステリーになります。

       この作品の代表的な登場人物、主人公の広瀬と、謎の少年の高里には、ある共通点があります。それは自分たちが、どこか本来は別の地にいるべき存在であるという感覚です。故国喪失者というキーワードが作中でも登場しますが、彼らは別の本来自分たちがいるべき地を知っているために、現在いる場所が、不自然に思えてしょうがないという葛藤や苦悩を持っている人物として描写されます。
       教育実習生である広瀬は、自分が幼いころに重い病気にかかり、死の瀬戸際まで陥ったためか、その際にいわゆる天国のような、非常に美しく、清らかな楽園を夢のなかで体感しています。彼自身には、これは夢としてはあまりにも鮮明な記憶であり、その病から立ち直った作中の現在においても、いまだそこが自分の本来いるべき場所であって、今いる場所は本来とは違う場所にいるのだということを認識し、苦悩しているのです。その描写は、冒頭から別の視点で鮮明になっています。同じく広瀬が教育実習先に行くという場面で、母校が引越しをしたために、自分の母校に帰ることは帰っているのだが、やはりそこは母校ではないという感覚が描写されています。ここからすでに、広瀬にとっては、自分がいるべき場所、いた場所に戻るということができていないことを苦悩する人物として位置づけられています。

       本作が1991年に発売されているということも鑑みると、作品の主題となっている故国喪失者というテーマは、広く当時の社会にも普遍していえることではなかったのかと思います。1991年ではまだ私は生まれていなかったものですから、詳しく当時の空気、雰囲気というものはつかめませんが、バブル経済があり、経済的な側面のみ発達して、精神的な部分がおろそかにされた時代のなかで、本来私たち日本人がいるべき場所はどこなのか、自分の拠り所となる、故郷や社会はどこなのかということが不明確になり、人心が荒んだ時期だったのではないでしょうか。この作品が20年以上も前に書かれた作品であるのにもかかわらず、今読んでも全く色あせていないどころか、より切迫感を持って読者に迫ってくるものが感じられるのを思うと、当時から20年経った現在でも、いまだに我々の拠り所となる「故国」が見つかっていないという点が明らかになるのではないでしょうか。
       安倍政権となり、まるで右翼的な国家主義を目指している現在、それは故国が見つからないのを焦り、無理やり拵えられた故国にすぎないような気がします。このような拠り所が見つからない不安、そうして自分は本来ここにいるべきではないのだという苦悩や葛藤は、日本人であれば、誰もが有するであろう感覚だと思います。そうした人間の心理を見事に描いたために、この作品は読者に揺さぶりをかけてくるのです。

      -高里の本性-
       故国喪失者として登場する人物は、謎の少年高里です。しかし、彼は広瀬が死の縁で夢見た世界とはことなり、本当に異界から来た存在であるということが後に判明します。この彼がもといた異世界が、十二国記であるということが、他の作品を読んでいくうちにわかるのですが、この作品だけでは、それはどこか不明です。少年高里は、彼に害を加えた人物はそれが誰であろうが、必ず何者かによって報復されるという噂があります。そのような噂があり、どうしてもクラスに馴染めていない高里。しかし、彼もまた、それを撮りとめて気にするような人物ではありません。ですが、その取り澄ましたような態度が逆効果となって、他のクラスの人間に反感を与えるということになるのです。
       たとえば、大したことのない冗談やからかいであっても、高里にそうした害を加えたものは、必ず近いうちに釘が手に刺さったり、骨折などの怪我をしたりします。とてもその冗談やからかいには付き合わないほどの重い罰が下されるのです。そのような怪奇現象を目の当たりにして、怯える生徒もいれば、反対にそのようなものは偶然だといって、半分は肝試しのような側面があるものの、半分は友情として、高里にはそのようなジンクスはないのだということを証明してあげるために高里に対して毅然と立ち向かっていく生徒も現れます。高里を殴ってもなんの問題もない、それは高里自身もわかっているのだということを述べ、高里のためにと思って彼を殴った生徒はしかし、高里自身はその生徒に感謝していたものの、体育の授業中に全員の人間の下敷きとなり、死亡します。高里の報復が人を殺してしまったことや、それが彼の意志とは異なった部分で働いている力であるということが判明してきて広瀬は、高里との同居生活をし始めます。高里には、かつて神隠しにあったという過去があり、そのことも含めて彼の家族からは敬遠されていました。
       人を殺してしまったということもあり、自分の子供が怖くなった高里の家族は、彼を守るということを放棄します。そうしてやむなく広瀬の内に泊まるようになった高里ですが、そこでふたたび悲劇が起こるのです。高里の家族がまるで獣に襲われたかのように惨殺されるということが起こります。
      このようにして高里を巡る人間がどんどん殺されていくという事態のなかで、広瀬もまた彼に恐怖せざるを得ません。しかし、唯一故国喪失者という点で彼との共通点を持っていて、彼と分かり合えると信じていた広瀬は高里を最後まで守ります。しかしその広瀬でさえ高里に憑いている何かに一度襲われるのです。高里がその場に居合わせ、広瀬を守ったことによって広瀬は助かりますが、その時点で高里に憑いているものが、高里の意志とは関係なく、しかもどんどん残忍性を帯びてきているということが判明するのです。
       このような不可解な事件の連続は、当然メディアが放っておくわけもなく、次第に事は大事になってきます。これ以上高里を守ることができなくなり、いよいよ被害が陰惨となってくる最後になって、ようやく高里は自分の故郷を思い出すのです。自分が本来なにものであり、自分を守護していたものたちが何だったのかを思い出し、自分の故国へと帰っていくという点でこの物語は幕を閉じます。
       彼の理解者であり、最後まで援助しつづけた主人公の広瀬は、自分の故国へ帰ろうとしている高里に対して、自分を置いていかないでくれ、自分も連れて行ってくれと懇願します。しかし、高里は広瀬のいる場所は、これから自分が行く場所ではなくて、この世界なのだということを述べて消えていきます。

      -終わりに-
       主人公である広瀬が、結局は自分の故国には帰れない、しかもその故国はより実際には存在しないという可能性が強く打ちつけられて幕を閉じるこの作品は、最後は広瀬も自分の故国を見つけられるのではないかという読者の予想を打ち破り、その点ではバッドエンドになっています。この作品では、故国に帰れる高里も、それまで自分の記憶がなくなっていたために、かなりの無益な人々を殺してしまったという思いもあり、誰も救われない作品となっています。ここには、人間の倫理観や道徳観を越えた、一種生物界の弱肉強食のような論理が横たわっているのだと感じました。
       十二国記シリーズとは一種かけ離れた作品でありながら、この作品は他の作品よりも発表された時期は早いです。ですから、この時点から、これからの作品の大まかなストーリーを創造していたのだと考えると、その作品を越えた大きな伏線に、作者の技量の高さを感じさせられます。ここで登場した高里が登場し、主人公となるのは、episode2となる『東の海神 西の滄海』です。ここでは、十二国記という異世界の側から描いた高里の異なった側面が描かれます。

      参考、十二国記新潮社公式サイト
      http://www.shinchosha.co.jp/12kokuki/
      >> 続きを読む

      2013/05/12 by

      魔性の子」のレビュー

    • 十二国記途中まで読みました。
      かれこれ7~8冊は読んでいるような気がします。
      魔性の子は外伝なんですね☆

      グイン・サーガを読み始めたこともあって、実は十二国記はもういいかなぁと思っていたのですが…yugenさんのレビューを拝見すると十二国記も再開したい衝動が…><!
      >> 続きを読む

      2013/05/13 by chao

    • 自分が恐怖を感じた時と偏見を持つ人を見て自分がどう感じるか、あと恐怖の演出のためにどういう構成をとるのか知りたいので読んでみようと思います。

      それにしても、とても詳細なレビューをありがとうございます。
      実際に読まないと文脈から醸し出される重さは感じ取れないと思いますので、高里くんのキャラが出す怖ろしさの重圧で楽しめると思います。
      >> 続きを読む

      2019/01/06 by 月岩水

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      著者: 小野不由美

      • 評価: 5.0

        10年くらい前に買ったのに、なんとなく
        気乗りがせず、読んでも雑誌か漫画ぐらいで
        暫く、読書らしい読書をしてませんでしたが(^^;

        不思議な世界観に引き込まれると、
        読み切れてしまいました。

        十二国記の他の本も読みたいなぁ。
        >> 続きを読む

        2016/08/07 by

        魔性の子」のレビュー


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