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重力ピエロ

4.0 4.0 (レビュー24件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 660 円

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは―。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。

いいね! ooitee minase86

    「重力ピエロ」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      以前友人にこの本をプレゼントで貰ったのですが、なかなか読む機会をつくっていなくてやっと読めました
      軽い気持ちで読み始めたらこの本が扱っている題材の重さに押しつぶされそうになったので、一回閉じてもう一度気持ちを整えて読みました
      家族の抱えた辛い過去がところどころ回想されるシーンなどとても自然に読めて、「え、いま回想?リアルタイム?」みたいな混乱が起こらなくてとても読みやすかったです
      強姦や放火・殺人などの犯罪が多く出てくるので高校生以上になってから読むのがいいかもしれません、重くて難しいことだと思います
      きっと大人になっても犯罪に対する完全な答えみたいなものは出ないんですけど、この小説は読むのに適した年齢があると思いました
      小学6年生の妹にこの小説をおすすめすることは無いでしょう、きっと私は宗田理さんの「ぼくらの七日間戦争」あたりをおすすめします
      やはり小説にはそれぞれターゲットとされている年齢があると思うのですが、この小説はかなり大人かもしくは高校生や大学生などの若い世代かなと思いました
      私はいま高校2年生ですが、この小説を読んでとても面白いなと思ってしまったことに少し悩んでいます
      こんなに重い題材を扱っている小説を読んで面白いと思ってしまうんだな、それが小説なんだなと思っています
      幼稚園生にしてとても高級な寿司屋の寿司を美味しいと思ってしまうような感覚というか、でもそれとはまた違っていて…私のいまの語彙力ではこの感覚を言葉にして伝えることが難しいです
      私は伊坂幸太郎さんの本を読むのは本作が初めてだったのですが次は「ゴールデンスランバー」を読みたいなと思っています
      そうだ、私はこの「重力ピエロ」という小説を自分に子供が出来たら再読したいなと思いました
      春を産んだ母親の気持ちや自分が癌になったときに子供たちにどう向かうかなど、実際に大人にならないとわからないことが多いからです
      伊坂さんの匠な言葉遣いで人生経験の少ない私でも内容をつかむことは出来ましたが、気持ちを更に汲み取ったらまた違う一面が見えると思うからです
      この小説に出てくる春はとても大人だなと思いました、こんなに自分のことを達観している人はなかなかいない気がします
      犯罪者にはなりたくないですが、春のように自分のことを客観視できるようになりたいと思いました
      しかしこの小説の語り手は「私」である兄の泉水なので、こんなに弟のことを素敵に想える泉水のほうが魅力があるのかもしれません
      春のしたことは悪いことである一方、この小説の読了後にあまり嫌な気持ちが残らないことが凄く特徴的だなと思いながらこのレビューを書いています
      >> 続きを読む

      2019/04/06 by

      重力ピエロ」のレビュー

    • >私はいま高校2年生ですが、この小説を読んでとても面白いなと思ってしまったことに少し悩んでいます

      澄美空さんも仰っていますが、こんなに自身の思いを言葉で表せられるなんて凄いです。僕は高校時代どころか今でさえここまで書けないと思います(笑)

      ゆきのさんは本書のテーマを面白いと思ったことに悩んでいらっしゃるようですが、僕は高校生にこそ読んでもらいたいと思っています。
      人によっては犯罪や人間の嫌な部分など衝撃を強く受けるかもしれません。しかし、そうやって人間のことを知り、自身の事と知っていくことで成長していくのだと思います。
      さすがに妹さんには早いと思いますが…笑
      感受性豊かなゆきのさんには、恐れずに様々な本を読んでもらいたいと思います。

      とてつもない上から目線ですが、おっさんの独り言として受け取って下さい(笑)
      >> 続きを読む

      2019/04/07 by 豚の確認

    • 豚の確認さん
      コメントありがとうございます!昨日自分の書いたレビューを再び読んでみたのですが、以前書いていたレビューの中でも断トツで自分の気持ちを言葉に出来た気がしています!褒めていただけてとても嬉しいです!!
      これからも読書をすることで様々な気持ちに出会い、感情の引き出しが増えていったらとても嬉しいなと思います!
      >> 続きを読む

      2019/04/07 by ゆきの

    • 評価: 4.0

      春が2階から落ちてきた。

      再読した時、詳しい内容まで覚えていなかったけど、この冒頭はとても印象に残っている。

      物語が進んでいるような、進んでいないような…というのを繰り返していると急に展開が広がっていく。

      いつもの伊坂ワールドに入ってしまう内容だった。

      「染色体であるとか、遺伝子であるとか、血の繋がりであるとか、そういったものを、父は軽々と飛び越えてしまった。」

      あー。なんか、いいなぁ。男3人通じ合っているのもジーンとしてしまう。

      (…遺伝子だけに)
      >> 続きを読む

      2018/08/15 by

      重力ピエロ」のレビュー

    • >ジーンとしてしまう。(…遺伝子だけに)

      ウケてしまった。
      この作品は映画は観ています。岡田君がとてもよかったです。
      映画の冒頭も「春が2階から落ちてきた。」でした。すごく印象的でした。
      >> 続きを読む

      2018/08/15 by 月うさぎ

    • 月うさぎさん、コメントありがとうございます!
      しょうもないことを書いてすみません(汗)
      そうなんですね。映画は見ていないですが、岡田君ならハマりそうな気がします。伊坂さんは言葉選びが独特で印象的な言葉が多い気がします。
      >> 続きを読む

      2018/08/15 by 豚の確認

    • 評価: 3.0

      伊坂幸太郎氏の小説の巻末には参考、引用した本のタイトルを明記してあるんだけど、今作は多かったねw

      2018/07/06 by

      重力ピエロ」のレビュー

    • 評価: 4.0

      起こったことはどう考えても悲劇なのに、そうは感じさせない読後の浮遊感は伊坂作品ならでは。

      蘊蓄話が非常に多く、DNAやピカソ。ジョーダンにネアンデルタール人などが、話の根幹に関わってくる。
      それを家族の中で収束させていく話のまとめ方も上手い。

      特に父親が言う「俺たちは最強の家族だ」というセリフ。
      気恥ずかしいけど、こんな誉め言葉もそうそうない。
      もちろんこれは弟の特殊な生い立ちを含めてのものだが。

      落書き騒動とボヤ騒ぎ。
      これらを結び付ける話が伏線となってまとまっていく。

      「春が二階から落ちてきた」素敵なリフレインで締め。
      >> 続きを読む

      2018/05/18 by

      重力ピエロ」のレビュー

    • 伊坂さんと同じくらい言いたいことがまとまって気持ちいい感想だと思いました。

      2018/05/18 by miko

    • 評価: 5.0

      面白かった。今までの読んだ伊坂さんの小説の中では抜群の魅力だ。主人公の家族がみんな素敵。特にお父さんがいい。地味なんだろうけどこんなお父さんが家庭にいたら横道外れる子供はいないだろうな。強姦されて生まれた春。暗い影が家族をばらばらにすることが多いけどこの家族は団結力となって悪に向き合った。重いストーリーを軽くユーモアを入れて引き込ませてくれた。苦手意識が消えて今は伊坂さんに付いていきたい。

      2018/05/16 by

      重力ピエロ」のレビュー

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      • 評価: 4.0

        連続放火事件とDNAの関係の謎を追う兄弟の物語。
        伊坂作品の中では少し暗いテーマだけれども、だからこそ物語全体の雰囲気は美しい。
        判りやすい伏線に予想通りの結末とミステリーとしては凡庸。
        だけど最後に父親が春(弟)に言う一言に胸が熱くなってしまった。

        2012/05/31 by

        重力ピエロ」のレビュー

      • 伊坂作品、「陽気なギャングが~」の次は「ラッシュライフ」宣言をしたものの、ybookさんがオススメしてくださった「重力ピエロ」も気になり、レビュー読みに来ました♪

        これもそのうち必ず読んでみます^^
        >> 続きを読む

        2012/07/17 by chao

      • 伊坂作品のうち初期の物では「陽気なギャング~」と本作は印象的に対局にあるのでお勧めしました。もちろんラッシュライフも面白いですよ。 >> 続きを読む

        2012/07/17 by ybook


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