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エンジェルエンジェルエンジェル

4.2 4.2 (レビュー4件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 380 円

コウコは、寝たきりに近いおばあちゃんの深夜のトイレ当番を引き受けることで熱帯魚を飼うのを許された。夜、水槽のある部屋で、おばあちゃんは不思議な反応を見せ、少女のような表情でコウコと話をするようになる。ある日、熱帯魚の水槽を見守る二人が目にしたものは―なぜ、こんなむごいことに。コウコの嘆きが、おばあちゃんの胸奥に眠る少女時代の切ない記憶を呼び起こす...。

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    「エンジェルエンジェルエンジェル」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      図書館で借りてきました。
      本を開いた瞬間、余白が多く字数が少ないと感じました。
      中身は濃いですね。
      人間にも、熱帯魚世界にも 悪魔はいる。
      おばあちゃんの覚醒は本当に、モーターの音と関係があるのか不思議でした。

      2016/06/07 by

      エンジェルエンジェルエンジェル」のレビュー

    • 本当に中身の濃い小説ですね。
      タイトルと表紙の感じから軽くてあっさり系の話かと思いきや…
      梨木香歩なので、当然キレイキレイでは終わらない訳でした。
      >> 続きを読む

      2016/06/07 by 月うさぎ

    • 梨木さんの本だと喜んで買ってきたのですが、不思議な世界が相変わらずで、レビューを考えてしまいました。
      エンジェルも飼ったことがあって同じような経験をしました。
      梨木さんのあの世とこの世の境目にいるような不思議に捕まると離れられませんが、それが好きです(^_^)
      なんか詩集のような上下の余白が変わってますね。
      >> 続きを読む

      2016/06/07 by 空耳よ

    • 評価: 5.0

      天使の魚  エンジェルフィッシュは悪魔のように同じ水槽に住むテトラを、そして仲間を食い尽くす

      人間の心の中にも、悪魔が住んでいる・・・?

      創造主である神は
      「私が悪かったねえ」「おまえたちを、こんなふうに創ってしまって」というのだろうか?



      神様がいるのだとしたら、私は神様に言いたい
      「気にしないでください。あなたのせいじゃないですから・・・」

      人間の心は生まれたときから汚れやすい性質をもっているのです。(怒りや欲や無智に)
      だから、人間は心の汚れに気がついたらなるべく大汚れにならないうちに汚れを消せばいいのです。
      慈悲の心で。笑いで。いいとか悪いとかではなくて、そういう性質なんですから。ただ、それだけのこと。
      自分のせいでも、まわりのせいでもない。誰もがもってるうまれもった性質。
      でも、この世は、人間も、変わり続けている。変われる。だから、大丈夫!

      神様は関係ないですから。

      物事は、原因があって、いろいろな条件が加わって結果がうまれる。ただ、それだけ。

      原因と条件にあった結果がうまれるのだから、私たちはきれいな心でよい行いをするしか、よい結果を期待できないのです。
      結果が悪ければ、それは本当にきれいな心でなかったか、行いがよくなかったか、どうしようもない条件が加わってしまったかなのです。
      だから、神様の罰は必要としません。自分の行いは自分に返ってくるのですから。
      自分次第なんだから何とかなる!(どうしようもないものは、仕方がないさ…)

      神様も、もちろん人間も、不完全なんですよね。
      (神様も完璧なら、完璧な人間を創れたのでしょうが…)
      だから、みんな、なにも気にすることないよ。助け合って仲よくやろうよ。



      読みながら、こんなことを考えました。
      短くて、やさしい文章。とても読みやすい。でも、深い作品でした。
      >> 続きを読む

      2013/01/26 by

      エンジェルエンジェルエンジェル」のレビュー

    • chaoさん
      当たり前のことだけど、「この世に変わらないものはない」ということを意識すると、気持ちが楽になります。(これ、お釈迦様が「無常」と言ってます。)

      Tsukiusagiさん
      Tsukiusagiさんのレビュー、とても勉強になります。
      宗教も行きすぎると(執着すると)怖いですね。

      >人が人として思いあい、許し、助け合えれば、
      世の中はもっと生きていて楽になるでしょう。

      その通りですね!

      makotoさん
      自由が一番。自由にのびのび暮らしたいですね。
      >> 続きを読む

      2013/01/26 by バカボン

    • 私も読みます!

      2013/01/28 by アスラン

    • 評価: 5.0

      自分で自分を傷つけてしまう人に。
      どうぞ開放されますように。

      梨木香歩さんの作品には魂の再生という共通のテーマがあるように思う。
      人は誰も心にしまいこんだ傷を持つ。
      罪を侵し、その人が去ってしまった時、永遠に赦される機会を失った時
      自分で自分が赦せる日が来るまで、もしくは永遠に自分の血を流し続けるしかないのだ。
      中でも最も重い罪とは、愛する人を損なった罪だろう。

      コウコとさわこ
      彼女の小説には少女と祖母の組み合わせが多くみられるが、これもそうだ。
      コウコの家に引き取られることになった寝たきりで認知症を発症したばあちゃん、さわこ。
      コウコはコーヒー中毒で、禁断症状の自覚もあり、気分転換にと熱帯魚を飼い始める。
      ばあちゃんの夜中のトイレの付き添い役を買って出たところ、
      真夜中に急に覚醒した祖母とコウコの不思議で新しい関係が始まる。


      コウコとばあちゃん、さわことばばちゃま、のお話が章ごとに交互に描かれる。
      さわこの少女時代の物語は旧仮名遣いで表記され、時代を感じさせ風情がある。

      いずれの孫も祖母を敬愛し、その間には自然な親密さがある。
      一方、娘と母の関係では、見えないけれど、薄くて硬い壁があるようだ。
      コウコはママの前で「物わかりのいい優等生」を演じすぎ、母親は「よくできた娘がご自慢」で。
      さわこのおかあさまは、厳格で。
      ああ、この作品でもまた、娘が苦労している。


      エンゼルはキリスト教の天使と、呆けたばあちゃんと、熱帯魚のエンゼルフィッシュ。
      イメージを錯綜させながら、ステンドグラスを通した光のように
      様々な形と色彩を纏ったエピソードがひとつの絵を描きだし始める。

      真夜中に目覚めるばあちゃんは、カトリック系女學校に通っている頃に心が戻っている。
      孫と同じ「コウちゃん」の呼び名をもつ友達の思い出と共に。

      「コウちゃんは、じゃあ、神様ね。この水槽の創造主」さわこは言う。
      しかし、エンゼルフィッシュは水槽内のネオンテトラを攻撃し、食い始めた。

      「あいつら殺し屋だ、コウちゃん。悪魔だ。エンゼルなんかじゃない、蝙蝠だ。」
      滂沱の涙を流し続けてそれを見守っていたさわこ。

      それぞれの物語は読者だけが知ることができる。
      コウコにはさわこの言葉の真相はわからないままだ。

      このあたりの仕掛けが実に巧みである。

      そして、あれもこれもと語られない言葉の中に、正解がある。

      「神は細部に宿る」とも言いたくなる、そんな見事な工芸的な上手さもある。
      エンディングも素晴らしい。

      小品だけれど、テーマは非常に深く、テクニックも見事で、
      救いに満ちた、心に残る小説だと思う。


      「神様が、そう言ってくれたら、どんなにいいだろう」
      「私が、悪かったねえって。おまえたちを、こんなふうに創ってしまってって」
      >> 続きを読む

      2013/01/21 by

      エンジェルエンジェルエンジェル」のレビュー

    • bakabonnさん
      短くて、簡潔なお話しなのに、深いです。
      描かれていない部分もきちんとわかるんです。
      つまり丁寧に構成されています。
      そして、救いもあります。
      よかったら、読んでみてくださいね~♪
      >> 続きを読む

      2013/01/21 by 月うさぎ

    • 本をたくさん読まれている方々が揃って5つ星のこの本。
      そしてTsukiusagiさんのレビューを読んで
      私も読んでみることにしました!
      >> 続きを読む

      2013/01/28 by アスラン

    • 評価: 5.0

      梨木さんの小説は児童文学みたいでとっつきやすいので、つい油断して読んでいると、気づかない間に人間の・・・というか自分自身の心の中にも間違いなく棲みついている魔物のいる世界へ引きずりこむのである。

      エンジェルフイッシュ・・・天使と名がついた観賞魚が同じ水槽に棲むネオンテトラを次々と襲い、食い始める。
      その水槽でそれらの魚を飼う事を決めた主人公は、水槽という世界の創造主であるとおばぁちゃんが呟く。
      しかし、悪魔となったエンジェルフイッシュを目の前にしても、創造主である神、主人公は手をこまねいているしかない
      二匹のエンジェルフイッシュがネオンテトラを食いつくした時、魚の味を覚えてしまったエンジェルフイッシュは・・・。

      神は私たちが悪魔になる瞬間をどんな目で見つめているのだろうか?
      神はいつまでも手をこまねいているしか出来ないのであろうか?

      ちなみに、ちなみであるが・・・・
      我が家の嫁はそんな事はない・・・。
      >> 続きを読む

      2013/01/12 by

      エンジェルエンジェルエンジェル」のレビュー

    • こういうタイトルを見ると、昔懐かしい10回クイズを思い出しますよねー

      ピザって10回言って♪

      ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ

      11回も言っちゃいましたーw
      >> 続きを読む

      2014/01/19 by makoto

    • makotoさん。お久し振りです。
      お元気そうでなによりです(笑)
      今年はも少し真面目に読書に励もうと思っております。
      よろしくお願いします(笑)
      >> 続きを読む

      2014/01/21 by <しおつ>


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