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沼地のある森を抜けて

4.6 4.6 (レビュー2件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 746 円

はじまりは、「ぬかどこ」だった。先祖伝来のぬか床が、うめくのだ―「ぬかどこ」に由来する奇妙な出来事に導かれ、久美は故郷の島、森の沼地へと進み入る。そこで何が起きたのか。濃厚な緑の気息。厚い苔に覆われ寄生植物が繁茂する生命みなぎる森。久美が感じた命の秘密とは。光のように生まれ来る、すべての命に仕込まれた可能性への夢。連綿と続く命の繋がりを伝える長編小説。

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    「沼地のある森を抜けて」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      【ぬか漬けは大好きです】
       何とも不思議な物語でした。
       主人公久美の家には代々伝わるぬか床がありました。
       最初はぬか漬けなんてつけるつもりは無かったのですが、半ば押しつけられるようにぬか床の世話をさせられるハメに。

       このぬか床、変なんです。
       相性の悪い人がかき混ぜたりすると、「ぐぇっ」とうめいたりするのだとか。

       久美はどうやらぬか床に認められた様です。
       ぬか漬けも、やり始めてみるとそれほど嫌なものでもなく。
       毎日、ぬか床をかき混ぜてはせっせとぬか漬けを作るようになりました。

       ところがある日……。
       ぬか床の中に卵が出来ているではないですか。
       何だこりゃ?
       どうやら60年に一度位、ぬか床が卵を産むことがあるらしいというのです。

       何だか薄気味悪いのですが、その卵を割ってみる勇気もなく、ぬか床に入れっぱなしにしておいたのです。
       そうしたところ、数日後、卵が割れているではないですか。
       そして、おそらくその卵から生まれたらしい男の子が台所に座っているのです。
       何だこりゃ!

       最初、その男の子は影が薄かったのですが、食べ物を食べさせている内にどんどん実体化していくというか、しっかりしたカタチになってきました。

       ぬか床にはまだ割れていない卵も入っています。
       まさか、さらに誰かが生まれてくるの?
       はい。そうです、また一人生まれてきたのです。

       何とも不思議でしょう?
       どうやら、このぬか床には、久美の祖先が住んでいた沼のある島が関係しているらしいのですね。
       久美は、ぬか床を島の沼に帰すことを決意するのですが……。

       微生物、粘菌、発酵、そんな概念が飛び交い、何とも摩訶不思議な世界が繰り広げられます。
       難解と言えば難解。
       しかし、こんな作品書けるの梨木さんだけだろうなぁ。
      >> 続きを読む

      2019/11/08 by

      沼地のある森を抜けて」のレビュー

    • 評価: 5.0

      相変わらずの筆力。
      ぬか床が喋りかけたり卵産んだりするところで苦笑しながら読み進めたが、だんだん深刻になり、最後には人類と並行して進化した生物の存在にまで至るとは。

      2019/06/22 by

      沼地のある森を抜けて」のレビュー


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