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未解決事件 グリコ・森永事件 捜査員300人の証言 (新潮文庫)

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: NHKスペシャル取材班
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    「未解決事件 グリコ・森永事件 捜査員300人の証言 (新潮文庫)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      あのタイプライターで結果報告を。

      ひと昔前近くになるが、NHKは2011年7月にNHKスペシャルで「グリコ・森永事件」を放送した。3部構成、3時間超のボリュームで、2日間にわたった。翌年、文藝春秋から単行本になり、その後、改めて新潮文庫として出た。放送されたのを私は当時、録画して保存し、何回か観ているので、本も同じような内容だろうと思い、買うのを躊躇ったが、「はじめに」を読むと、放送で紹介できなかった膨大な取材や証言・資料などを再編し、「未解決事件」の深層に迫るノンフィクションと書かれていたので、読んでみようと思った。
      犯人に最も肉薄したと思われる、焼肉「大同門」誤認逮捕事件や、キツネ目の男が初めて現れた丸大食品脅迫事件、更には最後のチャンスで再びキツネ目の男が現れたハウス食品脅迫事件等を再現しているが、その当時、けっこう情報としては知っていたので、忘れていた事を思い出させてくれた以上のものはなかった。ただ、初めてこの事件を知る読者には、申し分ないだろう。
      テレビ放送では現場と上層部の齟齬が有ったのではないかと疑問を呈しており、それについて、本書では四方修・元大阪府警本部長の「反論」を載せている。それは、キツネ目男の男が、丸大食品脅迫事件において、国鉄高槻―京都間の普通電車内、更には京都駅構内で不審な行動をしているので、職質をかけたい現場は上に連絡するも、否の返事だった事で、四方は今においても、やらなくてもよかったという弁であるが、私は職質を行うべきだったと思う。仮に否認されても行確の対象となり、しつこく追えるし、何よりも身元は把握できるのだ。ハウス食品脅迫事件の大津サービスエリアで、再びキツネ目の男が目撃されているだけに、残念だ。
      この頃、「グリコ・森永事件」に類似した事件はすべからく解決していく中で、この事件のみ解決出来なかったのは、やはり彼らがプロ中のプロで、警察より抜きん出ていたとしか言いようがない。
      焼肉「大同門」で、急遽、犯人が、身代わりに金を受け取らせようとした人物が、元自衛隊員であったにも関わらず、犯人の的確な格闘技で反抗させなくしたり、犯人の指示電話に、女・子供の録音の声を聞かせたり、現金奪取の為に車で待伏せしていて、不意に滋賀県警のパトカーに誰何されても、結局、パトカーを振り切る運転技術を持っていたし、やることが一歩も二歩も先を行っている。 
      さて、あれから遥かな年月が経った。犯人たちは今、どうしているのだろうか。府中の三億円事件は、まんまと金をかっさらったが、この事件は、あれだけ騒がせていながら、表面的には、金は奪えたのか判然としていない。膨大な時間と金と労力をかけて、世間と警察と企業をてんてこ舞いさせただけだったのか、結果報告をするべきではないか。ぜひあのタイプライターで。




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      2020/07/02 by

      未解決事件 グリコ・森永事件 捜査員300人の証言 (新潮文庫)」のレビュー

    • 塩田武士さんがこの事件を題材に書かれた小説を読むまで、この事件のことを知りませんでした。
      複雑かつミステリーな性質も相まって、人々の記憶に残るような事件ですね。
      犯人たちや、犯罪に加担させられた子供たちは今どうなっているのでしょうか…。
      >> 続きを読む

      2020/07/02 by 豚の確認


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