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迷宮 (新潮文庫)

4.0 4.0 (レビュー4件)
著者: 中村 文則
定価: 497 円
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    「迷宮 (新潮文庫)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      クリスマスイブに偶然、テレビでタイガーマスク運動の火つけ役、伊達直人こと河村さんの幼少体験の肉声を聞いた。

      親と死別後、面倒を見てくれた親類が発した言葉「なんでお前なんか生まれてきたんだ。謝れ」が胸に突き刺さった。本人も人間としての尊厳が砕けたと瞬間だったと振り返った。

      人格を破壊された人物たちの出口なき葛藤をとことんあぶり出す中村文学に、伊達直人の静かな戦いが重なった。

      幸せ顔した仮面の裏に潜む人間のダークサイドを描き続ける氏の作品は、見て見ぬ振りができない強烈な痛みをともなう。それは道徳やモラルでは決して乗り越えられない不条理のかたまりから生まれる痛み。

      中村文学も伊達直人も、いくらお願いしても届かないクリスマスプレゼントの裏に存在する幸せ顔した社会の脆さを具象化しようとしているように思えた。
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      2017/12/26 by

      迷宮 (新潮文庫)」のレビュー

    • 評価: 5.0

      『迷宮』(中村文則) <新潮文庫> 読了です。

      相変わらず暗く陰鬱な作品ですが、とても濃密な内容です。
      『掏摸』や『王国』、『悪と仮面のルール』で感じた饒舌は消えていて、そういう点ではとてもすっきりした印象を受けました。

      紗奈江の告白は余計かな、とも思いながら読んでいたのですが、その後の展開には必要なものでした。
      でも、他の作者ならもうちょっとうまく処理できたかも、という感じです。

      P56の「遠くでサイレンの音が鳴る」という一文は『箱男』のラストを、真相に届くことのできない事件に巻き込まれるという大枠は『燃えつきた地図』を連想させ、もしかすると安部公房を意識した作品なのか、とも思いましたが、まあ、それは思い過ごしでしょう。

      この作品も面白く読むことができました。
      今まで読んだ中村作品の中でも上位を争いそうです。
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      2016/12/09 by

      迷宮 (新潮文庫)」のレビュー

    • 評価: 評価なし

      10年前の自分がこの作品に出会っていたらどんなだろうな、と思う。今は少し楽な状態で居られているけれど。

      2016/01/15 by

      迷宮 (新潮文庫)」のレビュー

    • 評価: 4.0

      はじめて読む中村文則さん。

      未解決事件である「折鶴事件」と呼ばれる一家惨殺事件を巡る物語。
      全裸で横たわる母親、近くには父親と息子の遺体。
      現場には数多くの折鶴が撒かれている。
      たったひとり生き残った娘。
      この事件から日が経ち、生き残った娘が成長し主人公である僕(新見)と出会う。

      「折鶴事件」に関わる人々が全て心に闇を抱えており、人生という道から足を踏み外しているような印象。
      主人公も心にRという別の人物を抱えて生きている。本音を隠し、やりたいこともなくといった主人公の退廃的で渇いた文章で綴られている。

      事件の犯人は誰かという視点で言えば、犯人はすぐにわかる。
      たいして考える必要もない。
      本作では、その犯人が何故そういう行為に至ったかを読ませることが重要なので、そこも最後にきちんと明かされている。
      納得出来ないわけではないが、ちょっと首を傾げるような落ち着きの悪さのようなものはある。

      本作では、ところどころ活字が濃く変えてある。
      正直作者が何故この部分を敢えて強調しているのか読み取れない部分もあった。
      ここでなくて別のところじゃないのかと思うこともあった。

      タイトルの「迷宮」は、事件の迷宮入りの迷宮と、心の中の迷宮とを表していると思うが、少し安易な気はする。
      タイトルと読み始めて暫くで、物語の予想がついてしまう。

      短い作品で文体も難しくない。まだ若い作家のようだが作品数は多いよう。
      心の暗部を描く作品が好きなので、この作家は好みかもしれない。文体も嫌いではない。
      作者本人も認めるように暗い作品ばかりらしいので、これから読んでいこうと思う。

      >> 続きを読む

      2015/06/22 by

      迷宮 (新潮文庫)」のレビュー

    • トイレはほら自分で出たり何かを出したりできるじゃないですか。最悪のシナリオとしては土葬されて意識回復するってやつです。もういっそ殺してくれって絶対思います。自分が死んだらきっちり灰にして頂きたいものであります。

      jhmさんやばいですよ!屋根裏部屋は入れるようにしておかないと!僕町にゾンビが溢れたら屋根裏で当面暮らそうと思っているんです。階段とか登れちゃうから扉じゃ防げないんですから(@_@。
      >> 続きを読む

      2015/06/23 by ありんこ

    • ありんこさん

      土葬で目覚めるって、それ狭いとかのレベルじゃないでしょ。
      もし、ありんこさんを殺すときは殴ってスーツケースに詰め込みます。イジワル。

      そっかあ。ゾンビが来たら困りますよね。
      そのときは清水の舞台から飛ぶつもりで(清水の舞台から飛ぶとかって頭どうかしてるでしょ)上ります。上がる分には上がれると思うのです。下りるときがね。
      >> 続きを読む

      2015/06/23 by jhm

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