こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

ゆっくりさよならをとなえる

3.0 3.0 (レビュー2件)
カテゴリー: 評論、エッセイ、随筆
定価: 420 円

「いままでで一番多く足を踏み入れた店は本屋、次がスーパーマーケット、三番めは居酒屋だと思う。なんだか彩りに欠ける人生ではある」。春夏秋冬、いつでもどこでも本を読む。居酒屋のカウンターで雨蛙と遭遇したかと思えば、ふらりとでかけた川岸で、釣竿の番を頼まれもする。まごまごしつつも発見と喜びにみちた明け暮れを綴る、深呼吸のようにゆったりとしたエッセイ集。

いいね!

    「ゆっくりさよならをとなえる」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 4.0

      一編が文庫3ぺージに収まる長さで、ほっと心が休まるエッセイ集。
      あ~そうですそうですと、思い当たるようなちょっとした出来事や、出先で見聞きしたことなどが書いてある。
      中でも、読んだ本がうまく引用されて、読みたくなってしまう。

      好きな食べ物は飽きるまで食べる、なんかそのこだわりが良く分かる。私も米粉パンを卒業して今は塩バターパンに凝っている。
      どこを読んでも、川上さんの人柄がにじみ出ている。拘らない楽そうな生き方や、作家で主婦でお母さんのゆったりした毎日が微笑ましい。
      身近なものに向ける視線もユーモア含みのほっとする文章が短い中に納まっている。

      織田作之助の「楢雄は心の淋しい時に蝿を獲った」にふれ、そうやって楢雄は自分の不器用な生をめいっぱい喜んでいたんじゃないだろうか、その人の奥底も知らずに、と思う。
      少し淋しかったので風呂場に潜んでいた蚊を潰した。

      言葉で書いてある「あやとり」をやってみる。
      一一そして再び小説に、もどる。安らかさとは正反対のところにある営為に。正反対にあるからこそ、いっそのこと安らかなのかもしれない、営為に。

      博物館に行ったり、古本屋をめぐったり、昼顔を見たり、漫画の欠けた巻が近所ではどこにもないので、電車に乗って探しにいく。
      一一あてもなくのんびりと電車に乗って隣りの町に行くことを信条としている私の人生が、立った一冊のマンガによってすっかり血走ったものになってしまった。

      一一「田紳有楽」という本を借りた。仰天したままその日のうちに本を読み終えた。「すごいね」とマリ子さんに言うと、マリ子さんはエヘへと笑った。以来私は「田紳有楽」という本を愛してやまないのだが、いまだにその全貌をうまく把握することができない。なんだかわからないけれど、小説ってものは、やはり凄いな、と私は思ったのだ。

      数えてみれば全部で59編あった。218ページにそんなに入っているのに、楽しく暖かい。

      最後に詩のように日々の生活から切り取った言葉が並んでいる。
      (略)今まで言ったさよならの中でいちばんしみじみとしたさよならはどのさよならだったかを決める(決まったら心の中でゆっくりさよならをとなえる)
      一一 連載エッセイを書いていて、最後の回になると、私はさみしくてたまらなくなってしまいます、表題作も欄さいの最後の回に書いた文章です。


      辛い本もあればこんなにゆったり、ほっとする本もある。
      >> 続きを読む

      2014/10/02 by

      ゆっくりさよならをとなえる」のレビュー

    • 評価: 3.0

      川上さんのエッセイ。

      川上さん、人生で移動の時期と定住の時期が交互にくると、
      今まで、移動が三回、すなわち引っ越しが三回あったと、

      明石、兵庫の明石に住んでおられた事もあったらしい、
      今は東京ですが、それも、銀座とか六本木ではなく、下町風の処へ
      電車に乗ってあちらこちらへと。

      人生で一番多く足を踏み入れた店は本屋、次がスーパーマーケット、
      三番めは居酒屋だと、その日常の行動、思いがエッセイに。

      スパゲティ―でもお洒落なイタリアレストランのものではなく、
      トマトケチャップをチューと絞り出して絡めたナポリタンが食べたくなって、
      町中探し求めるが、昭和風の喫茶店がない・・・・。

      結局、足をひきづって家へ帰り、自分でつくられる・・・。




      ここで、“ごまめ”が作る、簡単ナポリタン、料理講座。

      ここでは、スパゲティーを茹でる事もせず、
      市販の蒸しの中華めんを使っての・・・・・ナポリタン。

      材料は、ベーコンよりハム、ハムよりウィンナ、がベスト。
      缶詰のマッシュルームは駄目、ピーマンとタマネギで充分。

      それを炒め、中華麺を入れ、それを合わせて少量の塩コショウで炒める。

      ここからが凄い、【100ccのケチャップと100ccの牛乳】を混ぜたものを入れて
      炒めるだけ・・・・あらぁ、不思議、中華麺が少しふやけながらスパゲティに変身。

      この簡易ナポリタン、年に、二回ほど、昼食に作って食べますが、
      お相手してくれるのは、なぜか嫁さんではなく、いつも娘でおます。

      まあ、一度お試しあれ、川上弘美さんにもお教えしたい、レシピでおました。
      >> 続きを読む

      2014/03/16 by

      ゆっくりさよならをとなえる」のレビュー

    • >ここからが凄い、【100ccのケチャップと100ccの牛乳】を混ぜたものを入れ
      炒めるだけ・・・

      えっ!!本当ですか~ケチャップと牛乳のコラボはちょっと。。。
      >> 続きを読む

      2014/03/17 by ◆空太◆

    • そういえばナポリタン、1度も作ったことないかもです。。
      トマト味を食べたい時はミートソースを作ってしまうかも。
      今度ごまめさんレシピ試してみます♪
      >> 続きを読む

      2014/03/17 by chao


    最近この本を本棚に追加した会員

    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    この本に付けられているタグ

    ユックリサヨナラオトナエル
    ゆっくりさよならおとなえる

    ゆっくりさよならをとなえる | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    レビューのある本

    最近チェックした本