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ナニカアル

3.0 3.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 788 円

昭和十七年、南方へ命懸けの渡航、束の間の逢瀬、張りつく嫌疑、そして修羅の夜。波瀾の運命に逆らい、書くことに、愛することに必死で生きた一人の女を描き出す感動巨編の誕生。女は本当に罪深い。戦争に翻弄された作家・林芙美子の秘められた愛を、桐野夏生が渾身の筆で灸り出し、描き尽くした衝撃の長篇小説。

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    「ナニカアル」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      放浪記で有名な林芙美子が、従軍作家として南方取材に旅立った際の手記が見つかったとして、林芙美子の遺族と出版社との手紙のやり取りも交えながら語られていくのだが、林芙美子が南方で新聞社の愛人と関係を持って身ごもり、生まれた子供を貰い子として夫と育てる的なストーリーで、実話なのかなと思いながら読んでいたのだが、解説によると創作とのことで、小説家ってすごいなと思いました。

      2019/12/21 by

      ナニカアル」のレビュー

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      新潮社 (2010/01)

      著者: 桐野夏生

      • 評価: 5.0


        今回読了したのは、第62回讀賣文学賞小説賞受賞作の桐野夏生の「ナニカアル」。

        小説「放浪記」や「浮雲」などで知られ、今なお多くの人に読み継がれている作家・林芙美子は、昭和17年に陸軍報道部の嘱託としてジャワやボルネオへ渡った。

        現地で見聞したことを新聞などに書いて、戦時下の「日本国民」を励ますことが任務だった。
        後に、「戦争協力」とみなされることにもなった当時の活動、戦後の仕事、47歳で訪れた突然の死。

        この作品は、林芙美子の生と仕事について、限られた資料をもとに想像をあちらこちらへ走らせるようにして描かれた小説だ。

        この迫真性はどこから来るのか。読み進める間、気をそらされる瞬間が少しもない。
        途中、これは著者・桐野夏生による想像なのだ、ということすら忘れて読み耽りました。

        「臨場感」---一言で表わすならば、この言葉を使いたいほどだ。
        この作品を通して、小説という方法の深さがあらためて身近なものになったような気がしてなりません。

        小説の世界では、実在の作家について、ここまで想像をめぐらせて書いてしまうことが可能なのだと知ることは、驚きでもあり喜びでもあるんですね。

        時代に飲み込まれていくように見える林芙美子。だが、著者は、この主人公にこう呟かせる。
        「私は子供の時分から、そうして漂泊して生きてきたではないか」と。

        七つ年下の新聞記者との恋愛、スパイ行為への嫌疑、防諜をめぐる尋問と抵抗。
        林芙美子が戦争中の窮乏生活の中で「貰い子」をして育てたことについても、著者は想像力を働かせる。

        「放浪記」などからうかがえる林芙美子の雰囲気や語調が、少しも損なわれずに描かれている点にも、心を奪われる。

        林芙美子本人が、この作品を読んだら、実際には全くこんなふうではなかったのに、と言うかもしれない。
        それでも、この作品はひとつの世界をくっきりと創り上げていると思う。
        小説を読む喜びがここにありますね。

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        2018/10/08 by

        ナニカアル」のレビュー


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