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宰領: 隠蔽捜査5 (新潮文庫)

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: 今野 敏
定価: 724 円
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    「宰領: 隠蔽捜査5 (新潮文庫)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      今野敏の"隠蔽捜査シリーズ"5作目(正確には6作目?)の「宰領 隠蔽捜査5」を読了。

      5作目ともなると、マンネリもあるし、流石の著者もレベルダウンは免れないだろうと、危惧を抱きながら読み始めた。
      だが、そんなことは、この著者の場合、全く関係なかった。

      むしろ、これまでの作品が、中弛みだったのかも知れないと思うほどに、この作品の出来は良かったと思う。

      ミステリとしての謎の構築は、最終盤に入っての、真犯人の意外性はあったが、さほど際立ったものではない。 
      むしろ、竜崎の思い付きが、悉く的を射過ぎていて、都合の良い展開になり過ぎるところなど首を捻る場面も多々あった。

      だが、このシリーズは、それよりも竜崎の水際立った仕事振りを愛でるところに、本来の楽しみ方があるのだ。
      このシリーズのファンであるならば、その辺は気にすることなく楽しむことが出来ると思う。

      大森署管内で、国会議員の誘拐事件が発生した。
      まだ、それが誘拐事件だとははっきりしない時点から、竜崎の動きは早く、早々に隠密にではあるが、捜査本部が立ち上げられた。

      だが、犯人からの電話の逆探知によると、犯人は、神奈川県の横須賀市内に被害者を拉致監禁していることがわかる。
      指揮本部の伊丹は、横須賀署に前線本部を設置し、その実質的な責任者として竜崎を指名する。

      警視庁とは宿敵とも言われる神奈川県警に、単身乗り込んだ竜崎は、持ち前の自然体でどのような活躍をするのか。
      周りは敵ばかりのアウェイで、どのように人心を掌握していくのか。

      今回、一見融通の利かない堅物に見える竜崎の、意外な政治力が、髄所に発揮されるのを見る機会があり、それも面白かった。
      勿論、竜崎本人は、それを政治力などとは金輪際認めはしないだろうが。

      そんな大車輪の活躍をする竜崎の身内では、また息子の邦彦が、トラブルを起こす。
      2浪して、いよいよ正念場の東大受験の前日から高熱を出し、1日目はどうにか受験したが、終わると同時に倒れ、救急車で運ばれる事態になったりして竜崎を悩ませる。

      竜崎の降格人事の元を作ったのも邦彦であったことを思えば、2浪したとはいえ、よくぞ東大を受験するまで立ち直ったものだという思いと、いい加減、親に心配かけるなよという思いと両方の思いを抱いた。

      とにかく、読みやすく、わかりやすく、痛快で、面白い、このシリーズは文句なく大好きだ。

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      2021/07/21 by

      宰領: 隠蔽捜査5 (新潮文庫)」のレビュー


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