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一億円もらったら

3.5 3.5 (レビュー2件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 500 円

莫大な財産をもてあましている大富豪・宮島勉。彼と青年秘書・田ノ倉は、とんでもない遊びを思いついた。田ノ倉が選んだ見ず知らずの人間に一億円を進呈し、その後の人生がどう変わってゆくかを観察するのだ。というわけで、ある日突然、大金をもらってしまった男女五名。一億円に翻弄される人、見事に使う人、泣く人、笑う人...。名手・赤川次郎の紡ぐ五億円の物語をご堪能あれ。

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    「一億円もらったら」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 2.0

      身寄りのない大富豪、宮島勉が思いついたゲーム。それが「一億円もらったら」だ。
      莫大な財産を持て余し「誰かを選んで、一億円を贈る」というびっくりなお遊び。

      「老兵に手を出すな(不幸買います)」を読んでしまってからこれが「一億円もらったら」という共通テーマで描かれた本作の続編であることを知って、もののついでなので、第一話から読んでみることにしました。

      短編集で一話一話独立したエピソードなので、別に最初から読む必要はないのですけれども。

      感想は
      「赤川次郎らしくもあり、赤川次郎らしくない作風でもあり」でした。
      「老兵に…」は、いつもの赤川次郎に思えたのですが、こちらは、なんとなくの印象ですけれど、ちょっと違うな~と感じました。


      思いがけず一億円という大金を手にしたとき、人はどう変わるのか?
      お金がどう使われるのか?それはその人の人間性を露わにするかもしれないし、逆に人そのものを変えてしまうのかもしれない。
      いずれにしろ人生が変えられてしまうことは間違いないでしょう。

      人間観察が「楽しみ」だという宮島老人の設定は、アガサ・クリスティの小説の登場人物、サタスウェイト氏にヒントを得たものかもしれません。
      サタスウェイト氏同様に、人がよいのだか悪いのだか、いまいちわからない人物設定なのです。
      時々含蓄の深いことをつぶやいたりしますが、彼自身は比較的無色の存在です。
      人選びも金のやり取りも秘書の田ノ倉を使っており、広い人脈は利用すれど、事件に直接介入せず基本的に傍観を決め込んでいます。

      赤川次郎作品において、このようなニュートラルな存在は実は珍しいのではないかと感じました。
      善人と罪人と悪人と嫌な奴(これ、すべて別のカテゴリーですよ)にくっきり分かれているのが彼の小説のスタイルで、だから読者は「何も考えずに」ストーリー展開に没頭して楽しめるという仕掛けになっている訳です。
      ユーモアで適当に笑わせておいて、殺人やセックスはあっさり軽い扱いをされ、残虐行為も行われますが目に浮かぶようには描写されません。
      要するに感情を深く揺さぶられることもないんですよね。
      そしてありえない展開や思ってもみなかった結末に、素直に面白かった。と本を閉じるのが普通。
      そして各作品にそれほどのばらつきがないのも特徴。

      …だと思うのですが、本作は違います。
      物足りない作品からスラップスティックから感動の小品まで、さまざまです。
      これは、いったい、どういうことなんだろう…?
      赤川次郎に何かあったのか?
      (次作のほうでは特にこういう印象は持ちませんでした)

      「故郷(ふるさと)は遠くにありて」「一、二の三、そして死」なんて、筒井康隆が書けばいいのに、というような話です。(そのほうが何倍も面白かろうに…と思います)

      そして文庫の解説の酒井順子氏の解釈のすさまじさにもびっくり。たぶん赤川さんも驚いているでしょう。
      いくらなんでも、そういう意図で彼は作品を描いていないと思うけれど( ̄∇ ̄;) ハッハッハッ
      でも、それくらい書かないとレビューに書くことがないような本だったとも言えるでしょうね。
      なんかこう、まとまりがないんですよ。この作品集。

      ハート・ウォーミングな部分にのみ着目して感動するもよし、ひっくり返して裏側から見て楽しむのもよし。
      すべて読者次第ではあります。

      私は食い足りない感が残りました。
      これをやるなら、もっと人間の醜いところを描けよ、って思いました。
      でなければ心温まるいい話に特化すればいいのに。と。


      目次  (全5話)
      1.「一億円もらったら」  
         毎朝の通勤で顔見知りになっただけのひそかに憧れる女性から突然の告白
      2.「故郷(ふるさと)は遠くにありて」
         彼女が故郷に還るとき。それは復讐劇の始まりだった
      3.「一、二の三、そして死」
         痴漢の冤罪を受けたサラリーマンの人生の大変化とは   
      4.「仰げば尊し」
         女子高の制服をかわいくアレンジしたい乙女心が友情を開花させるきっかけとなった
      5.「ミスター・真知子の奮闘」
         有能な妻をもってしまった平凡な男の内助の功

      1~3 全部甘いです。短篇というのはこんな半端な終わりでは心に残りません。
      ストーリーの「意外性」というよりも「ありえなすぎてコントみたい」です。(ならばコントにしてほしい)
      4 唯一完璧なハートウォーミングドラマに仕上がっています。赤川次郎が女子高生を描くのがまだ上手いとはね!
      おそらくこの本を読んだほぼすべての人がこの作品が一番よかったという感想を持つでしょう。
      5.原田マハさんの「総理の夫」を連想しました。どうしてデキる女の夫はこういうタイプってことになるんでしょうね?ハートウォーミングでいい話ですが、物語としてはちょっとスケールが小さいかなあ。もっと巨悪と戦えばいいのに。

      宮島氏が「ドストエフスキーの愛読者なので」このゲームに乗り気になった。というような記述があるのですが、いったいどういう共通点があるのかしらと、気になっています。
      何か思い当たる方がいらしたらぜひ教えてください。

      以上勝手な感想でした。<(_ _)>
      >> 続きを読む

      2017/12/21 by

      一億円もらったら」のレビュー

    • chaoさん
      ちょっと読書をさぼっています。実はほかの遊びで忙しくて。ごめんなさ~い。
      赤川次郎を読んだことがないという方が(当たり前ですが)いるんですね~。
      私の時代は彼の小説ってめちゃくちゃ流行っていましたよ。ラノベ的存在ですね。

      過去の記憶を甦らせてお話しすると、ベストは『三毛猫ホームズの推理』です。
      三毛猫シリーズって何十冊もあって、まだ連載中!!!なんだって!
      それぞれ事件は完結しますから、何を読んでもいいのですが、(どうせ中身はほとんど忘れちゃうから)
      ですが、やはり最初の第一シリーズだけは読んでおきたい。
      これだけは、忘れない。何よりもホームズの飼い主がとても印象的なんです。
      当時配役は柳生博さんのイメージでした。今なら草刈正雄さんもいいな~。
      たしかドラマで実際に演じていたことがあったかも。(今の方が似合います)
      同じタイトルで何度もドラマ化されていますが、たぶん原作とはテイストが違っていると思います。かなりテレビアレンジが激しいはずなので。
      本当はアイドルとか外して「猫」のための映画でも撮ればいいのですけれどね。

      赤川次郎は漫画だと割り切るなら吸血鬼シリーズとかも笑えます。
      あまり大きな期待はしないで読んでみてください。あっという間に読めます。
      >> 続きを読む

      2017/12/27 by 月うさぎ

    • 遊びがなんなのか気になります…♡

      2017/12/28 by chao

    • 評価: 5.0

      莫大な財産をもてあましている大富豪・宮島勉。
      彼と青年秘書・田ノ倉は、とんでもない遊びを思い付いた。
      田ノ倉が選んだ見ず知らずの人間に一億円を進呈し、その後の人生がどう変わってゆくかを観察するのだ。
      というわけで、ある日突然、大金をもらってしまった男女五名。一億円に翻弄される人、見事に使う人、泣く人、笑う人……。
      盟主・赤川次郎の紡ぐ五億円の物語をご堪能あれ。

      2013/12/19 by

      一億円もらったら」のレビュー


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