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予告された殺人の記録

4.3 4.3 (レビュー8件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 420 円
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2017年06月の課題図書

町をあげての婚礼騒ぎの翌朝、充分すぎる犯行予告にもかかわらず、なぜ彼は滅多切りにされねばならなかったのか?閉鎖的な田舎町でほぼ三十年前に起きた幻想とも見紛う殺人事件。凝縮されたその時空間に、差別や妬み、憎悪といった民衆感情、崩壊寸前の共同体のメカニズムを複眼的に捉えつつ、モザイクの如く入り組んだ過去の重層を、哀しみと滑稽、郷愁をこめて録す、熟成の中篇。

いいね! Minnie

    「予告された殺人の記録」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      あとがきを読むと、構成が素晴らしいなど
      書いてあり、それを読んで確かにそうだったなぁと
      思ったが

      実際読書中はただただ恐かった。
      どの登場人物にも温もりがなく
      (淡々と綴られているせいでそう感じた)
      この街は冷たいなぁと思ったからの、
      殺人描写…

      リアルでこわかった。

      再読できない。

      でも実際こんな事件があったのだと思うと
      本当に残念だと思う。
      殺されたサンティアゴ・ナサールは
      きっと何も強姦なんてしていない…

      私はそう信じて、とても残念な気持ちになった。
      >> 続きを読む

      2017/07/17 by

      予告された殺人の記録」のレビュー

    • 評価: 5.0

      自分が殺される日、サンティアゴ・ナサールは、司教が船で着くのを待つために、朝、五時半に起きた。

      6月の課題図書は、印象的な書き出しから始まる作品でした。
      閉鎖的な田舎町でほぼ三十年前に起きた殺人事件を、他人の想い出の断片を集めることによって、全貌を明らかにします。

      150頁に満たないのですが、とても濃密な作品です。
      登場人物が多いので読み込むため、二度読みしました。再読は展開がわかっている分余裕があり、この作品のもつ素晴らしさを堪能することができました。
      きっと三回読んでもおもしろいのでしょう。
      過去と現在が要所要所で変わる、緻密なプロット。
      全てが明らかにならないのですっきりはしないのですが、なんだかすごいものを読んでしまった・・・!
      そんな不思議な読後感にさせてくれます。

      ビカリオ兄弟が名誉回復のためにサンティアゴ・ナサールを殺害する計画は、町中に知れ渡っていました。
      にも関わらず、サンティアゴ・ナサールが殺されるように展開されていきます。
      そこには様々な要因があり、不運も重なり。
      彼が殺害されたシーンは生々しく、読み手にまで血生臭さが伝わってきます。
      とにかく圧倒されました。

      6月過ぎてのレビューとなってしまいましたが、ぜひたくさんの方に読んで頂きたい名作です。
      >> 続きを読む

      2017/07/03 by

      予告された殺人の記録」のレビュー

    • 月うさぎさん
      すべてがつながり、そしてあの殺害シーン。圧倒されましたね~。
      新感覚の読書でした!
      計算されつくされ、完璧なはずなのに何か不思議で。
      おすすめした方と一緒に、ずっと不思議ーって言っていました。笑

      読書ログではすでに皆さん一緒に読んでいるかんじでしたね~!
      課題図書になってくれてよかったです!
      また一冊、出会えてうれしい本となりました♪
      >> 続きを読む

      2017/07/04 by あすか

    • 美空さん
      >殺人が予告されていたら警察とか探偵がめっちゃ仕事楽になりますね
      >殺人が予告されていたら標的にされた人めっちゃ((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル状態にすげー早い段階でなるから大変ですよね
      そうそう、そう思うでしょ!?
      それにも関わらず、殺人は行われてしまったんです。
      美空さんのコメント読んで、ますます不思議に思いました!なぜあのような事件が起こってしまったか、読み手としてその経緯を追ったはずなのに、このような読後感になってしまうなんて。
      と改めて思わせて頂きました。
      美空さんすごいー!
      >> 続きを読む

      2017/07/04 by あすか

    • 評価: 3.0

      名前だけはよく知っていたが、一度も読んだことのないガルシア=マルケス。
      本屋さんで見かけて、これだけ薄い本なら読めるかなと手に取ってみたら、懐かしい絵が表紙になっていた。
      メナード美術館に船越桂さんの作品を観に行ったときに、常設展か何かで観た作品。
      顔だらけの迫力ある作品で記憶に残っている。
      という、薄い本で表紙が気に入ったという理由で購入。

      薄いのは本の厚みだけだった。
      もっと若いときだったら途中でやめたと思うくらい読みにくかった。
      登場人物が多い。どんどん出てくる。
      もともと外国の名前に混乱しやすいのに、こんなにドヤドヤ出てきたらダメでしょうと焦る。

      物語としてはサンティアゴ・ナサールという青年が殺される。
      この青年が殺されることは、周りも十分知っていたことなのに何故殺人は起きてしまうのか。
      サンティアゴの友人が謎を解く。
      こういった感じのもので、始まりからサンティアゴが死ぬことありきで物語は進む。

      本の裏表紙の文章によると推理もののようにも感じられたが、推理というより閉鎖的な田舎での人間模様を読んでいくような作品だった。
      日本だと横溝正史なんかがこういった環境での物語を多く書いているが、それとも違う運び方。
      こちらも殺され方はなかなか残酷ではあるけれど、見立て殺人ではないので残酷さそのものが目的というものと結果でしかないということからしても違う。

      わかりやすい被害者であるサンティアゴの事件を通して、閉鎖された環境における被害者が浮き彫りにされてくる。
      悪意なく害を被るということが、外からの刺激や交流の乏しい環境にいると起こりやすいのかもしれない。

      おそらくは読み方を変えれば見えるものも変わる深い作品だろうと思うけれど、先述した通り登場人物が多くて混乱しそうになるのを堪えることに気が行ってしまい、うまく読み取れなかった。
      一度でなく二度三度と読んだほうが、見えてくるものも違って面白いと思うので、また読み返してみたいと思う。
      >> 続きを読む

      2015/11/07 by

      予告された殺人の記録」のレビュー

    • 素頓狂さん
      コメントありがとうございます。

      はじめに、この本は思った以上に沢山ひとが出てくるよ、と一言あると親切なのに。
      途中で思ったので、引き返すのが口惜しく突っ走ってしまいましたので次は作って読むつもりです。
      >> 続きを読む

      2015/11/09 by jhm

    • 月うさぎさん
      コメントありがとうございます。

      ガルシアマルケス皆さん読んでいるのですね。
      最近少し外国名前でも毛嫌いしなくなったので、途中でマズイと思いつつ引き返してなるものかと突き進んだので、次はメモ片手に読みます。
      感じ方も変わって、きっと一冊で二度美味しくなると思います。
      >> 続きを読む

      2015/11/09 by jhm

    • 評価: 3.0

      月うさぎさんをはじめ、みなさんのレビューを読んで興味を持った本です。

      正直なところ、私には少し難しかったようです。
      面白さを感じ切れなかったというか、楽しみきれなかった気がします。

      「殺人」というキーワードから、エンターテインメントしたミステリー的な展開を予想したのですが、この本は全然違いました。独特な空気感を持った作品で、とても文学的という感じでしょうか。

      こういう本の良さをわかるようになりたいなと感じました。
      >> 続きを読む

      2013/09/09 by

      予告された殺人の記録」のレビュー

    • ◆空太◆さん
      私も私なりに読書を楽しみたいと思います!
      そしていつかわかるようになりたいです☆

      tadahikoさん
      そうですね!この本もいつか再読したいと思います☆

      ちあきさん
      そうなんです、薄い本なのでちあきさんもぜひ読んでみてください。

      makotoさん
      たしかにそうですね(笑)

      iceさん
      パズドラにハマっていたのですね(笑)!
      私のまわりにもハマっている友達が何人かいますよ~
      >> 続きを読む

      2013/09/10 by caramel

    • 世の中では殆どのミステリが「娯楽」として扱われています。
      そういう中でたとえば平野啓一郎のように
      「決壊」という作品で犯人の正体を突き止めるというものではなく
      「殺人とは何か?」という所にフォーカスを当てているのだと思う。
      >> 続きを読む

      2013/10/26 by frock05

    • 評価: 4.0

      町中の人間が殺されることを知っていたにも関わらず起こってしまった殺人事件。作者ガルシア・マルケスの故郷がモデルと言われる、ジャーナリズムと創作が入り交じった小説と言われています。私はガルシア・マルケスをあまり知らないのでそうした作者の背景的な読みはできませんでしたので、作品を虚心に読んだ感想を。

       すでに殺人が起こってしまって30年も後、語り手の「わたし」がこの事件の真相を探るべく様々な関係者に取材をしてまわる。それでいて読者は殺人の起きた日とその前日の婚礼の日に居合わせるような臨場感を感じることができます。この辺は作者の力量を感じます。中編の小説でそんなに長くはないですが、次がどうなるんだろうという期待感からページは次々と進みます。

       殺されるサンティアゴ・ナサールはアラブ人系の移民で、若くして莫大な財産を受け継いだ人物として周囲に羨ましがられ、妬まれてもいるようです。彼は殺される時に無闇にキリストのイメージが重ねられています。殺人者であるペドロ・ビカリオ、パブロ・ビカリオの兄弟の名前にも使徒を思わせるものがあります。「予告された」ということでいえば、キリストくらい予告(予言)されて死んだ人もいません。妬みが理由で殺されたのだとすれば、これもキリストと重なります。残念ながらそのモチーフが何を意味しているかまだ考えが深まっていませんので、もう少し考えてみます。

       バヤルド・サン・ロマンという役割のよくわからない人物が出てきますが、彼とアンヘラ・ビカリオが結婚し、純潔でなかったことを理由にその日のうちに離縁されるという話があります。アンヘラ・ビカリオがなぜ自分を汚した相手はサンティアゴ・ナサールだと言ったのかという謎は最後まで残ります。サンティアゴ・ナサールが殺される話と、もう一つの柱はアンヘラ・ビカリオが母から自立して本当に生きることになる話がありますが、ここが死と復活の話として結びついているのかもしれません。なかなかいろいろなモチーフが重ねられていて深読みすればいくらでも深読みできる面白いテキストです。
      >> 続きを読む

      2013/08/13 by

      予告された殺人の記録」のレビュー

    • 〉深読みすればいくらでも深読みできる面白いテキストです。
      名作ってほとんどがそういう読み方に耐える作品であるように思います。

      キリスト教の影響がものすごく強いことは、間違いないですよね。
      サンティアゴがキリストかというとそうは思いませんでしたが。
      〉キリストくらい予告(予言)されて死んだ人もいません。
      確かに。とても興味深い考察だと思いました。

      彼の他の作品も読みたいと思っています。
      でも文庫じゃ出てないんですよねえ。
      >> 続きを読む

      2013/08/13 by 月うさぎ

    • 誰でも死ぬことが決まっているという点では、人は誰でも死が予告されていると言えるのかも知れませんねー >> 続きを読む

      2013/08/13 by makoto

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