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ナイン・スト-リ-ズ

4.4 4.4 (レビュー5件)
著者: サリンジャー
カテゴリー: 小説、物語
定価: 460 円

35年ぶりの新訳による、最高の9つの物語。

※違う版の本の概要を表示しています。
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    「ナイン・スト-リ-ズ」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      一つ一つのストーリーを掴むまで難解さを感じました。
      二度読み必至。
      と、覚悟して読んでいましたが、サリンジャーの言葉選びのセンス、文章のリズムがわかってくると徐々に楽しくなって。
      いつの間にか夢中になって読んでいました。

      *バナナフィッシュにうってつけの日
      母と娘ミュリエルの会話、シーモアと少女シビルの会話、印象に残るバナナフィッシュのお話。

      『バナナフィッシュは、バナナがどっさり入っている穴の中に泳いで入ってくんだ。
       バナナを平らげた彼らは肥ってしまい、二度と外へは出られなくなる。
       彼らはバナナ熱にかかって死んでしまうんだ。』

      その後、衝撃の結末を迎えます。

      最初は理解が出来ず、軽くパニック状態!
      何度も何度も読み返しました。
      細かい描写から想像力をかき立てられる推測がいくつもあります。
      他の作品に収録されているグラースサーガも読みたくなる・・・。

      *コネティカットのひょこひょこおじさん
      大学時代のルームメート メアリ・ジェーン、エロイーズ。
      気の合う二人のガールズトーク。
      一見楽しそうですが、彼女たちの会話から現実が少しずつ見えてきます。
      じわりと、不安な気持ちが広がっていきます。

      *対エスキモー戦争の前夜
      セリーナの兄とジニーの会話。
      次に出会ったエリックとの会話。
      「ナインストーリーズ」では、たくさんの印象に残る会話劇が展開されます。
      最初と最後でジニーの心が変化しているのがおもしろい。

      *笑い男
      笑い男の物語と、団長の恋の物語が同時進行します。
      団長の恋が終わりを告げたとき、笑い男はどうなってしまうのか。
      どちらの話も最後まで本当に楽しい。

      *小舟のほとりで
      ブーブーの息子・ライオネルが家出をした理由とは。
      母親の愛、ライオネルの純粋さがあたたかく、じわりときます。
      そして「シーモア伯父さん」と名前のみですが登場します。
      ライオネルの硝子のような繊細さは、グラース家特有の脆さでしょうか。

      *エズミに捧ぐ―愛と汚辱のうちに
      9つの物語の中で一番好きです。何度でも読みたくなります。
      美しく聡明なエズミと過ごした特別なひと時、ラスト2行から伝わってくる希望。
      読後感が爽やかで心地よい。

      *愛らしき口もと目は緑
      頭のいかれた男を宥める友人の話かと思いきや、徐々に見えてくる真相。
      一体どちらが主導権を握っているのか・・・背筋に冷たいものが走りました。
      女の瞳も深い青と書かれていたり、緑と言われたり。
      本当に、想像力をかき立ててくれますねぇ。

      *ド・ドーミエ=スミスの青の時代
      まるで喜劇のよう。
      あまり好みではなかったので、薄い感想のみ残します。。

      *テディ
      まずはテディの外見が異様で、両親との関係を推測すると少し心がざわつきました。
      ニコルソンに子供離れした話し方で輪廻について語るテディに、心のざわつきがますます大きくなっていきます。
      こちらも衝撃的な結末。
      「バナナフィッシュ」から始まり「テディ」で終わるのか!と感情高まりながら読了しました。
      >> 続きを読む

      2017/03/20 by

      ナイン・スト-リ-ズ」のレビュー

    • そう言って頂けて安心しました(´▽`)ホッ
      ちょっと表現が行き過ぎたかなぁと心配になりまして。
      結びつかないとも言って頂けて嬉しいです(=^^=)
      ありがとうございます!

      いえいえ。
      本心ですし本音ですので(♥ŐωŐ♥)
      そうなんですにねー!だったらこちらも凄く嬉しいです(^^♪
      こちらこそまた宜しくお願い致します(≧∇≦)
      >> 続きを読む

      2017/04/02 by 澄美空

    • >本心ですし本音ですので
      ウケました( *´艸`)
      美空さんおもしろいw
      いつもお気遣いありがとうございます♪ >> 続きを読む

      2017/04/04 by あすか

    • 評価: 4.0

      読書しながら世界一周!
      前回の投稿から少し間があきましたね。
      お久しぶりです。
      ちょっとインドの英会話学校で忙しい日々を送っていたせいもあってなかなか読書の時間が取れなかったんですよ。
      現在はコムローイというタイのお祭りを見るためにチェンマイにおります。
      おかげさまで大きな病気やトラブルもなく快調であります。

      さてさて今回はアメリカ青春文学の第一人者、代表作「ライ麦畑で捕まえて」が有名なサリンジャーの短編集です。

      「バナナフィッシュにうってつけの日」とか「笑い男」と有名な題目もあったが、僕は最後に収録されている「テディ」が素晴らしいと思う。なんというか、キリスト教的哲学とサリンジャー的子どもの定義が実に明快に表現されていて、頁を送る手、文字を追う目が止まらないのだ。面白い!身体の芯からそう思った! 

      で、察しの悪い僕はテディを読み終わって初めてサリンジャーの【子どもの定義】と【子どもと大人の対比】の理解の糸口を掴んだわけで、それを元にもう一度頭から読み返してみる。すると、まったくもって意味不明だった「バナナフィッシュにうってつけの日」がなんとなく理解できた気がした(じゃあどんな話なの?と聞かれても説明できないんだけれども……)

      子どもってたまに物凄い鋭いこと言うときありますよね。例えばこの間インドのバラナシでヘナタトゥー売りの小さな女の子に「すべての物事には理由があるのよ!」なんて言われて面食らいました。さすがは神秘の街バラナシ育ち、言うことに重みがありますわ。でもヘナタトゥーはやらなかったです。

      一つ一つの短編ももちろん見事なのだが、なによりこの短編集の構成もまた見事だ。サリンジャーに賛辞を送ると同時に構成を担当した編集者にも拍手を贈りたい。

      バラナシの聡明な少女との問答はこちら!
      http://tabisuruashi.wordpress.com
      ↑ブログURL変わりました!
      >> 続きを読む

      2016/11/09 by

      ナイン・スト-リ-ズ」のレビュー

    •  憧れますね〜読書しながら世界一周。

       ぼくは、『小舟のほとりで』がいちばん好きです。おそらく、九つの中で最も素朴な作品だと思いますが。 >> 続きを読む

      2016/11/10 by 弁護士K

    • >弁護士Kさん
      素朴で優しい雰囲気ですよね。いつも大人を否定的に描くサリンジャーですが、『小舟のほとりで』のブーブーは子どもの精神世界に歩み寄ろうとする点でサリンジャーが描く大人の中では例外的だなと思いました。ああいう物腰を持った人間になりたいですね。 >> 続きを読む

      2016/11/10 by 旅する葦

    • 評価: 5.0

      何十回も読んでいるのに、その度違う味わいを与えてくれる。一生読み続けるんだろうな。

      2016/03/15 by

      ナイン・スト-リ-ズ」のレビュー

    • 評価: 4.0

      「ライ麦」で有名なサリンジャーの短編集。
      個人的には、「倒錯の森」も捨てがたいけど、サリンジャー・マイベスト。

      特に、1作目の「バナナフィッシュにうってつけの日」を初めて読んだ時の衝撃は未だに忘れられません。グラスサーガ作品の収集に私を駆り立ててくれた1編でもあります(笑)

      個人的には、サリンジャーは短編がとてもうまい作家というイメージが強い。この作品は彼の自選と言われるだけあって、彼の特徴的なエッセンスが堪能できるなーと思います。

      彼の作品中、「ライ麦」しか読んでいないという方は、新たな彼の一面を発見できるかも(笑)

      >> 続きを読む

      2015/07/06 by

      ナイン・スト-リ-ズ」のレビュー

    • 柴田氏訳が発表されたときは私の周りもザワザワしていたのを覚えています(笑)
      私は特に気に入った作品で原本が英語で書かれているのであれば、頑張って原本に手を伸ばしてしまうので翻訳の読み比べはあまりしないのですが、柴田氏はポール・オースターの訳書を読んでいたので、みなさんの期待値が上がるのももっともだなーと思ってました。

      私も野崎氏の訳は愛着があるのと、ちょっと古い感じがするのも味があって好きです!
      >> 続きを読む

      2015/08/04 by ao-ao

    •  ao-aoさんは原書が読めるんですね!
       とても羨ましい。
       
      >私も野崎氏の訳は愛着があるのと、ちょっと古い感じがするのも味があって好きです!

       確かに、いまとなっては古いのでしょうね。
       ぼくが、野崎訳以外のサリンジャーを読んだのは、村上訳「キャッチャー・イン・ザ・ライ」がはじめてでした。不思議なことに、違和感も新鮮味も感じませんでした。ぼくが高校時代に野崎訳から受けた印象とほとんど同じだったからです。ところが、野崎訳「ライ麦畑でつかまえて」を読み返してみて、その違いにビックリ! 
       30年もたてば、世の中の言葉が変化するだけではなく、自分の言語感覚も変化するのだということを思い知らされた読書体験でした。

      >> 続きを読む

      2015/08/04 by 弁護士K

    • 評価: 5.0

      いつも帰ってくるのはここ。

      2013/03/20 by

      ナイン・スト-リ-ズ」のレビュー

    • 「いつも帰ってくるのはここ。」っていう本があるってステキですね!

      2013/03/21 by ただひこ

    • サリンジャー作品としては、大昔に「ライ麦畑でつかまえて」を読みました。

      当時は(ちょうど青春期だったにも関わらず)、いまいちピンと来なかったのですが、名作だけにそろそろ再読しようかと思っていました。

      「ナイン・スト-リ-ズ」も名前だけは知っていましたので、読んでみてもいいかなぁ。

      (実はサガンの作品として記憶違いをしてました...)
      >> 続きを読む

      2013/03/21 by ice

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