こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

大工よ、屋根の梁を高く上げよ

4.5 4.5 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 580 円

画一化された価値観を強いる現代アメリカ社会にあって、繊細な感受性と鋭敏な洞察力をもって個性的に生きようとするグラース家の七人兄妹たち。彼らの精神的支柱である長兄シーモアは、卑俗な現実を嫌悪し、そこから飛翔しようと苦悶する―。ついに本人不在のまま終った彼の結婚式の経緯と、その後の自殺の真因を、弟バディが愛と崇拝をこめて必死に探ってゆく...。

いいね!

    「大工よ、屋根の梁を高く上げよ」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 4.0

      サリンジャの中編集。
      「大工よ、屋根の梁を高く上げよ」では、シーモアに対する周囲の噂話がメインとなっている。
      シーモアが嫁に対してDVを行ったとか、様々な憶測が繰り広げられる。
      出版されたのが少し昔のせいか、差別表現が垣間見られたのが気になった。
      シーモアがグラス家におなじみのラジオ番組に出演することに対し「自分の子どもが公衆の面前で小さな自己顕示症のまねをするくらいならば、死んだほうがましだ」とのコメントがされたのは、その通りという感想をもった。
      グラス家の鏡面への伝言ゲームは、匿名掲示板みたいという印象をもった。
      シーモアがシャーロットに石をぶつけたらしいが、何の背景も語られなかったことにゾッとした。
      「シーモア・序章」は、自殺したシーモアの手紙の物語。
      シーモアが日本の俳句を書いたのは嬉しかった。
      アメリカ特有のツァイトガイストという表現では、スマパンかとツッコミを入れたくなった。
      「日曜書評欄のインタビュー係を相手に、仕事をするときの癖、趣味、比較的印刷するに適した人間的弱点を、嫌でもなさそうに話している文学者の口調」という表現には大笑いさせられた(サリンジャの実体験かもしれない)。
      「ライ麦畑」のような破壊力はないが、とても渋い中編集である。
      >> 続きを読む

      2020/03/26 by

      大工よ、屋根の梁を高く上げよ」のレビュー


    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    ダイクヨヤネノハリオタカクアゲヨ
    だいくよやねのはりおたかくあげよ

    大工よ、屋根の梁を高く上げよ | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    最近チェックした本