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変身

3.6 3.6 (レビュー24件)
著者: フランツ カフカ
カテゴリー: 小説、物語
定価: 340 円
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2015年02月の課題図書

ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。なぜ、こんな異常な事態になってしまったのか...。謎は究明されぬまま、ふだんと変わらない、ありふれた日常がすぎていく。事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした。海外文学最高傑作のひとつ。

いいね! chao Minnie Outsider

    「変身」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      読む年齢によって印象が異なる不思議な傑作。若き日に読んだときは、アナーキーな異端児に思えた。

      が、歳を積んだ今、引きこもりや不登校を超えてしまった主人公像が、ちくちくと胸に刺さった。

      角界、プロ野球界などで第一線を牽引した人材を辞任に追い込む組織の都合や、東京五輪に向け古い文化と体質を一掃しようと躍起になっている国策と横並びの世論にたちうちできない個人の閉塞感。

      リアル社会と、家族と社会から隔離されてしまう主人公グレーゴル・ザムサが生活してきた重苦しい陰鬱な部屋が重なってちくちくした。

      いつ読んでも現社会をリアルに映す面白すぎる傑作だぜ。
      >> 続きを読む

      2018/10/14 by

      変身」のレビュー

    • 色々な読み方、解釈ができる小説こそ名作と私は思っていますが、
      「いつ読んでも現社会をリアルに映す」なんて小説は滅多にないですね。
      確かに面白い傑作です。
      まきたろうさんの読み方も、面白いですよ!

      >> 続きを読む

      2018/10/15 by 月うさぎ

    • 評価: 4.0

      ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変っているのを発見した。


      衝撃的な一文から始まります。
      グレーゴルがどのようなラストを迎えるのかが気になったのと、100頁ほどの短いストーリーというのもあり、一気に読み終えました。
      読むのはあっという間でしたが、様々な解釈ができ、考えさえられ・・・
      どちらかというと、読了後、感想を書くに至るまでの方が長くなりました。

      自分が巨大な虫に変身したのに、家族に姿を見られないように閉じこもり、出社することばかり考えるのが人間らしいと思いました。
      体だけ虫となってしまったグレーゴルでしたが、徐々に考え方も虫となっていき、状況判断もできないようになり、ある日事件を起こします。
      家族側の視点から見ると、グレーゴルに対して残酷なようですが、もし自分もそのような状況になったら巨大な虫と化した人を受け止めることは出来そうにない。
      家族の感情の変化も、ありえない話なのに妙にリアリティがあります。
      グレーゴルが虫となった結果、経済面で頼りきっていた家族がそれぞれの仕事を見いだし、自立していくんですよね。
      短いストーリーの中で、様々な変身を見せつけられたようです。

      虫嫌いなので、ぞわっとする描写が多いのが読んでいて困りました。
      >> 続きを読む

      2018/07/19 by

      変身」のレビュー

    • >虫嫌いなので、ぞわっとする描写が多いのが読んでいて困りました

      自分も正直これがネックで未だに手を付けられていないんですよね。
      凄く昔から気にはなっているのですが如何せん虫になるという・・・
      それも気持ちがあまり良くない系の。。。

      いつかがあるかわかりませんが(そのときはたぶん虫嫌いが治っているかマシになっているときかだと思いますが)勇気を出して読んでみたいと思います。

      しかし、突然朝起きたら虫になっているとは凄い発想といいますか着想ですよね。
      そういうことって確かに考えたりしないでもないですがそれをひとつの作品にしちゃうという・・・まあ、こういうことができるのがやはり有名作家といいますか世界で支持される作家さんなんだなぁと改めて思いました。

      因みにこの作品の表紙絵良いですね!
      なんか、かっこいいなぁーとぼーっと魅入ってしまいました(^^♪

      >> 続きを読む

      2018/07/19 by 澄美空

    • 友人も、虫の表現が嫌で途中やめしていました。
      私の場合、虫嫌いだけどそれ以上に続きが気になっちゃって。100頁くらいだったので、勢いで読んでしまいました。
      説得力のある表現をされているので、無理はしないでね><

      私もこの表紙、かっこいいなと思いました!
      持っているのは、今年の夏のスペシャルカバー版なんですけどね(^^;)
      こちらもかっこいいですよ~~
      >> 続きを読む

      2018/07/22 by あすか

    • 評価: 2.0

      結局最後まで何が言いたかったのか分からなかった。

      2018/07/10 by

      変身」のレビュー

    • 評価: 3.0


      いやしかし、なんですね。非常に「ざわざわする」本です。

      これが実存なのか、いやむしろ”何か”のメタファーとして捉えると結構ヤバいのではないかとか、色々と憶測や解釈が可能な作品。

      村上春樹さんによると、「カフカ本人は『変身』を朗読するとき思わず吹き出していた」みたいな感じらしく、ある種のコメディ的なものだと思えば確かにそんな感じもする。

      そういえばこういうのって、ダウンタウンの松本さんが昔やってたコントに少し似ている。なんかこう切なくて不謹慎で、笑って良いのかどうなのか迷うみたいな。

      やっぱりそんな「ざわざわする」みたいな読後感がすごくて、圧倒的な描写力があって、それがきっと今だに読み継がれていたり、高校の教科書に載ってたりする理由なんだろうなあ、とか思う。

      >> 続きを読む

      2018/04/23 by

      変身」のレビュー

    • 人は人間として扱われないと人間である事が出来ないのだと教えられました。
      カフカが噴き出してたってどの部分なんでしょ?
      衝撃的です。普通に考えれば凄く悲惨な話ではないですか?!
      この話はコメディではないと私は断言しましたが、喜劇ではなくてもギャグだったりして…と、今、lafieさんのレビューを読んで戦慄しています。
      「変身」ーーとても一筋縄ではいかない小説ですね。
      >> 続きを読む

      2018/04/24 by 月うさぎ

    • 月うさぎさんありがとうございます。反応が遅くなってしまいすみません。

      単純なコメディではない、という月うさぎさんの断言は正しいと思いますよ。

      この作品はコメディ「的な」ある種のおかしさを含みつつ、激しく人間の実存を問う作品だったと思っています。そうでありながら、個人的にはやっぱりどこか「おかしさ」を含んだ作品であって、そんなところがまた我々の存在そのものであるような気がしています。そういう根源的な主題を読みやすく描いてしまったのがやはりカフカの凄みというところですね。

      これを読むとどうしてもフフっと笑ってみながら、本質を突きつけられた自分の冷たい笑いにものすごくざわざわするわけです。笑 (ちなみに自分がちょっと笑ってしまったのは林檎を投げつけられたところでした)

      このあたり、月うさぎさんのレビューの方にもコメント入れておきますのでそちらもご覧ください。
      >> 続きを読む

      2018/05/03 by lafie

    • 評価: 5.0

      2周目だったが、やはり、作者が伝えたいことは今回もわからなく、自分で解釈をしようとしたけど、難しくてできませんでした。
      それでも、作者が伝えたかった不条理の厳しさを知ることができて、とてもすごい良書を読んだ気分になりました。

      2018/01/15 by

      変身」のレビュー

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      著者: 池内紀 , フランツ・カフカ

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      • 評価: 5.0


        フランツ・カフカの「変身」を、定番の高橋義孝訳(新潮文庫)ではなく、今回は池内紀訳(白水uブックス)を読了しました。

        フランツ・カフカの凄いところは、余計な説明をしないところだと思っています。

        例えば、ザムザが変身した虫の姿を、正確にどのようなものか描写しないんですね。
        どうして虫になったのか、虫が何の象徴なのか、といった因果も一切、書かないんですね。

        そうすると、読んでいるうちに不安になってくるし、読み終えた後も、なんだか今までいた場所とは違うところへ連れ出されたような、宙ぶらりんな気持ちにさせられてしまいます。

        そこが、実にいいんですよね。最近の多くの小説のように、一から十まで言葉で説明をしている小説とは、正反対なんですね。

        考えてみれば、この小説は、アイディア自体は、それほど奇異なものではないと思う。
        だけど、実に巧いなと思うのは、虫になってましたというところから突然に始める冒頭と、虫であること以外は、すべてがリアルに進行する家庭の状況と、ラストのザムザの死後、家族が出掛けるピクニックのシーンですね。

        この過酷なまでに明るいピクニックは、衝撃的な後味を残してくれます。
        とにかく、このピクニックのところは凄くて、可哀想なザムザが死んだ後に、家族みんなで楽しいピクニックに行くなんて、どうしたら思いつける展開でしょう。

        それで、お手伝いさんが「(ザムザの死体は)片づけときましたから」と。
        この残酷さと美しさというのは、ちょっと書けないと思いますね。

        今回、池内紀訳で読み直しての最大の発見は、ザムザは自分が虫になってしまったことには、さほど驚かないのに、目覚まし時計を見て、寝過ごしたことに、もの凄く驚くところです。
        読んでいて、ザムザのその不可解な心理に驚いてしまいます。

        高橋義孝訳では「そして、用箪笥の上でかちかち鳴っている目ざまし時計のほうを見やった。『これはいかん』と彼は思った」と訳されているところを、池内紀訳では「それから時計に目をやった。戸棚の上でチクタク音をたてている。『ウッヒャー!』と彼はたまげた」と訳されているんですね。

        こんな時に、この男はなんで会社に行くことなんかを心配しているんだろうと-------。
        ここが、池内紀訳の功績なんだと思うんですね。

        高橋義孝訳で読んだ時には、まるで感じませんでしたからね。
        これは、批評的訳文の最たるものだと思うんですね。

        そして、池内さんの訳で読むと、虫以前と虫以後の時間の流れ方が、全然違うことにも気づかされるんですね。

        前は、仕事に追いまくられてアッという間に一日が経っていたというのに、虫になったら時間の流れ方が、どんどんゆっくりになっていく。
        それが、まざまざと読み手に伝わってくるように訳してあるんですね。

        そして、それとは反対に、家族の時間は、どんどん速くなっていく。
        ザムザが、働いていた頃は、おんぶにダッコでお父さんはノラクラしていて、お母さんは専業主婦、妹はヴァイオリンなんかを弾いている。
        それが、全員、働き蜂みたいになっていく。ここの対比も、すこぶる暗示的だなと思うんですね。

        それから、これも今回新たに気づいた点なんですが、この小説で大切なのは「笑えるカフカ」になっているということです。

        例えば、ザムザがだんだん虫でいることに退屈してきて、「そんなことから気晴らしのために、壁や天井をあちらこちらと這いまわるのをはじめた。とりわけ天井からぶら下がるのが気に入った。床に寝そべっているのとは、まるでちがうのだ。ずっと息がしやすい。からだに力がみなぎるようだ。ぶら下がったままうっとり」しているんですね。

        これは、相当可笑しくて、「グレゴールは這いまわりはじめた。いたるところを這いつづけた。四方の壁も、家具調度も、天井も這いまわった。やがて部屋全体がグルグル廻りはじめたとき、絶望して大きなテーブルのまん中に落下した」というところも、ほんとに可笑しいんですね。

        確かに、カフカの寓意は、どんな風にも解釈ができるところに強みがあって、例えば未来の22世紀にも23世紀になっても、その時代の「変身」の読み方が成り立つと思うのですが、また逆に、引きこもりのメタファーとか、機械文明に押しつぶされる人間の悲劇だとか、そんな一辺倒な読み解きを許さないという、深い味わいがここにはあるのだと思う。

        機械文明に押しつぶされる人間というように解釈しても、全然ダメで、そういう解釈をするから、カフカが哲学的だというように、通り一遍の作家みたいに言われるのだと思う。

        自分の内面と自分の外の現実と、両方を同じ重さで見ることのできた作家が、世界を記述している作品だから、可笑しいと同時に恐ろしくて、おぞましいと同時に、涙が出るほど笑える小説なんだと思いますね。

        かつて、フランスの小説家のフィリップ・ソレルスの対談集の「ニューヨークの啓示」という本の中で、「およそ人間の生命などは、ある瞬間に大きな波のなかできらりと光る泡でしかないこと、しかし、それを笑うことのできる泡であること、そういうことに人は気づくのだ。」と語られていますが、そういう自分のちっぽけさを笑えるのが人間なのだと-------。

        まさに、カフカというのはそうなのだと思う。自分も含めた、そうした卑小な人間を笑う目を持っている。
        つまり、自分を客体視する目を持っているのが、カフカの最大の美点だと思いますね。

        >> 続きを読む

        2018/07/26 by

        変身」のレビュー

      イースト・プレス (2008/04)

      著者: バラエティアートワークス

      • 評価: 4.0

        家族を支えるために身を粉にして働いていた男性が、ある朝目覚めたら虫になっていた。

        ストーリーは追えたものの、何で突然虫に?みたいなところが腑に落ちなかった。

        古今東西の名作をマンガ化している「まんがで読破」なるシリーズが有ると言うのを聞いて、いつか読んでみたいと思っていた。

        小説が原作で有り、それをマンガ化しているとなると、原作を読んでいるか否かの2パターンに別れることになるが、今回はカフカの変身。原作は未読のパターンとなる。

        約200ページを費やしているだけ有って、ストーリーを追うことに関してはきっと出来ているのではないかと思う。

        主人公の父親に対しての理不尽な思いと、それでも決して歯向かうことをしないことを選んだ鬱憤は伝わって来たものの、唐突に虫になった点、虫にならざるを得なかった心境については、ほとんど理解できなかった。

        原作もそうで有るなら良いのだが、原作では心理的に追い込まれて行く部分が厚く語られているのなら、マンガ化の過程で大切な部分が抜け落ちたことになるために気になるところで有る。

        また、アバンチュールについても回収されない伏線となっており、原作との相違が気になるところ。

        やはり原作にどこまで忠実にマンガ化されているのかは、原作を読まなければ分からないが、マンガ化により名作へ触れる人が増えるのは確実なため、取り組みとしては大いに評価されるべきだと思う。
        >> 続きを読む

        2012/10/14 by

        変身」のレビュー

      • iceさん 
        やっぱ、いきなり虫になっちゃってるのね。じゃないかと思った。
        人間の想像力を奪う行為に等しいですね。
        虫も、どんな虫かを本人が最も汚らわしい虫を想像しながら読むのがいいんですよ。
        私の場合、想像が間違ってたけど。
        でも、それはそれでいいんですよ。
        不条理と混沌の渕に叩き落されるために、この小説はあるんです。
        プロットはあるけれど、ストーリーなんかどうでもいいのです。

        chaoさん
        私が知っているのは宮本亜門さんの演出&主演の「変身」だったのですが、
        もちろん、虫の格好なんかはしません。
        部屋を表現する空間表現が印象的で、壁の仕切りはありませんでした。
        手足その他をロープで操り人形みたいに不自由にされた
        みたいな形で異形を表現していました。
        服装もメイクも特に特別なものはナシ。
        それでも、「演劇が行われる劇場という意思疎通のある空間」において
        亜門さんは虫でした。
        素晴らしい。
        >> 続きを読む

        2012/10/15 by 月うさぎ

      • おー!
        レビューや皆さんのコメント観て
        驚き!!
        私はてっきり、ムシになってるものとして
        原作の方読んでました!!

        成程そうか~・・
        ムシなってると思いこんでるって線も
        ありますよね!!

        もう私の頭の中では緑色の大きな
        幼虫のイメージでした(私がその手のムシが嫌いなので)

        何か目から鱗かも~

        ちょっと原作もう一回読んできますw

        最近、もう頭使いたくなくてw
        小説よりマンガそして映画の方ばっかり
        ですけど、たまには考えるって作業もいいですね^^
        >> 続きを読む

        2014/04/07 by ♪玉音♪


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