こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

ハツカネズミと人間

4.0 4.0 (レビュー3件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 340 円
いいね! Minnie

    「ハツカネズミと人間」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 4.0

      スタインベックは読もう読もうと思いながら、未読でした。『怒りの葡萄』は長いので、とりあえず『ハツカネズミと人間』から。ちなみに『エデンの東』は映画を観ましたが、あれもスタインベックなんですね。

      短いのでさくっと読めますが、ものすごく面白かった。戯曲の形式を使ってるとのことですが、情景描写が丁寧なのはそういうことなんですかね。ト書きのような、ということ?
      渡り労働者のジョージとレニー。レニーは力持ちでよく働くのですが、おそらく軽い知覚障碍者なんでしょうか。ジョージはそんなレニーの面倒を見ながらお前がいなければ俺は今頃、なんていいながら、レニーの存在に助けられているところがある。渡り労働者は大抵ひとりで、家族もなく、小金ができれば女や酒に使ってしまう。「だけど、おれたち二人は、そんなじゃねぇ。だって、おらにはおめえがついてるし、おめえにゃおらがついていて、たがいに世話をしあうから。」
      ジョージはレニーに、せがまれて、いずれ二人が手にする自分たちの農場の話をする。「いつの日か――おれたちは金を合わせて、一軒の小さな家と、二エーカーの土地を持ち、一頭のめ牛と何頭かのブタを買う。」「そして、土地のくれるいちばんいいものを食って、暮らす。」「そして、ウサギを飼う。」……

      クライマックスの盛り上げ方の巧さがたまりませんでした。電車の中なのに泣きそうだった。キャンディとジョージの対比が上手い。

      ところで原題は「OF MICE AND MEN」なのですが、この「OF」って何だ?と思ってググってみたら、タイトル自体がスコットランドの詩人人ロバート・バーンズの「To a Mouse」という詩からの引用だそうです。古い詩かつスコットランド語なので原文では無理でしたが、探せば全文がネットでも見られます。興味があればぜひ。

      >> 続きを読む

      2017/03/19 by

      ハツカネズミと人間」のレビュー

    • 評価: 4.0

      はじめてスタインベックを読んだ。
      スタインベックといえば、知っていたのは「エデンの東」と「怒りの葡萄」くらいだっただけれど、どちらも長い作品なので、短めでスタインベックを有名にしたと言われる「ハツカネズミと人間」を読んでみた。

      大きな身体に足りない知恵のレニーと、小柄で知恵のまわるジョージのふたりが旅をしている。ふたりは渡り労働者で、次の働き口を目指している。
      たどり着いた農場でふたりは働くのだが。

      貧しい労働者であるふたり。
      レニーは貧しいながらも小さな夢を持っており、いつかその夢が叶うようにと願っている。ジョージは自分にとって足手まといとなりがちなレニーに腹を立てることもありながら、レニーを大切な相棒と思っている。

      読みながら哀しい物語になりそうだと思いながら読んだ。
      途中からは予想した通りに物語が進んで、レニーとジョージを好きになっていたので予想通りにならないよう願った。結局そうはならず哀しい物語だったのに、どこかあたたかさを感じたのはスタインベックの文章のぬくもりだからだろうか。

      レニーを苦しめたくないからこそ、ジョージはそうせざるを得なかった。そのジョージの苦悩と葛藤。
      こういった心情が、特に描かれているわけでもない。とても無駄のない描写なのに、ジョージの苦悩や悲しみなどが伝わってくる。

      戯曲の形式を小説に取り入れた作品らしく、殆ど会話で成り立っているのに、書かれていない行間が伝わってくるのは、ジョージだけでなく他の登場人物にも言える。
      そこがとても素晴らしいと感じる。
      短い作品で読みやすく、自然に登場人物の気持ちに寄り添えるため普段本を読まないかたにこそ薦めたい。

      とても良い本に巡り会えたと思える読書だった。
      しばしば読み返すことになると思う。
      ただ、訳者あとがきによると「怒りの葡萄」以降の作品には凋落のきざしが見えるとあるため、「エデンの東」を読もうかどうしようか迷っている。あんなに長い作品なのだから。、なやむ。
      >> 続きを読む

      2016/08/06 by

      ハツカネズミと人間」のレビュー

    •  スタインベックはとても好きな作家で、この本も読んだのですが、よかった、という印象しか残っていません。レビューを読んで思いだしたのは、ジーン・ハックマンとアル・パチーノが共演した「スケアクロウ」という映画でした。

       ぜひ、「怒りの葡萄」を読んでみて下さい。すごい小説ですよ。
      >> 続きを読む

      2016/08/08 by 弁護士K

    • 弁護士Kさん
      コメントありがとうございます。

      胸に沁みる一冊でした。
      わたしもどちらかを読むなら「怒りの葡萄」にしようかと思います。
      重い作品なのではと思います。ー
      >> 続きを読む

      2016/08/08 by jhm

    • 評価: 3.0

      体が大きいけれども決して賢くないレニーと、レニーの面倒を見ている小柄なジョージ。対照的な2人は夢を語り合うことでなんとか気持ちを保ち一生懸命に生きているが、現実はそんなにうまくいかない。

      結末が悲しすぎる。
      そして、アメリカを底辺で支える季節労働者達の様子に考えさせられる。

      子供のようなレニーがやったことはどういうことなんだろう?
      ジョージは最後、どんな気持ちだったんだろう? >> 続きを読む

      2012/01/30 by

      ハツカネズミと人間」のレビュー

    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    この本は違う版でも出版されています

    この本に付けられているタグ


    ハツカネズミトニンゲン
    はつかねずみとにんげん

    ハツカネズミと人間 | 読書ログ

    会員登録(無料)

    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    レビューのある本

    最近チェックした本