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異邦人

4.1 4.1 (レビュー16件)
著者: カミュ
カテゴリー: 小説、物語
定価: 420 円
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2014年02月の課題図書

When a young Algerian named Meursault kills a man, his subsequent imprisonment and trial are puzzling and absurd. The apparently amoral Meursault--who puts little stock in ideas like love and God--seems to be on trial less for his murderous actions, and more for what the authorities believe is his deficient character.

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    「異邦人」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      【総括】
      アルベール・カミュの小説。1942年刊。
      著者がノーベル文学賞を受賞した要因ともなった代表作。
      長年読まれ続けていた名著でもあったので今回初めて読んでみました。
      殺人を犯してしまう心理は理解ができませんが、母親が死んでしまって泣けない、とか、裁判中の答弁についてしらけてしまい声に出すのをやめてしまうような心境は理解できるような気がします。
      色々考えた結果、口に出すのが面倒になってしまうことありますよね。
      この作品のテーマが「不条理」となっていますが、不条理の意味が自分には今一つ理解ができませんでした。
      みなさん一回目は理解できず複数回読んでいるようなので、自分の成長や心理状態で物語を捉える感覚が変わるのかと思います。
      また、一番理解ができなかったのが最後の独房で死刑執行を待つ中、自分が幸福であると悟った意味が分かりませんでした。
      深い、のか、狂気じみているのか、次回読むときにはこの感覚が変わってまた違う理解となることを望みます。
      物語としては最初情景描写が丁寧でゆっくりペースで話が進んでいき、途中から緊迫感のあるシーンの連続で読みやすく、退屈せず一気に読めました。
      >> 続きを読む

      2019/03/13 by

      異邦人」のレビュー

    • 評価: 5.0

      平明完結なカミュの文章は、詩的で味わいのある代表的なフランスの作家。本作では、物語性よりも、数少ない登場人物の心境の変化を読者が推察しやすいように緻密な情景描写を簡潔・平明に表現する。
      本作ではアルジェリアの日常生活を映像のような描写によって、人間関係の不条理を強烈に提示している。
      世界的な名著として一般人にも広く知れ渡っているが、意外と読んだ人はすくない。カミュの文体を的確な言葉を選んだ詩的な翻訳も素晴らしく、ページ数もすくないので、未読の方に是非おススメしたい。
      ★★★★★

      2018/10/25 by

      異邦人」のレビュー

    • 評価: 5.0

      『異邦人』(カミュ/窪田啓作訳) <新潮文庫> 読了です。

      私が高校生のときに読書感想文の課題だった作品です。
      その時以来の再読です。

      今読んでみると、訳が本当に難しい。
      当時も何が起こっているのかがなかなかわからない、というところが逆に楽しかった覚えがあります。
      あれから読書経験を積んだ今でも、丹念に読まないと何がどうなっているのか見失いそうです。

      ムルソーが自分の感覚を大切にしている、ということは理解できます。
      しかし、事件を起こすまでの成り行き任せ、決断放棄と比べて、判決が下った後の自省の細やかさには驚かされました。
      それでもあの出来事を反省する訳ではなく、自分の今置かれている状況、これからシステマティックに起こる出来事、を自分の中で処理しようとする冷静さ。
      この大きな乖離が、一人の人間に起こっていることとして違和感がないところにカミュの凄さがあるのかな、と思いました。

      ムルソーに「もう一つの生活」が可能だったのか、可能だったとしたらどのようなことが起こり、どのような感覚を持ったのか、とても興味があります。

      カミュの作品も、またこれからも読んでみたいと思いました。
      >> 続きを読む

      2018/08/13 by

      異邦人」のレビュー

    • 評価: 4.0

       名作! フランス文学!

      『異邦人』を語る上での焦点は、主人公ムルソーの造形に集約されるといっても過言ではありません。

       実はな話、初っぱな、ムルソーが「主人」に休暇の許しをもらうというので、ムルソー、女性かと勘違いしていました。ようやく気づいたのが、2章に入ってムルソーがひげをそったところ。我ながら間抜けをやってしまいました。だって「主人」とかいうから……。「ママン」とかいうから……。

       小話はこれくらいに。さて、裏表紙のあらすじには、「通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソー」とあります。しかし、わたしとしては、ムルソーは非常に一貫した論理を持っているように思います。意味がないと思うことは嫌う、嘘はつかない、思ったことをする。彼の考えは、確かに社会とはズレているかもしれませんが、自分というものをしっかりと持っています。

       誰もが、少なからず社会とズレた自分を持っているように思います。しかし、それをそのままさらけ出すことはなく、意味がないと思いながら意味のないことをし、嘘をつき、思ったことをしません。社会とは、人間一人一人の集まりのはずなのに、その一人一人とはズレた存在になっている。社会は人々から乖離し、その構成員の本性を阻害してしまう。それが本作のいう不条理なのではないかな〜と、なんとなく思いました。
       
       「太陽」は、この小説において重要なワードですが、それに付随して美しい「海」の描写が強く印象に残っています。ぎらついた太陽に照らされた楽しげな浜に、じっとりとした不穏な空気が隠れているように思いました。海・フランスといえば、映画「グランブルー」が思い出されます。フランスの海には、人を惹き付ける魔的な魅力があるのでしょうか。フランスと海の民族的な背景があったりなかったりするのかも……。

       こんなものなの? というくらいぺらぺらの薄い小説ですが、中身はぎっちりでした。とっつきやすい名作だと思います。
      >> 続きを読む

      2015/07/21 by

      異邦人」のレビュー

    • >月うさぎさん
      補足どうもありがとうございます。
      >これは驚きますね。戦争の影を描いた作品ではないですから。
      そうですね。改めて、普遍的なテーマを扱っていることを感じます。
      >> 続きを読む

      2015/07/24 by あさ・くら

    • >弁護士Kさん
      >明晰を求めているのは、ムルソーの方でしょうね
      ムルソーの思考・行動は非常にはっきりとしているように思います。
      社会や集団からみれば、それは「融通の利かない」や「空気が読めない」になってしまうのではないでしょうか…。

      タイトルの「異邦人」は、本作の本質を捉え、皮肉を利かせた名訳だと思います。
      >> 続きを読む

      2015/07/24 by あさ・くら

    • 評価: 4.0

      本の解釈は個々人の自由だし、人の数だけ解釈があっていい。国語の試験で頻出の「筆者の考えに当てはまるものは次のうちどれか」「この時の〜の気持ちを答えよ」といった問いは、あくまで「『出題者が予想する』筆者の考え」なのであってそれが正しいとは限らない。本人が解説しているのでなければ、正解などない。
      己にとっての解釈、価値、意味が、他者にとってもそうであるとは限らず、またそれを押し付けるのはおこがましいことであり、誤りだ。

      そう前置きした上で、本書の背表紙のあらすじや各方面でのレビューで「主人公は通常の論理的な一貫性が失われている」という指摘や、有名な「太陽のせい」で殺人を犯したという供述に対してあれは嘘だ、とか、何かのメタファーである、といった、その「意味」を分析をするようなことがなされているのに違和感を感じてしまうこと、私の解釈はそれとは異なるということを述べたい。

      (あくまで個人的な見解だが)彼には彼の論理的一貫性が確かに存在し、また、「太陽のせい」と言ったことに我々読者が納得できるような理由などないのだと思う。
      検事や司祭の、価値観の押し付けがましさが殊更に目につくが、彼らこそが我々読者であり、大多数の人間の代表として描かれているように思う。

      我々はいつだって納得のいく理由を求めてしまう。
      他者の理屈は他者の理屈でしかなく、我々はそれを理解しようとする時、必ず己の物差しで物事を図ってしまい、捻じ曲げてしまう。
      「理解できないもの」は恐ろしく、また己にとって害悪であるから、人はそれを理解できるものに無理やり変えてしまうか、それが叶わないなら排除してしまう。
      本書は不条理小説と評されるが、世間の人々にとって、理解できないムルソーこそが「不条理」であり、ムルソーにとって、またカミュ自身にとってはそんな世間の人々、世界こそが不条理であるのではないか。
      「太陽のせい」は名文句だが、それはこの言葉の内容自体に意味があるのではなく、我々がその意味を理解できないことに意味があるのだと思う。
      >> 続きを読む

      2015/03/30 by

      異邦人」のレビュー

    • iceさん

      セイン・カミュの異邦人がもしあったなら読んでみたいですね(やっぱり読まなくていいかな)
      >> 続きを読む

      2015/04/01 by shuhei_t_

    • 月うさぎさん

      ありがとうございます。
      もちろん解釈に正解はなく、何れもが正解であり得るのだと思いますが、個人的にはこの解釈に辿り着いた時自分の中で感じていたこの作品に対する色々なモヤモヤが解消された気がするので、僕にとってはこれが正解でいいのかな、と思っています。
      常識や意味に固執してしまうことに対して警鐘が鳴らされているような、そんな印象を受けました。
      >> 続きを読む

      2015/04/01 by shuhei_t_

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