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異邦人

4.1 4.1 (レビュー17件)
著者: カミュ
カテゴリー: 小説、物語
定価: 420 円
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2014年02月の課題図書

When a young Algerian named Meursault kills a man, his subsequent imprisonment and trial are puzzling and absurd. The apparently amoral Meursault--who puts little stock in ideas like love and God--seems to be on trial less for his murderous actions, and more for what the authorities believe is his deficient character.

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    「異邦人」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      昨年の夏一度読了したのですが、感想がまとまらず再読。「ペスト」に比べて格段に(おそらく訳が)読みやすいのですが、考えさせられる部分が多く、2回目の読書もうーんと唸りながら進めていきました。カミュ難しい。。。

      新潮社の作品紹介に書かれている通り「母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について『太陽のせい』と答える」。そんな男がこの小説の主人公・ムルソーです。この要約した内容だけ捉えると、やれサイコパスだ、やれ死刑だと声をあげてしまいそうになります。メディアを通して報じられる現代における様々な事件も同様だと思います。さらにSNSの普及により、多くの人たちの意見を目にする機会が増えました。
      この作品を読んだ人はムルソーについて、サイコパスな人間とは思わないでしょう。彼自身は一貫して筋の通った行動、発言をしています。彼が死刑になったのは、彼の価値観が世間では受け入れられなかったから。彼自身が自分の口で世間一般の正解を語らなかったから。そう考えると、人間が定めた法や倫理観とは何なんだろうと考えさせられます。「異邦人」というタイトルが皮肉に感じます。

      この作品、とにかく夏の描写が素晴らしいのです。太陽の暑さがじわりと肌から伝わってくる、終始そんな印象を受けます。夏のうちに読み終えたいと思っていたので、今回再度挑戦することができて本当に良かったです。だいぶ日差しも和らいできましたが…
      >> 続きを読む

      2021/09/06 by

      異邦人」のレビュー

    • 評価: 3.0

      【総括】
      アルベール・カミュの小説。1942年刊。
      著者がノーベル文学賞を受賞した要因ともなった代表作。
      長年読まれ続けていた名著でもあったので今回初めて読んでみました。
      殺人を犯してしまう心理は理解ができませんが、母親が死んでしまって泣けない、とか、裁判中の答弁についてしらけてしまい声に出すのをやめてしまうような心境は理解できるような気がします。
      色々考えた結果、口に出すのが面倒になってしまうことありますよね。
      この作品のテーマが「不条理」となっていますが、不条理の意味が自分には今一つ理解ができませんでした。
      みなさん一回目は理解できず複数回読んでいるようなので、自分の成長や心理状態で物語を捉える感覚が変わるのかと思います。
      また、一番理解ができなかったのが最後の独房で死刑執行を待つ中、自分が幸福であると悟った意味が分かりませんでした。
      深い、のか、狂気じみているのか、次回読むときにはこの感覚が変わってまた違う理解となることを望みます。
      物語としては最初情景描写が丁寧でゆっくりペースで話が進んでいき、途中から緊迫感のあるシーンの連続で読みやすく、退屈せず一気に読めました。
      >> 続きを読む

      2019/03/13 by

      異邦人」のレビュー

    • 評価: 5.0

      平明完結なカミュの文章は、詩的で味わいのある代表的なフランスの作家。本作では、物語性よりも、数少ない登場人物の心境の変化を読者が推察しやすいように緻密な情景描写を簡潔・平明に表現する。
      本作ではアルジェリアの日常生活を映像のような描写によって、人間関係の不条理を強烈に提示している。
      世界的な名著として一般人にも広く知れ渡っているが、意外と読んだ人はすくない。カミュの文体を的確な言葉を選んだ詩的な翻訳も素晴らしく、ページ数もすくないので、未読の方に是非おススメしたい。
      ★★★★★

      2018/10/25 by

      異邦人」のレビュー

    • 評価: 5.0

      『異邦人』(カミュ/窪田啓作訳) <新潮文庫> 読了です。

      私が高校生のときに読書感想文の課題だった作品です。
      その時以来の再読です。

      今読んでみると、訳が本当に難しい。
      当時も何が起こっているのかがなかなかわからない、というところが逆に楽しかった覚えがあります。
      あれから読書経験を積んだ今でも、丹念に読まないと何がどうなっているのか見失いそうです。

      ムルソーが自分の感覚を大切にしている、ということは理解できます。
      しかし、事件を起こすまでの成り行き任せ、決断放棄と比べて、判決が下った後の自省の細やかさには驚かされました。
      それでもあの出来事を反省する訳ではなく、自分の今置かれている状況、これからシステマティックに起こる出来事、を自分の中で処理しようとする冷静さ。
      この大きな乖離が、一人の人間に起こっていることとして違和感がないところにカミュの凄さがあるのかな、と思いました。

      ムルソーに「もう一つの生活」が可能だったのか、可能だったとしたらどのようなことが起こり、どのような感覚を持ったのか、とても興味があります。

      カミュの作品も、またこれからも読んでみたいと思いました。
      >> 続きを読む

      2018/08/13 by

      異邦人」のレビュー

    • 評価: 4.0

       名作! フランス文学!

      『異邦人』を語る上での焦点は、主人公ムルソーの造形に集約されるといっても過言ではありません。

       実はな話、初っぱな、ムルソーが「主人」に休暇の許しをもらうというので、ムルソー、女性かと勘違いしていました。ようやく気づいたのが、2章に入ってムルソーがひげをそったところ。我ながら間抜けをやってしまいました。だって「主人」とかいうから……。「ママン」とかいうから……。

       小話はこれくらいに。さて、裏表紙のあらすじには、「通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソー」とあります。しかし、わたしとしては、ムルソーは非常に一貫した論理を持っているように思います。意味がないと思うことは嫌う、嘘はつかない、思ったことをする。彼の考えは、確かに社会とはズレているかもしれませんが、自分というものをしっかりと持っています。

       誰もが、少なからず社会とズレた自分を持っているように思います。しかし、それをそのままさらけ出すことはなく、意味がないと思いながら意味のないことをし、嘘をつき、思ったことをしません。社会とは、人間一人一人の集まりのはずなのに、その一人一人とはズレた存在になっている。社会は人々から乖離し、その構成員の本性を阻害してしまう。それが本作のいう不条理なのではないかな〜と、なんとなく思いました。
       
       「太陽」は、この小説において重要なワードですが、それに付随して美しい「海」の描写が強く印象に残っています。ぎらついた太陽に照らされた楽しげな浜に、じっとりとした不穏な空気が隠れているように思いました。海・フランスといえば、映画「グランブルー」が思い出されます。フランスの海には、人を惹き付ける魔的な魅力があるのでしょうか。フランスと海の民族的な背景があったりなかったりするのかも……。

       こんなものなの? というくらいぺらぺらの薄い小説ですが、中身はぎっちりでした。とっつきやすい名作だと思います。
      >> 続きを読む

      2015/07/21 by

      異邦人」のレビュー

    • >月うさぎさん
      補足どうもありがとうございます。
      >これは驚きますね。戦争の影を描いた作品ではないですから。
      そうですね。改めて、普遍的なテーマを扱っていることを感じます。
      >> 続きを読む

      2015/07/24 by あさ・くら

    • >弁護士Kさん
      >明晰を求めているのは、ムルソーの方でしょうね
      ムルソーの思考・行動は非常にはっきりとしているように思います。
      社会や集団からみれば、それは「融通の利かない」や「空気が読めない」になってしまうのではないでしょうか…。

      タイトルの「異邦人」は、本作の本質を捉え、皮肉を利かせた名訳だと思います。
      >> 続きを読む

      2015/07/24 by あさ・くら

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