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星の王子さま

4.2 4.2 (レビュー30件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 500 円
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2012年10月の課題図書

飛び出す絵本が作り出す立体的な王子さまワールド。選ばれた6つの場面は、『星の王子さま』の物語の中で、どれも大切なシーンです。

※違う版の本の概要を表示しています。
いいね! tadahiko makoto chao kuuta Minnie sunflower Romance caramel sox tamo Magic_Hour FiRST kissy1986 c1111 mee SAI Fragment keyaki- mariak1994 Kiiro_7

    「星の王子さま」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
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    • 評価: 1.0

      子供向けの文学作品です。
      大人が読んでも深い意味があるかもしれないけど、文学脳ではない自分がよんでも難解?というか不思議な話だなあと感じるだけだった。
      世界中から親しまれている小説であるため、これを読まずに死ねるかと思って、読んだという経験として貴重だったかも。
      けど、面白さはわからない。
      面白いと思わないといけない世界の暗黙の了解を感じてしまう。

      2018/04/16 by

      星の王子さま」のレビュー

    • 評価: 5.0

      ホワイトデーのお返しに会社の同僚にもらった。
      僕を狐と思ってねという言葉を添えて。

      初めて読んだ。英語の教材としてはよく勧められるのだが、
      この物語を翻訳するのはさぞかし難しいだろうと感じた。
      途中までは、あまりに話の辻褄や現実味がないので、頭がこんがらがる感じはしたが、
      途中から、王子さまが違う星に行って経験したことを話す部分くらいから
      なんとなく、これは、現実に起きている不条理な問題や人間の悪い部分(傲慢さ、虚栄心)に
      を風刺しているんだなと感じた。
      そして、肝心の狐は、忙しい大人が忘れがちな、心の絆の意味を王子さまに諭し、「いちばん大切なことは、目に見えない」という素晴らしい言葉を残してくれた。

      同僚とは、これから大きなプロジェクトを一緒に乗り切ろうねって話していたので、
      彼が言ってくれた言葉に深く感謝する共に、
      表面上の出来事や結果ではなく、
      人と人の絆、協力し合うチームワーク、誰かのために必死になること、などなど
      目に見えないことはたくさんあって、それを感じれとれる人間でありたいなと思った。





      >> 続きを読む

      2018/03/18 by

      星の王子さま」のレビュー

    • >ホワイトデーのお返しに会社の同僚にもらった。
      >僕を狐と思ってねという言葉を添えて。

      素敵な仲間にめぐまれた会社ですね♪
      >> 続きを読む

      2018/03/19 by アスラン

    • 評価: 3.0

      6つの星をまわって人間が持っている特性の暗喩を示しつつ、大切なモノを見つける事自体がそれを失う事に繋がる、というような不思議な大人の童話。
      大人のフィルターの虚しさをを指摘しつつ、世界の見方の再解釈を促している、のか?

      2017/05/31 by

      星の王子さま」のレビュー

    • いろいろな解釈がされまくっている小説ですが、サンテックの心情をもっとストレートに汲んであげればよい本です。
      情熱を心に宿した彼の空と大地と故郷と人間への愛のメッセージです。
      >> 続きを読む

      2017/06/01 by 月うさぎ

    • 評価: 5.0

      星の王子の純真無垢たるひと言ひと言がわたしをぐさりと突き刺すようで胸が苦しい。

      星を出た王子は地球に来る前に6つの星をまわる。そこで出会ったのは、権威主義者たる王さま、名声を求める大物気取りの男、酒びたりの男、カネばかり気にする実業家、みんな俗物で王子からみれば変な奴。

      王子から見ればわたしはどんな変な奴だろうか、それともひたすら指示を待つガス点灯人のように王子の友人になれるだろうか。

      かつてこの小説が大好きだと言ったあなた。わたしにはあなたの愛が見えなかった。わたしは一番大切なものが目に見えない男でした。いまになって、あなたがわたしにとってどんなに大切だったか、ということが分かりました。

      【このひと言】
      〇大切なものは目に見えない
      >> 続きを読む

      2017/02/12 by

      星の王子さま」のレビュー

    • 評価: 5.0



      いちばんたいせつなことは、目に見えない


      大切にしたい本だとおもった。









      >> 続きを読む

      2016/09/24 by

      星の王子さま」のレビュー

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    関連したレビュー

      みすず書房 (2005/08)

      著者: 山崎庸一郎 , サン・テグジュペリ

      • 評価: 3.0

        2005年5月読破。

        2015/12/17 by

        小さな王子さま」のレビュー

      岩波書店 (1976/03)

      著者: サン=テグジュペリ

      他のレビューもみる (全2件)

      • 評価: 3.0

        #昭和の日のイベントにちなんで読んだ本

        内容紹介
        サハラ砂漠に不時着した孤独な飛行士と
        「ほんとうのこと」しか知りたがらない
        純粋な星の王子さまとのふれあいを描いた永遠の名作。



        ○○年振りに読んだよ\(◎o◎)/
        私の持ってる本は昭和45年32刷発行の240円!!
        ホントに時代を感じさせる本なので
        今の岩波文庫の星の王子さまのカラーの表紙にビックリ(* ̄□ ̄*;。
        昔1回読んだだけだったので内容をちゃんと覚えてなかったのだけど
        『かんじんなことは、目には見えない』って言葉に驚いた!!( ̄◇ ̄;)エッ、
        この言葉って星の王子さまだったんだね…

        大人になると忘れてしまうモノって
        知らず知らずのうちにあるよね、最後切なく感じたよ

        昔々読んだ時には判らなかったモノが判ったような感じがする。
        あくまでも感じがするだけなんだけど(笑)
        >> 続きを読む

        2013/04/29 by

        星の王子さま」のレビュー

      • >tadahiko さん

        私の持ってる本はさすがに古くて画像がないんですよ(ノд-。)クスン
        これでこの↑画像を借りました。

        だって白黒の表紙!!(-ω-;)
        >> 続きを読む

        2013/05/02 by あんコ

      • >makoto さん

        大丈夫!!makoto さん、
        カレーの王子さまには勝ってます(。-`ω´-)キッパリ!! >> 続きを読む

        2013/05/02 by あんコ

      角川グループパブリッシング (2011/06)

      著者: サン・テグジュペリ , 管啓次郎

      • 評価: 3.0

        岩波書店版内藤訳は持っているので、訳者が違うとどんなに違うか、比べてみたくなって読んでみました。
        中学生、高校生、大人になってからと、読むたびに印象が違った『星の王子さま』。
        角川文庫版 管啓次郎訳はすんなり入ってこなかった気がします。
        次は稲垣直樹訳を読んでみたいです。

        昔、新宿のシアターアップルで『星の王子さま』のミュージカルを見ました。
        王子さまが吉田日出子。
        私の『星の王子さま』の記憶はこのミュージカルが大きいですね。



        >> 続きを読む

        2015/05/23 by

        星の王子さま」のレビュー

      • shikamaruさん
        フランス語をお勉強されているんですね。
        私は原文を読めるようには永遠にならなそうなので、翻訳比べでご容赦を。
        管訳も教えて下さってありがとうございます!
        すごいデータが揃いました。(*^▽^*)
        作品全体のとらえ方が翻訳のキモなので一文の比較では真価は測れませんが
        こんなに簡単な文章なのに、微妙に変えてきているところが面白いですよね!
        >> 続きを読む

        2015/05/23 by 月うさぎ

      • 月うさぎさん
        フランス語の勉強…遥か昔に諦めてます(>_<)
        手元に持っておこうかなって。読んだつもり♪ >> 続きを読む

        2015/05/23 by shikamaru

      オリジナル版

      岩波書店 (2000/02)

      著者: 内藤濯 , サン・テグジュペリ

      他のレビューもみる (全7件)

      • 評価: 4.0

        大昔、小学校3年の時に祖母に買ってもらった本。
        このころのハードカバーの本はケースに入っていた。
        何度も読んだ本だけれど、読むたびに忘れた部分があってその都度好きなところが見つかります。
        そういう意味で深い本だと思います。

        キツネの言葉「かんじんなことは、目には見えないんだよ」が有名だが、子供のころはこの言葉にはそれほど感銘を受けなかった。
        きっと当たり前すぎるからだろう。

        一番気に入っていたのが、象を飲み込んだウワバミの図と箱に入ったヒツジの話だったりしました。

        むしろ、大人はヘン。大人になりたくない。
        子供の気持ちを決して忘れまい。
        と強く思った。
        中学1年の時、感想文で「星の王子さま」を選んだ。
        今思えば、大人の教師に向かって「大人になりたくない」もないもんだが。
        それも、思春期の思い出です。

        あと、王子の星のバラは嫌いでした。
        とってもかわいくない。と、子供であった(しかも女の子であった)私は感じたのです。
        王子もちょっと生意気だと思っていました。
        これが、翻訳権が切れて、新訳が出てくると、びっくり。感想が変わるから不思議。

        この翻訳版のなによりも最高のお仕事は
        原題の「小さな王子」を「星の王子さま」というタイトルに翻訳したことだと思います。
        >> 続きを読む

        2012/03/12 by

        星の王子さま」のレビュー

      • 「小さな王子」と「星の王子さま」では全然イメージ違いますね。
        元々「星の王子さま」ではなかったこと、私も知らなかったです。 >> 続きを読む

        2012/09/28 by tomato

      • tomatoさん フランス語読みだと「ル・プティ・プランス」です。
        フランス語ならかわいいですけどね。
        岩波がクレームを出しているからか、直訳が正しいと考えているのか、
        光文社古典新訳文庫の新訳では「ちいさな王子」
        みすず書房の新訳では「小さな王子さま」 のタイトルで出版されました。

        ここまで寄ってたかって各社が訳しているという本は他にないでしょうね。
        恐るべし星の王子様!
        >> 続きを読む

        2012/10/02 by 月うさぎ

      岩波書店 (2000/06)

      著者: 内藤濯 , サン・テグジュペリ

      • 匿名
        評価: 5.0

         何度読み返しても、その時々で(自分の成長過程や、置かれた状況で)新しい発見がある作品です。
         子どもも充分に楽しめ、心に残る作品だと思いますが、歳を経るごとに、子どもの頃には気づかなかった部分が胸に響くようになるというか…。

         この作品は、小学生の頃、子ども向けのミュージカルで観てから、原作を読みました。
         月並みな表現ですが、自分にとって「聖書」と呼べる作品の1つです。
         所有しているのはハードカバーの方なのですが、今ちょっと奥付などを調べられないので、こちらの新書版を本棚に入れました。

         近年、色んな方が翻訳したバージョンが発行されましたが、やっぱり一番最初に触れた内藤濯さんの訳が一番しっくりきます。

         ギフトにも適した作品だと思います。
        >> 続きを読む

        2012/09/29 by

        星の王子さま」のレビュー

      • ミュージカル化もされているんですね。
        王子様役ってプレッシャーすごいだろうなぁ・・ >> 続きを読む

        2012/09/30 by makoto

        • 匿名

         コメントありがとうございます。
         他の作品で引用されたりする部分は、内藤さんの訳のものが多い気がします。訳は訳で特徴的な言い回しで、不思議と印象に残ります。
         ミュージカル…と書きましたが、書いた後で「あれ? 普通の劇だったかな…」とちょっと自信がなくなってしまいました(汗)。
         ただ、王子様は人形だったことは覚えています!
        >> 続きを読む

        2012/09/30 by 匿名

      新訳

      集英社 (2005/08)

      著者: 池沢夏樹 , サン・テグジュペリ

      他のレビューもみる (全4件)

      • 評価: 4.0

        ネットで注文してこの本が届いた時、予想以上のステキな装丁にとてもHappyな気分になった。

        紺色の布地にゴールドの文字。
        (黄色い部分は帯になってます。)

        「星の王子さま」は以前河野さん訳で読んだことがあって、今回池澤さん訳で読み比べてみたカタチ。シンプルなストーリーだけど(むしろシンプルなストーリーだからこそ)少しずつ印象が違う。どちらもとても自然だけど、河野訳はもっとやわらかく、池澤訳は原文に忠実なのかな、というイメージ。

        個人的にはやはり最初に読んだものにすでに思い入れがあるので☆4だけど、いずれにしても素晴らしい本。

        色々な訳を読み比べて自分にぴったりの王子さまを探してみるなんて読書ログを始めるまではありえなかったことだけど、今思うととても贅沢で楽しい読書の仕方だと思う。
        >> 続きを読む

        2013/02/18 by

        星の王子さま」のレビュー

      • chaoさん

        小羊もきっとカワイイから好きですよー
        でも、ちょっと小ヤギよりはローストしたくなるかもw
        ジュル♪
        >> 続きを読む

        2013/02/19 by makoto

      • makotoさん、ローストしないでー><

        2013/02/20 by chao

      愛蔵版

      岩波書店 (2000/11)

      著者: 内藤濯 , サン・テグジュペリ

      • 評価: 5.0

        久々に読み返しました。
        初めて読んだ時はあまり意味がわからなかった気がします。
        読むたびに感じ方が変わるのは
        大人になったからなのか。
        いい作品ですよね。
        ずっと大切にしようと思う一冊。


        心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
        かんじんなことは、目に見えないんだよ
                          ーキツネ
        >> 続きを読む

        2015/02/17 by

        星の王子さま」のレビュー

      • ほんわかしてて、でも難しいイメージがある本です。

        はじめて読んでから時間も経っているので、また読んでみようかと思います! >> 続きを読む

        2015/02/17 by coji

      • cojiさん

        コメントありがとうございます!
        確かに、ほんわかしてるだけじゃないんですよね。
        もっともっと歳をとった時に読んだら
        また今とは違う感じ方をするんでしょうかね。
        >> 続きを読む

        2015/02/17 by すもも

      平凡社 (2006/01)

      著者: サン・テグジュペリ , 稲垣直樹

      • 評価: 評価なし

        もしも、「星の王子さま」をフランス語で読みたいと思ってしまったとします。
        実際に、星の王子さま」を原文で読みたくてフランス語を勉強する人も多くいらっしゃいますね。
        そんな時、日本語テキストをそばに置くなら、
        稲垣直樹さんの翻訳なら信頼が置けると思います。

        この本は実は私は未読なのですが、
        稲垣先生はNHKのラジオフランス語講座・中級で、
        「星の王子さま」をテキストに使った授業をやっていたことがあって、
        その時に私、無謀にもテキスト買って聴いていたんですよ。
        全然わからなかったけれど、フランス語の朗読を聞くだけでもいいやって。(^^)

        フランス語のルールや文学への理解はもちろんですが、
        稲垣先生は著者サン=テグジュペリの研究者でもあって、
        「サン=テグジュペリ」という本も書かれているいわば「専門家」です。

        翻訳文も原文の流れをなるべくそのまま感じられるような語順。
        直訳に最も近い本ではないかしら?
        それは、テキストからも想像できます。

        例えば、王子さまが初めて出現し、ぼくに話しかける言葉。

        S'il vous plaît……dessine-moi un mouton!
        稲垣訳
        「すみません……。ヒツジの絵、かいてよ」
        池澤訳
        「すみません、ヒツジの絵を描いて」
        河野訳
        「おねがい……ヒツジの絵を描いて……」
        内藤訳
        「 ね・・・・・・ヒツジの絵をかいて!」

        微妙なニュアンスなんですが、稲垣訳には文法上の主語という根拠があってわざとこう訳しているんですね。

        あとキツネと王子さまの交流のきっかけの言葉
        ≪apprivoiser≫という言葉の解釈。
        直訳は「動物を飼い慣らす」です。

        稲垣訳 「なじみになる」
        池澤訳 「飼い慣らす」
        河野訳 「なつく」
        内藤訳 「飼いならす/仲よくする」

        内藤訳でもいいですが、稲垣氏に軍配が上がると思います。
        サン=テグジュペリは、この言葉には独特の意味をこめていると見抜きます。
        そして語源までさかのぼり、確信を得て「なじみになる」という言葉を選択したそうです。

        「お馴染みさん」っていい関係を表す言葉ですよね。

        池澤訳の「ぼくを飼い慣らして!」
        という台詞にはちょっと違和感があったのです。
        池澤訳のここだけは好きではない部分です。

        かといって、稲垣訳がトータルとして、
        文学それも児童文学として最も優れているのか?
        というのは別の問題です。

        正確で細かい言葉まで配慮が行き届き、作品理解も深いため、
        日本語のテキストとして最適です。とお薦めしておきます。
        >> 続きを読む

        2012/10/31 by

        星の王子さま」のレビュー

      • 私は池澤さんの訳で読みました。全体的に詩的な雰囲気がとても気に入ったのですが、確かに「飼いならす」という表現はしっくりとこなかったのです。
        月うさぎさんのレビューを読んで思わず納得してしまいました。

        フランス語は全くわからないですが、ある言語を他の言語に翻訳するというのはただ中身を移し替えるだけではなくて、その言語に合う表現を探してくる一大作業なんですね。
        星の王子さまは本当に深い言葉が多いので、この機会に様々な方の翻訳書を読み比べたくなりました。
        素敵な考察ありがとうございます。勉強になりました!
        >> 続きを読む

        2015/02/15 by pechaca

      • pechacaさん
        〉その言語に合う表現を探してくる一大作業
        そうなんですよ~。最近「新訳」ブームで、読み比べできる本が増えていますね。
        元祖内藤訳と池澤訳を持っていますが、全体的には池澤さんの翻訳が好きです。
        唯一「飼いならす」の一言がね…。おや?って思ったものですから。
        あと、S'il vous plaît は丁寧なお願いの表現なのです。
        親しい間柄では、"s’il te plaît"を使います。
        だから王子さまは見知らぬ「ぼく」になれなれしく上から目線で絵を描いてとお願いするようなことはしていないんですよ。
        このあたりの設定が内藤訳は不適切です。
        王子さまのキャラクターを翻訳者がどう設定しているか。
        これが微妙~に違うので、そのあたりも楽しめますよ。
        チャンスがあったら読み比べてみてください。
        pechacaさんのご感想もぜひうかがいたいと思います。
        >> 続きを読む

        2015/02/16 by 月うさぎ

      光文社 (2006/09)

      著者: サン・テグジュペリ , 野崎歓

      他のレビューもみる (全4件)

      • 評価: 5.0

        子供の頃に読んだ「星の王子さま」にもう一度会えた。そう思った。
        知りつくし何度も読んだ本作なのに、この翻訳を読んでラストに涙が湧いてきたから。
        「ちいさな王子」が「星の王子さま」のことだと、気づいていない人も、もしかしたらいるかもしれない。
        これこそ本来のタイトルなのにも関わらず、「星の王子さま」のほうがずっとカッコいいタイトルだし慣れ親しんでいるために。

        翻訳者本人が「後出しジャンケン」という言葉を使ったように、先人の翻訳を参考にできる以上、後発の本のほうが有利と言えるだろう。しかし概ね人は初めに触れて感動したものを定番と考え、後出しを若干批判の目で見る傾向があるだろう。それを乗り越えるのも実は大変なのだ。

        結局は訳者がその本とどう向き合うか。
        その点で腹をくくらないと翻訳文学はバラバラで死んだものになってしまう。
        この「ちいさな王子」はその点で非常にすばらしい翻訳だと思う。「星の王子」をあえて採用しないという勇気もその表れだろう。
        そしてその心意気は少なくとも私には伝わった。

        サン=テグジュペリのLe Petit Princeという作品は内藤濯訳『星の王子さま』が版権を独占してきた。独占的出版権の期限が切れた2005年6月以降、新しい翻訳が続々と出版された。出過ぎじゃないかとさえ思う。
        私はまず池澤訳を購入して、所有していた内藤訳と比べてみた。この体験を通し、随分異なる印象に驚くとともに「新訳」の力に改めて注目するきっかけとなった。本作品は4冊目だ。
        「星の王子さま」は、言葉がシンプルな上に会話調であるため、王子のキャラクターに関わる印象は翻訳により随分異なってくる。そして物語への愛着や親近感に微妙な差異が生まれるのだ。
        内藤訳は名訳と言われてきたが、大人が子どもに与える児童文学の形態を取っており、王子はどことなく大人びておりエキセントリックな存在に思われる。まさにエイリアンだ。

        原題「Le Petit Prince」は英語では「The Little Prince」で「ちいさな王子さま」だ。星はタイトルにはついていない。他の星にいる王子さまのお話しではなく「ぼくが出会って愛した王子さま」についてのお話しなのだ。いや、むしろ「自分の中にいる子供の自分」なのかもしれない。
        どんなに不思議な存在であっても、ちょっとワガママな態度をとっても王子は決してエイリアンではない。
        まずそこを間違ってはいけない。

        今回この本を読む前に「人間の大地」というエッセイを読んでみた。
        「ちいさな王子」の直前に書かれた作品で本書のテーマと共通するものがとても多い。
        サハラ砂漠で不時着の夜を過ごし、リビア砂漠で遭難し、夜間飛行では星のほかには何もない世界の中を飛ぶ。その孤独感と、それゆえに感じざるを得ない世界とのつながり。
        飛行家でなければ語れないその実感をこめて自分の心とも向き合ってすべてを込めたのがこの「ちいさな王子」だったのだ。
        時は第二次大戦のさなか。ナチスドイツの手に陥落した祖国フランスを思いながら、人や世界への愛を語らずにいられないサン=テグジュペリ。
        だから人は今でもこの本を、そして彼を愛し続けるのだ。

        この翻訳はおすすめです!

        「友だちがほしいんだよ。『なつかせる』ってどういう意味なの?」
        「それはね、つい忘れられがちなことなんだよ。『きずなを作る』という意味なんだ」

        「砂漠がきれいなのは、どこかに井戸を隠しているからなんだよ……」
        砂漠がふしぎな光をはなっているわけがとつぜんわかって、ぼくはびっくりした。

        他の新しい翻訳が大人向きな印象なのに、こちらは、子どもへのプレゼントにもおすすめできます。表紙は、まあ、こういう感じですけれど。
        >> 続きを読む

        2016/04/12 by

        ちいさな王子」のレビュー

      • 海外の文学作品や、映画でも洋画はなんとなく苦手で、それは翻訳するときに微妙な気持ちや雰囲気までをも訳すのは本当に難しいからだろうと、なんとなく思っていました。
        星の王子さまはかなり前に読んで、家にもまだあるはず。一番ポピュラーなものを読んだのだと思いますが、レビューを読んでこちらも読んでみたい!と強く思いました。
        ありがとうございます。
        次に図書館に行ったら探してみますね。
        >> 続きを読む

        2016/10/03 by riiriurie

      • riiriurieさん
        翻訳の良し悪しって実際にすごくあるな、と最近強く思っています。
        日本語は一人称の選びかたでキャラクターが決まってしまいますよね。
        村上春樹の文学が「僕」であって「俺」でも「私」でもないことは日本人にとって決定的な受け取り方の違いに繋がっていると信じている私です。
        実際に文学作品における翻訳者の責任って大きいものなんですよね。

        「ちいさな王子」は初めての方にもすでに読んでいらっしゃる方にもお奨めです。
        子供への読み聞かせならばなおさらです。
        文章の響きが柔らかく、声に出すと一層違いが感じられそう。
        王子さまのバラの花も、きっとより愛らしく思えるのではないかしら。
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        2016/10/03 by 月うさぎ


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