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停電の夜に

3.6 3.6 (レビュー15件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 620 円
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2015年03月の課題図書

毎夜1時間の停電の夜に、ロウソクの灯りのもとで隠し事を打ち明けあう若夫婦―「停電の夜に」。観光で訪れたインドで、なぜか夫への内緒事をタクシー運転手に打ち明ける妻―「病気の通訳」。夫婦、家族など親しい関係の中に存在する亀裂を、みずみずしい感性と端麗な文章で表す9編。ピュリツァー賞など著名な文学賞を総なめにした、インド系新人作家の鮮烈なデビュー短編集。

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    「停電の夜に」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      こんなタイトルの日本映画があったなーと思いつつ、「停電の夜に」という妄想溢れるタイトルに惹かれて購入。

      (映画のタイトルは、大停電の夜に、でした。本書とは関係ないかな。)

      実際は9つの短編集で、タイトルは一番最初。

      正直、どのお話も明るくはありません。

      家族や人間関係のちょっとダークな部分、でもちょっとしたドラマにはなるだろうな、という内容が多い。

      その為か、何ともない日常シーンが多めで、落ちとしては消化不良、ということがあった。

      作者はロンドン生まれアメリカ育ちのインド人。
      舞台はインドが多く、なかなか興味深いことも多かったが、それは物語とはそこまで直接関係はない。

      ボロボロに書いてますが、つまらなくはないので、一度は読まれてみてもいいかもしれません。
      >> 続きを読む

      2020/05/18 by

      停電の夜に」のレビュー

    • 著者が超美女なことと<マッパリウム(Mapparium)>のイメージが強烈に残っていますが、他はなんとなくの記憶。
      こういうこともあろうかと、読書ログでは詳細レビューをしているのよ。
      と思って、自分のレビューも読んだけど
      …半分以上思い出せません。
      まあ、半分よみがえっただけでもいいかも
      >> 続きを読む

      2020/05/18 by 月うさぎ

    • 月うさぎさん、コメントありがとうございます!
      最近よくコメントを頂けて嬉しいです。

      思い出せる本と思い出せない本ってありますよね。面白い、面白くない関わらず。
      何となく、自分の頭の中でその世界観や登場人物が容易に想像できる本が記憶に残るのかなーと思っています。

      僕の場合、本書の短編の中では「停電の夜に」がそれに当たります。
      計画停電の中、どっちに話が転ぶか分からないような情景が印象深かったので、数年後にこの本の感想を聞かれたらそれが出てきて、残りは思い出せるか微妙です。

      あっ、でも確かに作者は超美女ということは数年後も覚えていそう(笑)
      >> 続きを読む

      2020/05/18 by 豚の確認

    • 評価: 4.0

      【物語が空気の中に漂い消えていく】
       インド系の小説を読むのは初めてでした。
       作者はロンドンで生まれ、アメリカに渡った2世のインド人ということですが、書かれている物語はインド人を題材にしたものです。
       それではいつものように何作かご紹介。

      ○ 停電の夜に
       アメリカで生活しているインド系の夫婦の物語です。
       妻が流産してから後、何だかしっくりしなくなった夫婦。
       お互いに避けるようにして生活しています。
       ある時、電気工事のため、8時から1時間だけ、1週間の間停電になるとのお知らせが。
       二人はロウソクの灯りの下で久し振りに一緒に夕食を摂りました。
       そして、お互いに隠していたことを話し始めたのです。
       二人の関係がもとに戻った……と思ったのですが。

      ○ 病気の通訳
       インドで英語を使った観光ガイドをしている男性が主人公です。
       英語圏の観光客を相手に、車で名所を案内してガイドします。
       ある時、アメリカ人の夫婦を案内した時のこと、何となくまだ若い奥さんに惹かれていきます。
       どうも、旦那とうまくいっていないような雰囲気もあります。
       主人公は、病院で通訳の仕事もしているのですが、奥さんはその話をしきりに聞きたがります。
       そして、旦那が奥さんと彼との写真を撮ったところ、「住所を教えて。後で送るから。」と奥さんに言われます。
       何となく期待を抱いてしまうのですが。

      ○ 神の恵みの家
       アメリカで生活するまだ若いインド人夫婦のお話。
       旦那はかなり裕福で、二人のために家を買いました。
       引っ越してきて家の中を片づけ始めたのですが、前の持ち主が残していった物らしく、家の中の色んな処からキリスト教関係の物が出てきます。
       「うちはヒンズー教なんだから」と言って、それらの物を処分するように夫は言うのですが、どうしたわけか若い妻は捨てるのを拒否します。
       そして、次々とキリスト教関係のグッズを見つけてきてはマントルピースの上に飾り始めるのです。
       「よしてくれ。今度会社の人達を招いて新居の披露パーティーをするって言うのに、そんな物が置いてあったら変だと思われるじゃないか。」
       それでも妻は頑として捨てることを拒否します。

      ○ 三度目で最後の大陸
       インドからアメリカにやってきた男性の物語。
       大学の図書館で勤務することになったのですが、そうそうお金があるわけでもなく、しばらく後には妻もやってくることになるので、倹約した生活をしています。
       妻が来るまでは安いアパートにでも住もうと考え、広告で見つけたアパートを借りることにしました。
       そこの大家さんは高齢の女性で、一人で生活しているようです。
       家に帰ってくると「戸締まり!」と言われ、「月にアメリカの旗が立ったのよ。すごいって言いなさい!」と毎回大声で言われます(ちょうど、アポロが月面着陸した当時のお話なんです)。
       「すごいです。」いつもこのやり取りを繰り返します。
       しばらくすると、大家さんの娘だという人が食料を持って訪ねてきました。
       何と、大家さんは既に103歳だというのです(80位だとばかり思っていたんです)。
       実年齢を聞いてしまうと心配になります。
       昼間一人で大丈夫なのだろうか? 事故を起こしたりしないだろうか?
       その内にインドから妻がやって来る日になり、彼はアパートを退去することにしました。
       大家さんに鍵を返すと、「じゃあ、さよなら」と素っ気ない返事。
       こんなものなのだろうか?

       著者の作品は、取り立てて大きな出来事が起きるわけでもなく、淡々と物語が進んでいき、ラストも特別のオチが用意されているというよりは、何だか物語が空気の中にふっと漂い出て、そして消えていくような印象を受けました。
       最初は、「あれ? これで終わり?」と面食らってしまいましたが、こういうスタイルなのだと了解すると、これはこれでなかなか味わいのある終わり方かも知れないと思い始めました。
       静かな物語です。
      >> 続きを読む

      2019/11/23 by

      停電の夜に」のレビュー

    • 評価: 5.0

      タイの古本屋さんで特価20バーツで購入。ジュンパ・ラヒリをはじめて知る。ラヒリの両親はインディアン・アメリカン。小説の内容はやはりインドに関係している。インドの本屋さんで英語版が買えるが、わたしには読みこなせない。が、ラヒリはおどろいたことに、長いことイタリア語を勉強していて、最近ついにイタリアに住むことにしたらしい。最新作(エッセイ)はイタリア語で書かれていて、その英語版(翻訳)を読んでみた。きっとラヒリのイタリア語が難しくないためだろう。読める~。

      2016/05/13 by

      停電の夜に」のレビュー

    • 評価: 4.0

      ずっと気になっていたのですが、ようやく読むことができました。
      このレビューを書こうとして初めて知ったのですが、読書ログでも課題図書になっていたことがあるんですね。皆様のレビューを拝見するのは、このレビューを書き終えてからにしますが…

      日本語版では「停電の夜に」が表題作ですが、奥付の原題を見ると、O・ヘンリー賞を受賞した「病気の通訳」の名前で刊行されたようですね。日本で「停電の夜に」をタイトルにしたのは、映画化の関係でしょうか。

      どんなものかな、と思いながら読み始めたら初っ端の「停電の夜に」でラストの衝撃にやられたので、やっぱりこれが一番好きです。きっと忘れない。「三度目で最後の大陸」もなかなか味わい深いですが、「停電の夜に」の衝撃がすごすぎて…。ええ、嫌いじゃないです。

      偏見入ってますが、やっぱり女性作家って、ちょっとえげつないとこありますよね。それがいいんですけれど。

      そういえば「停電の夜に」って、原題は「A Temporary Matter」というんですね。作品の冒頭「臨時の措置、と通知には書いてあった。」に対応しているのでしょう。「停電の夜に」というタイトルにすることで、作品のイメージがだいぶマイルドになっています。それだけに、ラストのスパイスがよく効いているのかな。ほかの作品の原題も確認してみましたが、大きく変えているのは「停電の夜に」だけですね。臨時の措置、だと短編集のタイトルとしてはちょっとお堅いからでしょうかね。

      訳者あとがきには結婚をテーマにした話が多いとありますが、どちらかというと結婚というよりも、男と女が主題なのかな、と思いました。他の作品も読んでみたいです。



      以下、「停電の夜に」のソフトなネタバレ入ります。

      衝動で相手を傷つけて、やってしまった後で後悔してももう遅かったりして、大事にしたいのにうまくいかなくて、可愛さ余って憎さ百倍、とっても大事にしていたからこそ針が振り切れると反動でひどいことをしてしまったり。うまくいきそうで、でもちょっとしたことで足元は壊されて、これまで築いてきた二人の関係が瓦礫と化したとき、その前で泣くしかないことって、あるのではないでしょうか。愛って、理屈じゃないですからね。頭に血が上って、言ってはいけないことをわざわざ口にして、決定打を放って取り返しのつかない事態にしてしまったあの空気にやられました。その前に蝋燭を灯して崩れかけた城を修復しようとしているように見えていただけに、その一撃がクリティカルヒットでしたね。これが男女の愚かさと悲しさでしょう。作者の視点がすごい。
      >> 続きを読む

      2016/02/07 by

      停電の夜に」のレビュー

    • 「A Temporary Matter」
      このタイトルでエンディングになるほど。と思いますね。
      〉やっぱり女性作家って、ちょっとえげつないとこありますよね。
      あります。あります。えげつないって表現あってますね。
      >> 続きを読む

      2016/02/08 by 月うさぎ

    • > 月うさぎさん
      女性作家、えげつないですよね…!
      原題は作品に合っていましたね。

      2016/02/11 by ワルツ

    • 評価: 4.0

      遅れましたが3月の課題図書だったので読んでみました。

      たしかにストーリーとしてどうこうというものではないのですが、日常を一部切り取ったかのような描写や全体の雰囲気が私の好みでした。

      短編集ですが、特に最後は希望を感じるストーリーで温かい気持ちで本を閉じることができました。

      著者さんの写真がとても美人で、こんなに美しくてこんな物語を生み出すなんて、女性としても憧れます。 >> 続きを読む

      2015/04/18 by

      停電の夜に」のレビュー

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