こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

ジェニィ

3.2 3.2 (レビュー2件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 704 円

突然真っ白な猫になってしまった少年は、大好きなばあやに、冷たい雨のそぼ降るロンドンの町へ放り出された。無情な人間たちに追われ、意地悪なボス猫にいじめられ―でも、やさしい雌猫ジェニィとめぐり会って、二匹の猫は恋と冒険の旅に出発した。猫好きな著者ギャリコが、一匹の雌猫に永遠の女性の姿を託して、猫好きな読者たちに贈る、すてきな大人の童話。

いいね!

    「ジェニィ」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 0.0

      好意的な意見が大半を占める本書ではあるものの…………あえて言おう「駄作である」と。

      ある少年(ピーター)が交通事故に遭い、猫世界へと転生します。
      いわゆる異世界転生もののはしりでしょうか。
      そこで、ヒロインであるジェニィと、様々な冒険や葛藤を経験し、ピーターとジェニィは成長する。
      にもかかわらず、意識を取り戻したピーターのラストの台詞は、

      あ・ま・り・に・も・子供っぽすぎます。

      あくまで夢の中での経験にすぎず、現在のピーターになんの影響も及ぼしていない、とするならば、構想としてあまりにお粗末。
      お粗末ならお粗末なりに、台詞をつけないという選択もあるはず。

      当時の日本では『日本婦道記』のような、女性かくあるべしといったプロパガンダ色の強い娯楽小説が出版されていた中、同時期の米国は、こういった現実と乖離したファンタジーを出すゆとりが充分にあった、という考察の一助になる程度。

      必読とは、とうてい思えぬ。

      …………と、我が家の猫が語ってますよ。
      >> 続きを読む

      2017/10/22 by

      ジェニィ」のレビュー

    • 評価: 5.0


      猫の大好きな作家がいて、素敵な猫の小説を書きました。その作家の名は、ポール・ギャリコ。

      この素敵な小説の主人公は、猫の世界で飢えや恋や航海や決闘を経験しながら、大人に成長していくのです。この愛すべき小説を私が繰り返し何度でも読みたくなる理由は、ここで描かれている"素朴な愛の物語"に魅了されるからなのです。

      交通事故で大怪我をした八歳の少年ピーターは、白い猫になり、雨のロンドンの街をさまよううちに、ジェニィという薄幸の雌猫と知り合います。

      ネズミなんか食べたことのなかったピーターは、ジェニィからネズミの捕まえ方を教えられ、「わたし人間が大きらいよ」と言うジェニィは、ピーターとつき合ううちに、一人住まいの老人の飼い猫になろうと決心するまでに人間への信頼を取り戻すのです。

      こうして、この二匹の猫は、さまざまな経験をしていくことになります。のら猫だから、食べ物とねぐらに苦労します。つらくて苦しい経験ばかりで、楽しいことが少ないのは、人間の世界とあまり変わりません。ピーターの浮気が虚しい結果に終わるのも、人間の場合と少しも変わっていません。

      作者のポール・ギャリコは、のら猫の放浪生活を語って倦まないのですが、その独特の語り口は、私をいつしか、この小説の"豊饒な世界"へと誘い、引きこんでしまうのです。

      猫が好きでなければ、とても「ジェニィ」のような素敵な小説は書けないだろうと思います。しかし、作者は決して猫の世界に淫してはいないのです。

      この「ジェニィ」の最大の魅力は、"素朴な愛"というものを形あるように作者が描いてみせていることだと思います。二匹ののら猫のいじらしくも、つつましい生活を丹念に書き込んでいて、そのあたりが、なんともほろ苦い味があるのです。

      そして、この小説は、ピーターが意識を回復し、猫になった夢から覚めて、一命をとりとめるところで終わっています。派手なところは少しもないけれど、あと味の清々しい小説なのです。

      だから、この小説は素敵な夢物語であり、そして素敵なファンタジーでもあるのです。


      >> 続きを読む

      2017/10/15 by

      ジェニィ」のレビュー


    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    ジェニィ
    じぇにぃ

    ジェニィ | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    レビューのある本

    キリの理容室

    最近チェックした本