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数字の国のミステリー (新潮文庫)

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: マーカス デュ・ソートイ
定価: 810 円
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    「数字の国のミステリー (新潮文庫)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      【ISBN番号に自己チェック機能が内蔵されているって知ってましたか?】
       マーカス・デュ・ソートイと言えば、新潮クレスト・ブックスの中でも異色な『素数の音楽』が素晴らしかったのですが、本書は、数学上の5つのトピックを取り上げ、一般向けに平易に解き明かした一冊です。

       取り上げられているテーマは、まずは『果てしない素数の奇妙な出来事』で素数。
       『素数の音楽』のダイジェスト版と言っても良いかもしれません。
       より素数のことを詳しく知りたいという方は、『素数の音楽』の方も読まれるとよろしいと思います。

       第二章は『とらえどころのない形の物語』と題して、サイコロ、泡、ティーバッグなどの形に潜む謎を解き明かします。
       トポロジーなども出てくるのですが、私、どうもトポロジーは苦手なんですよねぇ。

       第三章は『連勝の秘訣』として、主として確率論などを取り上げます。
       そうそう、例えばモノポリーを取り上げ、どの色のどこの土地を買うのが一番有利か?なんていう楽しいトピックも説明してくれますよ。

       第四章は『解けない暗号事件』で、タイトル通り暗号を取り上げます。
       暗号に関しては、サイモン・シンの『暗号解読』という名著がありますので、暗号に関心がある方はこちらも是非お読みいただきたいところです。
       本が好きな皆さんはISBNコードはお馴染みだと思うのですが、あれを入力した時に「間違っています。正しい番号を入力し直してください。」って言われたことありませんか?(私、あるんです)
       実は、ISBNコードには、その番号が正しい番号かどうかを自己チェックする機能が内蔵されているんですよ。

       最後の第五章は『未来を予言するために』として未来予測をテーマにしますが、ここで中心となるのはカオス理論です。
       皆さんはレミングってご存知ですか?
       4年ごとに大量にその数を減らすため、集団で崖から飛び降りて自殺すると言われている動物なんですが、実は集団自殺なんてしていないのです。
       では何故4年ごとに個体数を激減させるのか?
       これはちょっと目から鱗でしたね~。

       数式などはあまり出てきませんが、それでも時には無茶苦茶複雑な数式を示したりします。
       それは、「これを解いてみろ」ということではなく、数式で書き表してみるとこんな風になるんですよということで書いてくれているものなので、読み飛ばしてしまってもまったく問題ありません(もちろん、分かる方は数式をちゃんと追えば書かれていることが得心できるでしょう)。

      比較的身近なテーマを取り上げ、分かり易く説明してくれる一般向けの数学書ですので、数学は苦手という方でも楽しめる内容になっていると思います。
       良書ではないでしょうか。


      読了時間メーター
      □□□     普通(1~2日あれば読める)
       
      >> 続きを読む

      2020/10/26 by

      数字の国のミステリー (新潮文庫)」のレビュー


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