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タリスマン

5.0 5.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 900 円
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    「タリスマン」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      主人公ジャックは12歳の少年。
      数年前に父を亡くし、今は母と暮らしている。

      だが、母は、はっきりとは言わないものの、死の病にとりつかれている。
      さらに悪いことに、ジャックの父の会社の共同経営者であるモーガン・スロートは、この機に会社を独り占めにするため、ジャックの母を言いくるめて、書類にサインさせようとしつこくつきまとう。

      そんなモーガンから逃れようと、母子は、アメリカ東海岸の保養地までやってくる。
      母はジャックには詳しい事情を話さないため、ジャックの方は薄ぼんやりとした不安を抱え、毎日を過ごす。

      そして、ある日、寂れた遊園地で、ジャックは謎めいた黒人スピーディと知り合う。

      スピーディーが言うには、
      この世界には、もう一つ、背中合わせに存在する世界「テリトリー」があり、そこは魔法が支配する世界。
      一部の人は「テリトリー」に、もう1人の自分「分身者(ツイナー)」がいて、ジャックや、ジャックの両親もその1人である。

      そして、ジャックの母は「テリトリー」の女王であり、やはり死の床に臥せっている、という。

      「テリトリー」の女王を救う方法は、ただ一つ、「タリスマン」を手に入れること。
      それはジャックの母を救うことにもなる。

      ジャックは、2つの世界を行き来しながら、遥か西の土地(「テリトリー」では辺境の地))にあると言われる「タリスマン」を求める旅に出る。

      行く手を阻むのは、ファンタジーでお約束のモンスターは勿論、欲深な居酒屋の店主、歪んだ信念に囚われた宗教者(というより狂信者)など、バリエーション豊か、というか、妙にリアル。
      「タリスマン」自体も、その性質の一つに「純粋なもの」という側面があり、「純粋」なだけに「危険」でもあり、それゆえ厳重に閉じ込められている、という点が、個人的なお気に入りポイントの一つだった。

      登場するキャラの中で好きだったのは狼男のウルフ。
      (この「ウルフ」というのも、それが、この青年の名前であるか定かではない。「自分達の一族」という意味で、「ウルフ」と言っている節もある。)
      成り行き上だったが、ジャックの旅の前半の相棒。

      ウルフは、ホラーやファンタジーでおなじみの狼男一族で、言葉遣いや行動こそ、乱暴だが、その分を差し引くと、気のいい青年で、おとぎ話に出てくる、ドジな狼を連想させるところもある。

      モーガンに追われて、やむなくだったが、ジャックは、自分の世界にウルフを連れてきてしまう。
      「テリトリー」でも比較的田舎育ちのウルフに、現代社会は「悪臭」ばかり。
      生まれて初めて見るものも、たくさんあり、ことあるごとにパニックに陥ってしまう。

      ジャックは、そんなウルフを「お荷物」と思ってしまうが、自分が連れてきてしまった手前、決して口に出さない。
      ウルフの方が何歳か年上だが、ジャックは、まるで出来の悪い弟を扱うかのように接する。

      だが、ウルフは、その優れた嗅覚で、ジャックの気持ちを敏感に感じ取っていた。
      ジャックが思っている以上に、ジャックの気持ちを理解していたのだ。

      時たま、ジャックの役に立てる事があった時のウルフの喜びようは、いじらしい、とさえ感じる。
      そして、そんなウルフの最大の、そして最後の見せ場は、物語前半のクライマックスでもあり、その結末は・・・。

      しばらく、ウルフの、この口癖が頭にこびりついてしまった。
      「バッキャロー」
      >> 続きを読む

      2015/07/05 by

      タリスマン」のレビュー

    • Tuckerさんご無沙汰してます♪
      レビューで引き込まれましたが、、

      >その結末は・・・。

      うわー気になります〜〜
      >> 続きを読む

      2015/07/06 by sunflower

    • お久しぶりです。
      諸事情で、しばらくサボってました。

      ウルフ大活躍のシーンは、狼男だけに、かなり「アレ」な描写があるものの、思わずウルフを応援したくなります。
      (キング作品をよく読む人なら、平気でしょうが)

      が、最後は・・・。
      ↑やはり言わない。
      >> 続きを読む

      2015/07/07 by Tucker


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