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評決のとき〈上〉 (新潮文庫)

4.5 4.5 (レビュー1件)
著者: ジョン グリシャム
定価: 802 円
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    「評決のとき〈上〉 (新潮文庫)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      私の大好きな作家ジョン・グリシャム。その彼の作品の中でも特に好きなのが、彼の出世作でもある「評決のとき」です。

      この作品の物語はシンプルで一直線。多彩な人物を、いかにもその役割にふさわしい位置に配列しているのです。私のようなグリシャム・ファンを物語の豊饒な世界へ引き込み、自分のペースにはめ、十分に愉しませ、考えさせ、唸らせ、そしてフィナーレを飾る----。

      ジョン・グリシャムこそ、まさしく、天性のストーリー・テラーだと思います。質の高いアメリカの"法廷ものサスペンス小説"の第一人者だと心から思うゆえんです。

      典型的なアメリカ南部の町の、典型的な人種差別を描いて、一貫した法廷ドラマに仕上げていて、いかに裁判という制度が、アメリカ社会において根強い娯楽的なショーであるかを語る絶好の作品になっていると思います。

      10歳の娘を白人の痴漢二人によってレイプされた、この黒人の娘の父親。この父親は私刑の論理に従い、犯人たちを法廷内で射殺します。第一級の計画的殺人。その絶望的な弁護を買って出た主人公の弁護士----。

      "これは法廷弁護士にとって夢のような事件"だと感じる彼は、単なる正義感ではなく、打算と術策に燃える野心家です。法廷での対決相手ばかりでなく、同じ弁護士たちも、彼の野望に対して冷たい反応を示します。

      公判前の抗争はもちろんのこと、公判開始に至っても、"政争と謀略と恫喝とむき出しの暴力"とが、次々と彼を襲うのです。

      この点、この作品は、試練に立たされた若い弁護士の"成長小説"という側面もあり、裁判に関する専門的なディテールも興味深く、グイグイと読ませます。

      果たして、彼は不幸な黒人男を無罪にすることが出来るのか? "評決のとき"まで、ページをめくる指を止められません。




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      2016/12/09 by

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