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自覚: 隠蔽捜査5.5

3.7 3.7 (レビュー5件)
著者: 今野 敏
定価: 1,620 円
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    「自覚: 隠蔽捜査5.5」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      短編としては2作目の自覚。
      主役の竜崎以外のキャラにスポットライトを当て、個性をより出そうとする仕組み。

      これまで大事なところで出てくる戸高だったり、今では立派な部下の畠山。
      そして同期の伊丹。

      これらは竜崎の味方側なので関係性も変わらないが、初っ端から対立していた野間崎管理官のエピソードが個人的には興味深い。
      短編だから事件も複雑ではなくあっさりだが、野間崎が回を追う度竜崎の考えを理解している流れになってきている。

      これを携えシリーズはさらに盛り上がることだろう。
      >> 続きを読む

      2018/02/08 by

      自覚: 隠蔽捜査5.5」のレビュー

    • 評価: 3.0

      〝変人〞警察官僚の魅力が際立つ超人気シリーズ第7弾。
      署長・竜崎伸也はぶれない。
      どんな時も…誤認逮捕の危機、マスコミへの情報漏洩、部下たちの確執、検挙率アップのノルマなど、大森署で発生するあらゆる事案を一刀両断。反目する野間崎管理官、〝やさぐれ刑事〞戸高、かつて恋した畠山美奈子、そして盟友・伊丹刑事部長ら個性豊かな面々の視点で爽快無比な活躍を描くスピンオフ短編集。

      「小説新潮」誌に、2011年7月号から2014年6月号に亘って不定期連載されていた人気シリーズ『隠蔽捜査』のスピンオフ短編集を一冊に纏めたもの。
      すべての作品に本編の主人公・竜崎が登場し、その四角四面な原則行動によって問題を解決するというパターンを踏襲しているため、はじめての読者にもわかりやすいようにどこか説明的なものになってしまっているので、作品内で起こるトラブル・事件の類が簡単なもので、いともたやすく解決してしまうのが玉に瑕に感じましたが、総じて面白く読むことができました。

      短編7本、表題作「自覚」がいちばん面白く読めました。
      大森警察署・刑事課長関本の携帯電話が鳴ったのは、もう床に入ろうとしていた深夜のことでした。
      嫌な予感が脳裏をかすめながらも電話に出ると、案の定、管内で発生した強盗殺人事件の一報でした。
      本庁の捜査一課長も臨場するとのことで、押っ取り刀で現場に駆けつけると、深夜にもかかわらずマスコミ、野次馬、捜査員で騒然としていました。
      状況報告や、関連各所へ指示を飛ばしながら、ふと目をやるとひとりの刑事が、何をするでもなくたたずんでいました。
      「おい、戸高、何をやってる?」
      彼は、素行不良がたびたび問題になる、一匹狼的な刑事でした。
      見れば顔がいくらか赤らんでいて、酒でも呑んでいるところを呼び出された様子。
      「早く聞き込みに出ないか」
      「下手な鉄砲も数撃ちゃあたるってわけでもないでしょう」
      木で鼻をくくったような物言いにも関本が頭ごなしに怒鳴り返せないのは、戸高の類稀なる捜査能力ゆえのこと。
      飄々と立ち去る戸高の背中を恨めしげにねめつけながら、関本は署内に立ち上がるであろう捜査本部の設営や、配置人事などに頭を悩ませ始めます。
      すると、まもなく聞こえたパンッという破裂音。
      一瞬、静まり返る現場。
      「パンクか?」
      「馬鹿野郎、あれはどう考えても銃声だ!」
      銃声の響いた神社周辺に殺到する警察官たち。
      すると、そこには拳銃を持って立ちつくす戸高と、戸高に撃たれ苦しげに転がりまわる男の姿が。
      戸高に言わせると「奴が強盗殺人事件の犯人です」とのこと。
      事の真偽も含めて、署員の拳銃使用となれば、その正当性が問題視されることは間違いありません。
      頭を抱え始めたのは刑事課長関本だけではなく、マスコミ対応を任されている副署長、現場の捜査を仕切っていた小松係長といった大森署上層部の面々。
      彼らの報告を一通り聞き終えた変わり者の呼び声高いキャリア・竜崎署長は、ひとこと「いったい、何が問題なんだ?」。
      唖然とする関本たちに、竜崎は至極まっとうな持論を語り始めるのでした。

      今野敏さんを一躍メジャー作家に押し上げた『隠蔽捜査』シリーズも、第7弾です。
      警察小説が流行し出したころ、潮流に乗ったかたちで変人・竜崎というキャラクターを登場させ、リアリティとフィクションの境界を、際どい綱渡りで構成された作品は、確かな警察小説に飢えていた多数のミステリファンに歓迎され、大ヒットとなりました。
      本作でも、竜崎の“原則論”が如何なく発揮され、『隠蔽捜査』ファンには堪えられない出来栄えにしあがっています。

      しかし、今野さんには、この『隠蔽捜査』以外に優れた著作が見られないのも事実です。
      これはとても心配な事実です。
      多作が身上でもある今野さんですので、一定の間隔で著作を発表されているためか、実力以上に評価されてしまっているようです。
      その弊害は、新人賞や、ミステリにまつわる文学賞の選考委員にまつりあげられているという不幸に繋がります。
      これは、出版社、テレビ業界、それから我々読者の責任も大きいと考えています。
      >> 続きを読む

      2015/10/22 by

      自覚: 隠蔽捜査5.5」のレビュー

    • テレビ朝日とTBSの両方でドラマ化されているなんてスゴイですね♪

      2015/10/22 by ice

    • >iceさん
      いつも、コメントありがとうございます。
      TBSは知ってましたが、テレ朝は知りませんでした。竜崎=陣内孝則、伊丹=ギバちゃんで、ちょっとミスマッチですね(逆ならよかったんじゃないか)。
      数字は見込めますよ、単行本でこれだけ売れてるんですから。
      半沢直樹以来、テレビの人たちもドラマ化に適している原作小説を漁っている感がありますね。今クールでいうと久坂部羊さん。ドラマヒットでスターダム。
      ま、作家さんは売れてなんぼですから、販促ツールはなんだっていいんですよね。
      >> 続きを読む

      2015/10/23 by 課長代理

    • 評価: 4.0

      はい!!大好きな隠蔽捜査シリーズ第七弾です!!

      今作はスピンオフの短編集
      個性豊かな脇役たちが主役の物語でありまして、以前にもこのような形式の作品が一つありました
      このシリーズはスピンオフ短編集を0.5と示します
      長編が5作、スピンオフ短編集が2作で計7作目の作品がこちら

      竜崎署長の片腕、貝沼副所長
      かつて想いを寄せた畠山美奈子
      確執のある第二方面本部管理官・野間口政嗣
      大森署刑事組織犯罪対策課長・関本良治
      地域課長・久米政男
      強行犯係長・小松茂
      そして、竜崎の親友?警視庁刑事部長・伊丹俊太郎

      彼らが窮地に立たされた時、悩み苦しみ立ち止まってしまったとき、竜崎のひと言がすべてを解決する

      難しいことなど何もない

      原理原則に従うまでだ

      スピンオフ作品であり、ファンブック的ではありますが、どのようなシリーズであるのかがよく示された作品です

      とにかくスッキリしたい方には最適なこのシリーズ

      次回は長編が読みたいですね~

      期待しております(^_^)/
      >> 続きを読む

      2015/03/23 by

      自覚: 隠蔽捜査5.5」のレビュー

    • 0.5は二冊目ですね。
      懐かしい人たちが健在で嬉しいです。
      やっぱり竜崎さんの鶴の一声なんですね(^^) >> 続きを読む

      2015/03/23 by 空耳よ

    • 評価: 3.0

       久しぶりに読む今野敏さんの文章は、まるで竜崎署長の指示の様に無駄がなく、まるで8ビートのロックの様な疾走感があって気持ちが良かった。

       『隠蔽捜査シリーズ』は、『安積班シリーズ』のように文庫で揃えたかったのですが、『宰領: 隠蔽捜査5』に続いて『自覚:隠蔽捜査5.5』も、期待しないで立ち寄ったBookoffで見つけてしまい、読みたい!という気持ちを抑えられず、ハードカバーを購入してしまいました。

       一般的にヒット作の続編は、どちらかと言うと商業的な目的のために書かれることが多く、面白くなくなってしまうことも少なくないのですが、これまで読んだ『隠蔽捜査』『果断:隠蔽捜査2』『疑心;隠蔽捜査3』『初陣:隠蔽捜査3.5』『転迷:隠蔽捜査4』『宰領:隠蔽捜査5』が、この『自覚:隠蔽捜査5.5』を楽しむための序章だったのではないか?と思ってしまう程、面白く、登場人物たちとの再会が嬉しかったのです。こんなシリーズ他に無いですよね♪

       『疑心:隠蔽捜査3.5』で、あれほどまでに翻弄された畠山美奈子からかかってきた電話にも、いつものように原理原則に基づいて冷静なアドバイスを下す竜崎が微笑ましかったです。
      >> 続きを読む

      2014/12/06 by

      自覚: 隠蔽捜査5.5」のレビュー

    • >どちらかと言うと商業的な目的のために書かれることが多く、面白くなくなってしまうことも少なくないのですが、

      筆者が書きたいというよりも出版社に書かされた…?というような作品もありますもんね。。でも期待を超える作品も中にはあってそういうのに出会うと嬉しいですよねー♪
      >> 続きを読む

      2014/12/06 by chao

    • Chaoさん、おはようございます。いつもコメントありがとうございます。
      今野敏さんは、どうかわかりませんが、東野圭吾さんは、明らかに多くの
      取巻きから、「連載で、単行本で、文庫で、ドラマか映画で」と商業的な
      成功を期待されていそうですからね。今野敏さんは、それよりも先ず、
      読者を楽しませようと、この作品を書いているような気がします。
      >> 続きを読む

      2014/12/07 by カカポ

    • 評価: 4.0

      変人(笑)警察キャリア竜崎伸也が主人公のこのシリーズ。
      0.5刻みなので、スピンオフ作品です。
      (隠蔽捜査〈3.5〉 初陣)

      今回は、伊丹だけでなく、大森署副署長・貝沼。竜崎と反目する野間崎管理官。
      クセ者の部下戸高。女性キャリア畠山美奈子。久米地域課長と関本刑事課長。
      小松強行犯係長たちの多くの視点から
      竜崎という人物が語られます。

      今回特に良かったのは『訓練』です。
      人間はどうしても自分の視点からしか周囲・世界を認識できませんが
      そんなものを、バッサリと切り捨て
      新しい視点(パラダイム・シフト)を
      引き起こすところが秀逸でした。
      (訓練の意味なども含めて)

      ただ、あえて、苦言を呈するのであれば、通常こういった多人数からの視点を用いた場合
      『悪女について』『阿寒に果つ』のように
      対象である竜崎の意外な一面が見れればいいのですが
      竜崎はいつものように”ぶれないの”で
      それが良さでもあり、いささか残念に思う所。
      (意外な一面は本編の家族の問題時に表面化すること多し)

      唯一、微笑ましかったのが、ある人物への携帯受けた時のリアクションが
      伊丹刑事部長からの電話と大きく異なっていた所でした。
      >> 続きを読む

      2014/11/04 by

      自覚: 隠蔽捜査5.5」のレビュー

    • >自覚: 隠蔽捜査5.5

      少し前まではWeb2.0なんて言われてましたが、さて。。

      2014/11/05 by suppaiman

    • >3.5までしか読んでないのですが、おなじみの名前が出て、嬉しかったです。

      3.5まで読まれているのであれば、あとはもう、すぐですよ(笑)
       個人的に3.5は伊丹=のび太くん 竜崎=ドラえもんのイメージがあって。
      「うわー、困った。そうだ!!竜崎、助けてよ~」みたいな感じが最後まで抜けませんでした。
      全国の伊丹ファンの皆様申し訳ありません。

      >少し前まではWeb2.0なんて言われてましたが、さて。。
      ありましたよね。一時期、えらく盛り上がっていた記憶がありますね・・・ 今、言わないということは
      もう、そのWeb2.0の中に自分たちが取り込まれているからかもしれませんね。
      >> 続きを読む

      2014/11/06 by きみやす


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